着物に合う草履の選び方は?着物の草履を選ぶポイントまとめ

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着物を着る機会って普段はあまりありませんよね?

結婚式や入学式などの大切なイベントの時が多いです。

着物は着慣れていないけれど、綺麗におしゃれに着こなしたいですよね。

着物と共に大切なのは草履です。

そこで今回は、着物に合う草履の選び方をまとめました。

着物に合う草履の選び方のポイント

草履を選ぶ時は「着物に合わせること」「自分らしさ」が大切です。

着物をどんな状況で着るかにより、草履にもルールやマナーがあります。

草履を選ぶ際は、4つのポイントを押さえて選ぶようにしてください。

草履を選ぶポイントは、

  • サイズ
  • かかとの高さ
  • デザイン
  • 鼻緒

の4点です。

草履のサイズ

草履のサイズのイラスト

草履は”かかと”が出る履物です。

かかとが台から2~3cmくらい出るように履くのが美しいとされています。

しかし、あまり出ていると疲れるため1cmほど出す履き方が一般的です。

草履は、靴のように履物が足全体を覆っているわけではないためサイズが細かく分類されていません。

昔は尺・寸・分を使った尺貫法で表記されていました。

現在では分かりやすいようにS・M・L・LLなどと表記されていることが多いです。

靴のサイズを目安に、足幅の広さや甲の高さを考えながらサイズを選んでください。

一般的な足のサイズと草履のサイズを表にまとめておきます。

  女性 男性
S 22cm以下 24cm以下
M 22.5~23.5cm 24.5~25.5cm
L 24~24.5cm 26~27cm
LL 25~25.5cm 27.5~28.5cm

草履によってもサイズが微妙に違うため、実際に履いてサイズ感を確認して選ぶようにしてください。

草履のかかとの高さ

草履のかかとの高さのイラスト

一般的な着物用の草履はかかとの高さが5cm程度になっています。

かかとの高い草履は格が高く、格の高い着物を着る時はかかとの高い草履を履きます。

TPOに合わせて高さを選ぶのも理由の1つですが、着物の丈の長さで高さを選ぶ場合もあります。

留袖や訪問着などの格の高い着物は裾を長めに着るため、低い草履を合わせると裾が地面にすれてしまいます。

逆に普段着として着る着物は、裾を短めにして着ることが多いため、かかとの高い草履を選ぶと全体のバランスが悪くなります。

また、草履台の枚数が多いほど草履が高くなり、草履の格が上がります。

草履を選ぶ時は、着物の格、草履の格、草履のかかとの高さのバランスを考えて選ぶようにしてください。

草履のデザイン

柄の入った草履のイラスト

足の裏をのせる部分を「天」、草履を横から見たときの草履代の側面を「巻」、草履台についている紐を「鼻緒」と言います。

「天」・「巻」・「鼻緒」が草履のデザインを選ぶ際のポイントです。

張られている生地のデザインをよく見て選ぶようにしてください。

足下だけが浮いてしまわないように選ぶのが大切です。

パーティや式典で履くフォーマルな草履は、金・銀・白が定番になっています。

台と鼻緒は同色・同素材の方が格式が高まります。

喪服には黒の草履で光沢のないものを合わせてください。

カジュアルに着物を着る時は、草履も好みで自由に選んで大丈夫です。

自分らしさを大切にして、着物や小物の色に合わせたり、反対色を使ってアクセントにしたり遊び心を取り入れてくださいね。

草履の鼻緒

草履の鼻緒のイラスト

草履を履き慣れない方は鼻緒が足の甲に当たって痛くなることがよくあります

足幅が広い方や、足の甲が高い方は注意が必要です。

購入する前に実際に履いてみて少し歩いたり、鼻緒が足の甲に当たって痛くないかをしっかりと確認するようにしてください。

違和感があるときは購入する前に相談すると調整できる草履もあります。

草履の種類によっては裏から鼻緒を緩めたり、しぼったりして甲や指の厚みにあわせて鼻緒を調整できるようになっています。

履き慣れた草履の鼻緒はやわらかくなり、足の甲や指の形に馴染んできます。

新しく購入した草履はいくら自分の足に合わせて買っても鼻緒が固くてなかなか馴染みません。

使用する日の数日前くらいから何度か履いて足に慣らしておくことをオススメします。

草履の各部の名称

草履には1つ1つのパーツに名称があります。

細かい部分の名称はあまり一般的ではありません。

基本的な部分の名称を知っておくと、草履を選ぶ時に店員さんなどと話がスムーズに進みます。

天(てん)

草履の天の写真

足の裏が当たる面のところです。

巻(まき)

草履の巻の写真

草履を横から見たときの側面部分です。

鼻緒(はなお)

草履の鼻緒の写真

草履を履いた時に足の甲の上に来る2本の紐を指します。

花緒とも書きます。

挿げる(すげる)

鼻緒を草履台に通すことを「鼻緒を挿げる」といいます。

坪(つぼ)

草履の坪の写真

前坪(まえつぼ)・先坪(さきつぼ)ともいいます。

脚の親指と人差し指の間にくる部分のことです。

台(だい)

草履の台の写真

草履台(ぞうりだい)ともいいます。

足をのせる草履の台全体のことです。

台はコルクやウレタンを何枚か板を重ねて作る場合と1枚で作る場合があります。

枚数が多い草履は高級品で、草履の格が上がります。

草履台の枚数を美しく重ねるには、熟練の技術が必要とされるため枚数が多い程価格も上がります。

まとめ

着物の草履を選ぶ時は、

  • サイズ
  • かかとの高さ
  • デザイン
  • 鼻緒の調整

の4つのポイントを抑えて選んでください。

サイズは普段はいている靴のサイズを目安にしてかかとが草履台から1cmくらい出るサイズを選びます。

かかとの高さは高いほど格が上がり、着物や着物を着る場面に合わせて選ぶようにしてください。

デザインはパーティや式典で履くフォーマルな草履は金・銀・白で台と鼻緒は同色、同素材のものが無難です。

カジュアルに着物を着る時は好みで自由に選んでも大丈夫です。

鼻緒が履き心地を決める最大のポイントです。

自分の足に合っていないと、痛て履いているのがしんどくなります。

鼻緒が調整できるものを選んで、お店で調整してもらうようにしてください。

着物を着るタイミングはなにか大切なイベントの時が多いです。

イベントを楽しむためにも、実際に草履を履いて、自分の足と合うか確認し、必要に応じて調整してもらうことをオススメします。