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飲み物を冷やす時には一般的に氷や水で冷やします。
キャンプやバーベキューにも氷を入れたクーラボックスにビールやジュースを持って行くのが一般的です。
もっと早くキンキンに冷やすためにドライアイスを使う方法があります。
そこで今回は、ドライアイスで飲み物を冷やす方法と注意点をまとめました。
このページの目次
ドライアイスを使って一気に飲み物を冷やす!
ぬるい飲み物を一気に冷やしたい場合、ドライアイスと水を使うと早く冷やすことができます。
蓋を開けた容器にドライアイスを入れて、ブクブクと煙が出る状態を作ります。
そこに2~3分飲み物を入れておけば一気に冷やすことができます。
取り出す時に手で直接ドライアイスを触らないように気をつけてください。
あまり長い間入れていると凍ってしまうこともあるので、冷えたらすぐ飲むようにしてくださいね。
また、直接ペットボトルや缶にドライアイスが触れないようにしてください。
中身が凍って飲み物の容器が破損する可能性があります。
クーラーボックスなどに飲み物とドライアイスを入れて冷やす!
冷えた状態のまま持ち運びたい場合は、保冷剤などの代わりにドライアイスを使って冷やす方法もあります。
クーラーボックスや発砲スチロースなどの容器にドライアイスと飲み物を一緒に入れてください。
ポイントとしては、事前に冷蔵庫で飲み物を冷やしておくことです。
ぬるい状態から冷やしはじめるとかなり時間がかかります。
冷蔵庫で冷やした状態の飲み物を一緒に入れることで、冷たい状態で長く保管することができます。
ドライアイスを容器に入れて飲み物を冷やすポイント
ドライアイスはマイナス79℃と超低温です。
時間が経つにつれてどんどん気化して小さくなっていきます。
なるべく容器の開け閉めを控え、気化を抑えるようにするのが大切です。
また、ドライアイス自体を布や新聞紙などで包んでおくと長持ちさせることができます。
ドライアイスを包むことで、飲み物などが直接当たって中身が凍ってしまうのを防ぐ効果もあります。
クーラーボックスに入れる際は、ドライアイスを一番上に入れるようにしてください。
冷たい気は上から下へ流れ、温かい空気は下から上へ流れます。
一緒に氷や保冷剤などを入れておくことで、お互いの冷却効果を高めることもできます。
飲み物に直接ドライアイスを入れて冷やす
ドライアイスを直接飲み物に入れて冷やすこともできます。
しかし、あまりオススメしません。
その理由は3つあります。
- ドライアイスは衛生的ではない
- 飲み物の味が変わってしまう
- 凍傷の危険性があるから
ドライアイスが衛生的とは言えないから
ドライアイスは工業製品で、食べるためには作られていません。
そのため、食品のように厳しく衛生管理が行われているわけではありません。
製造工程でほこりなどが混入する可能性があります。
非常にまれですが、虫の死骸やゴミなどが混入することもあるそうです。
飲み物の味が変わってしまう
ドライアイスは二酸化炭素を個体化させた物質です。
飲み物に直接ドライアイスを入れると溶け出して微炭酸になります。
もともとの飲み物の味が変わってしまうことがあります。
炭酸飲料に入れたら炭酸が強くなりそうですが、そんなことはなくドライアイスが炭酸を撹拌(かくはん)させて逆に早く抜けてしまいます。
凍傷の危険性があるから
ドライアイスを直接入れた飲み物をコップで飲むと、凍傷になる可能性があります。
溶け切っていないドライアイスがコップから口の中に入らないとは限りません。
飲み物に直接ドライアイスを入れる際は、気をつけてください!
ドライアイスを水に入れた時に出る煙は何?
ドライアイスを水に入れるとモクモクと煙が出てきます。
この正体は”水や氷の小さな粒”です。
ドライアイスはマイナス79℃の非常に低温の固体です。
水によって温められたドライアイスは気化して二酸化炭素として水中に広がります。
気化した二酸化炭素は周りの水を小さな氷や水に変化させて一緒に浮かびあがってくるのです。
水に入れなくてもドライアイスのまわりにモクモクとした煙が薄っすら見えますが、あれも同じような仕組みです。
空気によって急激に温められたドライアイスが、水蒸気をたくさん含む空気を急激に冷やします。
冷やされた水蒸気が、小さな氷や水の粒になったものがモクモクと煙のように見えています。
急激に冷やされることで、空気中の水蒸気が気体として存在できなくなるのです。
ドライアイスのまわりの白い煙は、二酸化炭素が溶けて出てきたもののように感じますが実は違います。
そのため、ドライアイスから出る白い煙を吸っても心配ありません。
ドライアイスを取り扱う時は換気に注意!
ドライアイスは二酸化炭素を固体にしたもので、気体になると空気中の二酸化炭素濃度が上がります。
密閉された空間でドライアイスを取り扱うと、気がつかないうちに酸欠や二酸化炭素中毒になってしまうことがあります。
冷房を効かせた密閉された車内でクーラーボックス開け閉めしていたら、車内に二酸化炭素が充満したということもあります。
ドライアイスを取り扱うときは換気の良い場所で行ってください。
まとめ
ドライアイスを使って飲み物を冷やしたい時は蓋のない容器にドライアイスと水を入れ、その中に飲み物を入れると一気に冷やすことができます。
ブクブクと煙が出ているので、取り出す時にドライアイスを手で直接触らないように注意してください。
クーラーボックスなどに入れて冷たい飲み物を冷やす際は、布や新聞紙などでドライアイスを包むようにしてください。
飲み物と一緒に直接入れてしまうと、中身が凍って容器が破損してしまう可能性があります。
飲み物に直接ドライアイスを入れることもできますが、衛生面や凍傷などの危険性があるのでオススメしません。
ドライアイスは食べることを目的として作られていないため、なにかあった時のリスクが大きいです。
ドライアイスは二酸化炭素を個体化させたものなので、密室などで気化させないよう取り扱いには気をつけてください。