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夏のイベントの夏祭りや花火大会は浴衣を着て楽しみたいですよね?
最近では浴衣と帯はセットになっている販売されている場合がほとんどです。
一般的な浴衣用の帯は長さは360cmですが、帯の長さは結び方や体型によって違います。
そこで今回は、浴衣の帯の長さについてまとめました。
このページの目次
浴衣の帯の長さはどれくらいがベスト?
浴衣の帯の長さは360cm前後が主流です。
360cmを基準に、帯の結び方と体型によって長さを選びます。
自分のウエストのサイズを計り、小柄で細めの方は短め、大柄な方は長めの帯を選ぶようにしてください。
短い帯は320cm・340cm、長い帯は400cm・420cmなど様々です。
浴衣の帯の結び方による長さ
帯の長さは結び方によっても必要な長さが違います。
浴衣の帯の結び方には、
- 蝶結び
- 文庫結び
- 花文庫結び
- 片花文庫結び
- みやこ結び
- リボン結び
- 一文字結び
- カルタ結び
- 矢の字結び
など、たくさんのバリエーションがあります。
文庫結び・花文庫結び・みやこ結びなどは巻き付ける部分の多い結び方で、どうしても帯に長さが必要になります。
身長160cm・体重55kgくらいの標準的な体型の方で最低でも360cmは必要です。
文庫結びで”たれ”を長くしたい場合や、ボリュームを出したい時はもう少し長さが必要です。
余裕を持って400cmくらいの帯をを選んでください。
逆に、カルタ結びや矢の字結びなどのすっきりした結び方の場合は短めの帯でも大丈夫です。
320~340cmでもなんとか結べます。
浴衣の帯の長さの決め方
浴衣の帯は体型と帯の結び方を考えて長さを選んでください。
呉服屋さんやデパートなどに買いにいく前に、ウエストのサイズを測り、結び方を少し下調べして置くと長さが決めやすいですよ。
同じ身長と体重の方でも人によって体型は違います。
購入する前は必ず長さが足りるか試してから決めてくださいね。
浴衣に合わせる帯の種類
浴衣の帯は”半幅帯”と呼ばれる帯を使います。
一般的な着物に合わせる帯は”袋帯”や”名古屋帯”です。
袋帯や名古屋帯は、8寸(約24cm)の帯幅が標準的で半分に折って体に巻きます。
浴衣に使う”半幅帯”は最初から幅が半分に折った幅の4寸(約12cm)になっています。
着物用の”袋帯”や”名古屋帯”に比べ、様々な結び方が簡単に出来るのが特徴です。
大きさは幅が4寸より少し大きい17cm、長さは360cmくらいが主流です。
様々なアレンジに対応できるように最近では400cmの長めのものも主流になっています。
半幅帯の種類
半幅帯にも種類があります。
2枚の色や柄が違う生地の端を縫い合わせて1枚にした帯を”小袋帯”と言います。
表地と裏地の色柄が異なるため、リバーシブルで楽しめます。
浴衣以外にも、紬や小紋などの普段着用の着物にも使います。
裏地が無く、とても軽いのが”一重帯”です。
一般的に”浴衣帯”と呼ばれているになります。
小袋帯に比べると半分の薄さのため、夏に浴衣を着る際に暑くなりにくいです。
半幅帯以外の浴衣の帯
浴衣の帯で最も種類も多く、一般的なのが半幅帯ですが、他にも浴衣に使う帯には種類があります。
兵児帯
男性や子供が浴衣を着る時に使う帯です。
結び方がとても簡単で、ボリュームが出せます。
最近では女性にも人気の帯です。
透明感があったり、ラメが入っていたり、個性的なものも多いです。
作り帯
胴に巻く部分と後ろに差し込む結びの部分が2つに分かれています。
胴に帯を巻き付けて紐を結び、結びの部分の軸を背中の帯の裏に差し込むようになっています。
誰でも簡単に見栄え良く帯を巻くことができます。
結びの部分は最初から成形されているため、型が崩れるのを気にしなくて大丈夫です。
八寸名古屋帯
浴衣に名古屋帯を合わせることもあります。
絹紅梅・絞り・長板注染などの上質な浴衣を着る時は名古屋帯がオススメです。
帯の結び方は、帯枕、帯揚げ、帯締めなどの小物を利用して”お太鼓”にします。
足袋をはいて長襦袢を着る方がバランスが良くなります。
上品で大人なイメージで浴衣を着たい時は浴衣と帯も本格的なものを選ぶようにしてください。
失敗しない帯の長さ選び方
浴衣の帯を購入する前に、失敗しない帯の長さ選びのポイントを紹介します。
浴衣の帯を選ぶ時は色や柄に目が行きがちで、長さのことは後回しになっていませんか?
