この記事を読むのに必要な時間は約7分です。
夏になるとお祭りや花火大会など、浴衣を着る機会が増えますよね。
大型スーパーや洋服店などでも浴衣が置いてあったり、帯とセットで販売されていたりします。
最近は柄も豊富で手軽に楽しめるようになってきました。
浴衣を着て楽しんだ後、「帯や浴衣を洗っても大丈夫なの?」と戸惑ってしまうこともあります。
そこで今回は、浴衣や帯の洗い方やお手入れ方法についてまとめました。
このページの目次
浴衣の帯は洗っても大丈夫?
浴衣を着るのは夏の屋外など汗をたくさんかく時期です。
着た後は、次に着るまでに洗濯してきれいに洗いたいですよね。
しかし、浴衣は服のように簡単に洗濯出来ないものが多いです。
洗濯すると縮んでしまったり、生地の風合いを損ねてしまったり、色落ちすることもあります。
洗濯表示がついている浴衣なら、洗濯表示にしたがって洗濯しても大丈夫です。
洗濯表示がついてない浴衣は、どのような生地で作られているかを必ずチェックしてください。
綿が使われているなら自宅で手洗いができ来ます。
最近はポリエステル製のものもあり、自宅の洗濯機で洗っても大丈夫です。
それ以外の素材で不安な場合は、クリーニング屋さんなどプロに任せるのが安心です。
浴衣と同じように暑い中使用する帯ですが、帯は基本的には洗いません。
帯の素材によっては、自宅で洗濯出来るものもあります。
判断が難しい場合には、浴衣と同じようプロに任せるようにしてください。
帯の洗い方は?
帯は素材や織りが複雑なので洗うと、色落ち・型崩れ・ほつれなどの心配があります。
自宅で洗濯は基本的にはしません。
使用した後は、乾いたタオルで軽く表面の汚れを取ってハンガーなどにかけて、直射日光のあたらないところで干してください。
干す時に洗濯ばさみを使用すると跡がついてしまうので、掛けるだけにするのがポイントです。
帯に含まれた湿気が取り除けたら、きちんと畳んでしまうようにしてください。
帯を汚してしまった場合は?
帯に何か汚れをつけてしまった場合は、応急処置として部分的にシミ抜きをします。
しかし、帯のシミ抜きは難しく、
- 染めている柄にシミが広がる
- 裏地にまでシミがうつってしう
など自分で行うと帯を痛めてしまうことがあります。
また、使われている素材によっては水をつけない方がいい帯もあります。
大切な帯ほど、汚れを付けてしまった時は専門家に任せる方が安心です。
最近では帯のクリーニングを取り扱っているお店も増えてきています。
長年使い続けて汚れなどが気になるようになった時にも、専門家に任せることをオススメします。
帯は自宅で手軽に洗濯するには向かないものの方が多いです。
カジュアルな帯など洗濯表示がついていれば、それに従っての洗濯するようにしてください。
万が一ひどい汚れが付いてしまったら必ず洗濯表示を確認し、適切に対応するようにしてください。
浴衣の帯の種類は
浴衣と合わせる帯にはいくつかの種類があります。
『浴衣帯』
女性の浴衣とセットになっていることが多く、後ろにリボンなど作って結ぶことも出来る帯です。
表と裏が違う色になっていたり結び方を変えたり、色々なアレンジが出来ます。
『半幅帯(はんはばおび)』
通常の着物の帯の半分の幅で、袋状だったり中に芯が入っていたりします。
刺繍や柄も様々で、着物と合わせて使われることもある帯です。
『名古屋帯』
上質な浴衣を着る際や、やや年齢が上の方が品よく着られる際などに使われる帯です。
帯揚げや帯枕などの小物も使い、お太鼓結びをします。
『兵児帯(へこおび)』
子供の浴衣にもよく合わせられるふわっとした柔らかい素材の帯です。
ラメが入っているものや刺繍が入っているものなど、大人の女性のおしゃれな着こなしとしても使用される場合があります。
『三尺帯(さんじゃくおび)』
男物の帯で、長さが三尺あります。
一重で使用するものが元で、それが長くなって子供用に使われるようにもなった帯です。
『角帯(かくおび)』
男性の浴衣とセットになっていることが多く、浴衣によく合わせられる帯です
貝の口という結び方にも使われます。
浴衣は家で洗える?
