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夏は浴衣で夏祭りや花火を楽しみたいですよね。
浴衣に合わせる履物に悩む方は多いのではないでしょうか?
定番は下駄ですが、履き慣れていないし・擦れて痛いし・持っていないし…
そこで便利なのはビーチサンダルです。
そこで今回は、浴衣とビーチサンダルについてまとめました。
男女によっても違いがあるので参考にしてください。
このページの目次
浴衣にビーチサンダルってあり!?
浴衣にビーチサンダルを合わせるのは”あり”です。
最近では浴衣に下駄よりも、浴衣にビーチサンダルやサンダルが定番になってきています。
下駄は履き慣れないこともあり、
- 靴連れをして痛い
- アスファルトやコンクリートの上では歩きにくい
- 歩くとうるさい
- バランスが崩れやすくて危ない
などの理由で浴衣に合わせる方も少なくなってきました。
また、浴衣を着て出かけるのは夏祭りや花火など人が多いところが多いです。
ただでさえ、疲れる場所に歩きにくい下駄で行くのはとてもしんどいです。
夏のイベントをめいいっぱい楽しむために、履きやすい履物ででかけてくださいね。
浴衣の履物について
そもそも浴衣は、昔は部屋着や寝間着(パジャマ)として使われていた着物です。
もともとはラフな着物だったため、ビーチサンダルのようなラフな履物を合わせてもおかしくありません。
しかし、本格的に着物を着る方や、お年を召された方の中には浴衣にビーチサンダルを合わせることに抵抗がある方もいます。
- だらしなく見える
- 常識を知らない
などと感じる方もいるようです。
浴衣にビーチサンダルを合わせて履く際は、そんな考えを持っている方もいることを理解しておいてくださいね。
浴衣にビーチサンダルを履く時のポイント
いくらラフな浴衣とはいえ、着物の1つなのでできればオシャレに着こなしたいですよね。
浴衣にビーチサンダルを履いて「だらしなく見えたり」・「非常識に見えたり」しないためのポイントをご紹介します。
全身のコーディネートを考える
ビーチサンダルの色は浴衣や帯の色と合わせるようにしてください。
全体のコーディネートを考え、足元だけが目立つことのないようなビーチサンダルを選んでくださいね。
例えば女性の場合は浴衣が紺、帯が山吹色の場合、ビーチサンダルは紺や山吹色に合わせます。
男性の場合は浴衣がグレー、帯が紺の場合は、ビーチサンダルもグレーや紺が無難です。
ビーチサンダルが目立たないように、地味な色にすればいいというわけではありません。
浴衣や帯が白や淡いピンクのカラーがメインなのに、サンダルが黒ではかえって目立ってしまいます。
洋服の時もトップス・ボトム・靴・小物などの相性を考えながら全身をコーディネートしますよね?
浴衣にビーチサンダルを履く時も同じです。
全身がしっかりとコーディネートされていれば、足元がビーチサンダルかどうかも気になりません。
しっかりとコーディネートをまとめて浴衣とビーチサンダルをオシャレに着こなしてくださいね。
浴衣を短めに着付ける
一般的に浴衣に合わせる履物は下駄です。
下駄は厚みがあり高さが出る履物です。
しかし、ビーチサンダルは薄くて厚みがありません。
そこで、ビーチサンダルを履く時は浴衣を着付ける際に、おはしょりの部分を長めに取って着丈が短くなるようにします。
おはしょりとは、着物の腰のあたりで折り返した部分のことです。
おはしょりは、帯より下に5cmから6cmくらい出して着付けて、着丈が足のくるぶしが隠れるくらいになるようにするのが美しいと言われます。
ビーチサンダルを履く時は、一般的に美しいとされている着丈よりもやや短く、足のくるぶしが見えるようにしてください。
そうすることで、厚みの無いビーチサンダルを履いてもバランスがよく、浴衣の裾が地面に付いたり、裾を自分で踏んだりする心配もありません。
浴衣に合うビーチサンダルは?
男性と女性の場合でも浴衣や帯とのコーディネートを大切にして選ぶという点は共通しています。
しかし、男性の浴衣と女性の浴衣は色や柄が全く違います。
当然、合わせるビーチサンダルの色や柄も変わってきます。
男性が浴衣に合うビーチサンダルを選ぶポイント
男性の浴衣は色や柄が派手な物は少ないです。
色もグレー・黒・紺が多く、柄が入っていないか、入っていても目立たないものがほとんどです。
ビーチサンダルも、浴衣や帯の色味と合わせて、シンプルなものを選ぶことをオススメします。
色はグレー・紺・黒・茶色・ベージュなどが無難です。
ビーチサンダルの鼻緒と台(底の部分)の色が同じものや、柄の入っていない無地を選ぶと、すっきりとスマートに見えます。
シンプルなビーチサンダルは浴衣以外の普段のファッションでも使いやすいですよ!
