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スーパーで冷凍食品を買ったり、アイスクリームを買ったらもらえるドライアイス。
最近ではコインを投入するタイプのドライアイス自販機がスーパーなどにも置かれています。
家に持って帰ると子供達が水に入れて煙を出して遊んだりもしますよね。
私も子供の頃コープの配達に入っていたドライアイスで遊んだ記憶があります。
実はドライアイスの取り扱いは正しく取り扱わないと危険な場合があります
万が一固体のまま口の中に入れてしまうと口の中や食道で凍傷になってしまう可能性があります。
そこで今回は、ドライアイスを食べるとどうなるかと食べてしまった時の対処法をまとめました。
このページの目次
ドライアイスを食べるとどうなるの?
ドライアイスを固体のまま食べると非常に危険です。
口の中の皮膚にくっついて取れなくなったり、食道を通るときにくっついたりします。
くっついた部分の皮膚はマイナス79℃で冷やされ続け、凍傷になります。
ほんの小さいかけらなら、口の中に入れて口からフワフワと煙が出て一瞬でなくなる場合もあります。
ドライアイスを食べた時の対処法
万が一ドライアイス固体を口の中に入れてしまった場合は、ぬるま湯を口に含んでください。
ドライアイスを口の中に入れると口の中にくっつきます。
無理にはがそうとすると口の中の粘膜がはがれてしまいます。
そのため、少量のぬるま湯を口に含んで、ドライアイスがはがれる落ちるまで口をゆすぐようにしてください。
たくさんのお湯で口をゆすぐとドライアイスが大量に気化して、二酸化炭素を急激に吸い込む可能性があります。
そのため、少量のお湯で何回もゆすぐのがポイントです。
ドライアイスを食べたあとは病院に行ったほうがいい?
ドライアイスを食べてしまったあとは、念のため病院に行って診てもらうことをオススメします。
痛みなどの症状がなくても、凍傷になっていないか診てもらうと安心です。
- 唇・舌・口の中・歯茎などに痛みがある場合は、歯科か口腔外科
- 食道や胸の辺りに痛みがある場合は、消化器外科か消化器内科
を受診するようにしてください。
軽い凍傷で済んでいればそのまま治る場合もありますが、ひどい場合は壊死してしまうこともあります。
凍傷は自分の判断で薬を塗ったりすると、悪化させてしまうこともあります。
ドライアイスは食べることもできる!?
学校などでドライアイスを食べる実験を行われることもあるみたいです。
テレビやYouTubeなどでもたまに見かけます。
大きな固体のまま食べるのは危ないですが、かき氷器などで削って食べると口の中に入れてすぐに溶けてしまいます。
ただし、危ないので真似はしないようにしてください。
ドライアイスと凍傷
ドライアイスを皮膚に直接あてたり、口の中に入れると凍傷になってしまいます。
凍傷は皮膚が急激に冷やされ、皮膚や皮下組織に障害が生じる疾患です。
皮膚が変色したり、焼けたようなヒリヒリする感覚・しびれ・痛みを伴います。
時間が経つと感覚がなくなり、水泡が出てくることもあります。
ひどい時には皮膚が壊死し、切断しなければいけないこともあります。
ドライアイスで遊んでいて、凍傷になる事故も起きています。
ドライアイスによる凍傷
消費者庁によると、ドライアイスによる凍傷の事故は2009年~2017年の間に過去16件あったそうです。
表に出てきた事故件数だけなので、実際の被害はもっと多いと考えられます。
ドライアイスを氷や保冷剤のような感覚で扱ってしまうことが原因みたいです。
中にはドライアイス首の後ろに当てて冷やしてしまった方もいらっしゃたそうです。
まとめ
ドライアイスを固体のまま食べると口の中の皮膚や食道にくっついて取れなくなります。
くっついたままにしておくと、急激に冷やされて凍傷になる可能性もあります。
何かのはずみで口の中でドライアイスがくっついてしまった場合は、ぬるま湯を少し口に含んで口をゆすぐようにしてください。
また、念の為に病院で診察を受けることをオススメします。
万が一凍傷になっていた場合、最悪は皮膚組織を切り取らないといけないかもしれません。
過去にもドライアイスで凍傷になった事故が起きています。
ドライアイスを取り扱う時は決して口に入れたり、直接手で触ったりしないよう注意してください。