帯よりも直接触れる部分が多い浴衣は、洗濯してスッキリしたいですよね。
浴衣もまずは洗濯表示がついているかどうかを確認してください。
洗濯表示のないものは、使われている素材を確認します。
- 綿で出来ているものなら自宅での手洗いすることができます。
- 麻素材の浴衣は自宅で洗うと縮む可能性があります。
- しぼりの浴衣は、しぼりの風合いが損なわれてしまうことがあるので専門家に任せると安心です。
浴衣の色落ちも心配
自宅で洗濯出来る浴衣でも、染め方によっては色落ちが心配です。
確認するには、水をつけた白いタオルでに染められた部分を軽くたたいてください。
タオルに色がつく場合は自宅での洗濯は避けた方が無難です。
自宅で浴衣を洗う方法
素材や色落ちの心配がなく自宅でも洗濯出来る確認が出来たら、大きなたらいや洗面器などに水を用意します。
お湯を使用すると浴衣が縮むので、水洗いが基本です。
洗剤を使用する際は、おしゃれ着洗い用などの中性洗剤を使用してください。
洗い方はたらいや洗面器に入れて押し洗いをして、何度かすすぎます。
長時間お水に浸けておくと色落ちする場合もあるので、あまり時間をかけずに洗うのがポイントです。
ポリエステルなど洗濯機を使用出来る素材の場合は、軽く畳んでネットに入れてから洗濯機にかけてください。
脱水時間は短めにすると、生地への負担を軽減できます。
洗濯後は、着物ハンガーか物干し竿に通すなど、しわを作らないように掛けるようにしてください。
パンパンと叩いてしわをとっておくと、乾いた後が綺麗です。
浴衣や帯を洗った後のしまい方は?
次のシーズンに向けて帯や浴衣のお手入れをする時には、一緒に使用した下駄やバッグなども忘れずにしまうようにしてください。
日の当たらない所で干して湿気を取り除いて表面の汚れを軽く拭き取ってからしまいます。
下駄を入れていた箱があれば、中に乾燥材を入れておくのもオススメです。
巾着型のバッグの場合は、中に詰め物をしておくと型崩れを防げます。
全てお手入れができたら、浴衣はたとう紙に入れるようにしてください。
たとう紙は着物を包んでしまう和紙でできた紙です。
通気性がとても良く、除湿効果があるため着物などの保管に使われています。
帯は折りじわがつかないように畳み、湿気のない平らな所にしまうようにしてください。
まとめ
最近では大型スーパーや洋服店などでも浴衣や帯のセットが販売されるようになりました。
夏に手軽に楽しめるようになった浴衣や帯ですが、洗う時には注意が必要です。
リーズナブルな浴衣や帯には洗濯表示が付いていることもあり、表示に従ってお売りで洗濯できます。
ある程度お値段がする浴衣や帯は洗うにも取り扱いに注意が必要です。
せっかくお気に入りの浴衣や帯を購入しても、汗をかく時期に着ることが多い浴衣や帯はきちんとお手入れしてしまっておくようにしてください。
何もせずにしまっておくと、次の夏には黄ばみや変色で着られなくなることがあります。
Tシャツなどの洋服の黄ばみや変色はなかなか落とせないのと同じように、浴衣や帯の汚れは素材がデリケートで落とすのは大変です。
夏の間しか楽しめない浴衣を着た後には、きちんとお手入れをして次のシーズンもまた楽しめるようにしてくださいね。