女性が浴衣に合うビーチサンダルを選ぶポイント
男性に比べると女性の浴衣や帯は色や柄がはっきりしていて派手な物が多いです。
淡いピンクのものや紺色の大きな花柄など、とても鮮やかです。
最近ではレトロな古典柄の浴衣も多く見かけます。
どれもインパクトが強く、はっきりした色や柄になっています。
履物のビーチサンダルは無地でも柄物でもかまいませんが、浴衣や帯と色を合わせるようにしてください。
浴衣や帯の色の中から一色を取るようにして選びます。
例えば、
- 淡いピンクの浴衣に紫色の帯 → ビーチサンダルはピンクか紫
- 紺色の花柄の浴衣に山吹色の帯 → ビーチサンダルは紺色か山吹色
- 浴衣も帯もモノトーンのシックな感じ → ビーチサンダルも黒やグレー
柄の入ったビーチサンダルは少ないですがが、柄が入っている場合も浴衣や帯の柄を意識して選ぶようにすると合わせやすいですよ。
浴衣が花柄なら、台や鼻緒の部分に花柄がプリントされたものを選ぶなどです。
男性よりも女性の方がビーチサンダルを選ぶ幅もかなり広がります。
浴衣にビーチサンダルを履くメリット
浴衣にビーチサンダルを合わせることに抵抗のある方もいるのは事実です。
しかし、下駄には無いビーチサンダルのメリットもたくさんあります。
軽くて柔らかい
一番のメリットは軽くて柔らかい点です。
下駄のように歩いているうちに、鼻緒の部分が擦れて痛くなることは少ないです。
汚れたり濡れたりしてもすぐに洗えて乾かせる
地面が濡れていたり、ぬかるんでいて汚れてしまってもすぐに洗い流すことができます。
洗った後もすぐに乾きます。
普段でも使える
下駄は浴衣のとき以外は使いにくいですよね?
ビーチサンダルは海や川で遊ぶ時はもちろん、近所の散歩やちょっと買物へ行くときなどいろんな場面で使えます。
夏のレジャーには必需品です。
長距離の飛行機やバスの中の移動の時にも便利です。
手に入りやすい
ビーチサンダルは靴屋さん・デパートの水着コーナー・大手スーパーなどいろんなお店で夏になると取り扱っています。
最近では百円均一でも見かけますよ。
どこでも買えて、手に入りやすいのもメリットの1つです。
種類が豊富
下駄に比べると種類や色がたくさんあります。
形や素材も様々で、下駄に比べると選択肢の幅が広いです。
1人でいくつも持っている方もいます。
値段が安い!
下駄に比べると圧倒的に安いです。
百円均一でも買えますが、数百円から高くても5,000円はしません。
下駄よりもコストパフォーマンスは圧倒的に高いです。
ビーチサンダルを浴衣のアクセントにしたい!
自分らしいオシャレなビーチサンダルを履きたいという方は、あえてビーチサンダルを浴衣のアクセントする選び方もあります。
色味をあえて浴衣と揃えない
浴衣や帯が淡いピンクならビーチサンダルは黒、浴衣や帯が紺色ならビーチサンダルはゴールドなどあえて色味をずらしてビーチサンダルを差し色にするのも”あり”です。
ビーチサンダルは下駄よりもたくさんの種類があるため、下駄では出来ない色の組み合わせも楽しむことができるのも魅力の1つです。
インパクトのあるデザインを選ぶ
ビーチサンダルは薄い台に細い鼻緒というイメージです。
最近ではデザインを重視したビーチサンダルもたくさん販売されています。
底の厚いもの、鼻緒が太いもの、ファーが付いたもの、ラインストーンが付いたものなど様々です。
派手なインパクトのあるデザインのビーチサンダルを選ぶと、ビーチサンダルを主役にしたコーディネートも楽しめます。
浴衣の裾を短めに着る
浴衣にビーチサンダルを合わせる時は着丈を短めに着付けるようにします。
ビーチサンダルを目立たせるめには”さらに短め”にするようにしてください。
足のくるぶしがはっきり見え、足首まで見える程度の丈にしてください。
浴衣の丈が短いと、足元に自然と目がいきます。
また、ボリュームのあるビーチサンダルを履く時も足元がすっきり見えますよ。
まとめ
ビーチサンダルを浴衣に合わせるのは最近では一般的になっています。
浴衣に合わせる履物は本来下駄ですが、現代社会において浴衣を着る場面では下駄を履く方がかえって大変です。
ビーチサンダルは下駄に比べると負担も少なく、長時間履いていても楽です。
しかし、浴衣にビーチサンダルをあわせるのに抵抗がある方がいるのも事実です。
だらしなく見えたり、非常識見えたりしないようにビーチサンダルを合わせてください。
ビーチサンダルを選ぶ時は浴衣や帯と色味を合わせ、全身のコーディネートのバランスを考えるようにすると自然です。
また、浴衣を着付ける時に着丈を短めにし、裾が地面に付いたり、自分で裾を踏んだりしないようにしてください。
ビーチサンダルと浴衣をオシャレに着こなして、夏のお出かけを楽しんでくださいね。