色や柄のコーディネートはばっちりでも長さが合っていないと…
最悪の場合、浴衣を着ることができません。
そのため、帯の長さを選ぶポイントをしっかり押さえて購入してください。
自分のウエストサイズを知っておく。
帯は腰に巻くものです。
同じ身長や体重でも人によって体型が違います。
身長や体重を知っておくことも必要ですが、帯の長さを決める時に最も大切なのはウエストサイズです。
帯の結び方のイメージを固めておく。
帯の結び方にはたくさんの種類があります。
どんな結び方がしたいのか決めておくと帯選びがスムーズです。
イメージがわかないという方は「ボリュームを出したい」か「すっきりした感じがいい」かを考えておくだけでも大丈夫です。
試着する
浴衣の帯を買う時は必ずお店で試着してください。
浴衣に合うかどうかも、実際に浴衣と一緒に合わせてみなければ分かりません。
長さも実際に巻き、試してから購入してくださいね。
迷ったときは長めを選ぶ!
帯が長いときは結び方でなんとかできます。
迷ったときは「大は小を兼ねる」ということで、長めを選ぶことをオススメします。
帯の種類
帯には長さや幅、合わせる着物などによっていくつか種類があります。
帯のサイズは明確に決まっているわけではありません。
使い方により、必要な長さでだいたい決まっています。
また、帯には洋服のように9号・11号・M・Lといったサイズの表記がありません。
帯の種類やよくある長さを知っておくと浴衣に限らず、帯を選ぶ時に便利です。
袋帯
袋帯は「礼装」と呼ばれる着物に合わせて使われる帯です。
留袖や訪問着、振袖などを着る時に使われます。
お祝いの席で使うことが多い帯で、お喜びが重なって続きますようにという思いが込められた「二重太鼓」、華やかな「飾り結び」などをするために長めになっています。
幅が31.2cmで、長さは430~450cmくらいの帯が多いです。
帯の仕立てによって1本1本サイズが微妙に違います。
名古屋帯
名古屋帯は「普段着」と呼ばれる着物に合わせます。
小紋や紬などです。
名古屋帯は袋帯に比べて短く作られています。
一般的な名古屋帯の幅は30.4cmで、長さは360~380cmくらいです。
普段着として簡単に結べて軽い帯として名古屋帯が生まれました。
普段着の小紋や紬の着物では帯は「一重太鼓」で結びます。
半幅帯
帯の幅が袋帯や名古屋帯に比べて半分の幅になっています。
半幅帯はもともと羽織を着物の上から着る時に背中の帯が見えない時の帯として使われていました。
現在では多様化しており、浴衣の他にも普段着の小紋や紬にも使います。
自分の好みに結び方をアレンジしたい方、個性を出したい方、カジュアルな場に出かける方にオススメの帯です。
半幅帯は幅が17cm、長さは360cmが一般的な大きさになっています。
様々な締め方や結び方のアレンジに対応できるように400cm前後の長めのものも多くなってきました。
まとめ
浴衣に使う帯の長さは一般的に360cmの半幅帯です。
360cmを基準にして体型や結び方によって長さを選んでください。
浴衣の帯の結び方には蝶結び・文庫結び・花文庫結び・片花文庫。みやこ結び・カルタ結び・矢の字結びなど様々な方法があります。
文庫結び・花文庫結び・みやこ結びなどは長め帯、カルタ結び・矢の字結びなどは短めの帯を使います。
迷った時は長めの帯を買うと結び方で長さを調整することができます。
浴衣の帯には他にも兵児帯や作り帯などもあります。
上質な浴衣を上品なイメージで着たい方には名古屋帯でも大丈夫です。
呉服屋さんなどに帯を買いにいく前にウエストのサイズを測ったり、浴衣と帯と結び方のイメージを考えてから行くとスムーズに選ぶことができます。
帯を購入する前には必ず浴衣と帯を合わせて試着してから購入するようにしてくださいね。