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お家で甘いフルーツを栽培することができたら素敵ですよね!
家庭菜園でもフルーツを栽培することはできます。
フルーツと言っても多種多様で、鉢植えで育てる物から、果樹になる物まで様々です。
ワイルドストロベリーやブルーベリーなどのベリー系は鉢植えで育てることができ、比較的育てやすいフルーツです。
そこで今回は、家庭菜園で育てやすいフルーツと簡単な育て方のポイントをまとめました。
このページの目次
育てやすいフルーツと簡単な育て方
最も育てやすいフルーツはワイルドストロベリー(野いちご)です。
ワイルドストロベリーは一年草で、季節を問わずに栽培する事ができます。
植木鉢で育てることが出来るため、家の中で育てると虫や鳥に食べられる心配も少ないです。
ベリー類は比較的に育てやすいものが多く、ブルーベリーやブラックベリーなども人気があります。
鉢植えで栽培できるフルーツは他にもイチジク、ビワ、レモン、姫りんごなどが育てやすいですよ。
マンションのベランダやお部屋の中でも育てることができます。
広いお庭など場所が確保できる場合は梅やキウイなどの果樹も育てやすいフルーツです。
ワイルドストロベリーの育て方
ワイルドストロベリーを育てる時は、鉢植えに赤玉土と腐葉土を混ぜた土を用意します。
種から育てる場合は土の表面に種をまき、室内で発芽を待ってください。
ワイルドストロベリーは日当たりを好みます。
日が半日程当たるスペースで栽培するようにしてください。
水やりの際は、実に水をかけないようにして、多めに与えるようにします。
外で育てる場合は、ナメクジやアブラムシに注意してくださいね。
ブルーベリーの育て方
ブルーベリーは品種の違いおしべとめしべを受粉しないと実がなりません。
そのため、同じ系統のブルーベリーを2種類一緒に育ててください。
土は酸性で、水をタップリと吸収するピートモスを混ぜた土を用意します。
ブルーベリーは乾燥に弱いため、春や秋は数日に1回、夏は毎日水やりを行うようにしてください。
大きくなりやすいため、1ヶ月~2ヶ月に1回は剪定するようにしてください。
6月から9月にかけてが収穫時期で、収穫後4~7日後が食べ頃です。
ブラックベリーの育て方
ブラックベリーは暑さにも寒さにも強いフルーツです。
鉢植えで栽培することができます。
日当たりのいい場所に、赤玉土7と腐葉土3で植木鉢を用意してください。
比較的育てやすく、水やりも土の表面が白く乾いた頃にたっぷりとあげるだけで手間もあまりかかりません。
11月~3月頃に植え始め、夏頃ごろに収穫できます。
イチジクの育て方
イチジクもプランターで育てやすいフルーツの1つです。
小粒の赤玉土を7腐葉土3で混ぜて土を用意してください。
水やりはブラックベリーと同じく、土の表面が白く乾いた頃にたっぷりと与えるようにしてください。
イチジクは寒さに弱い植物のため、関東地方より北では少し育てにくいフルーツです。
日当たりの良い場所にプランターを起き、冬場は暖房の当たらない室内に移動させて冬を越させます。
枝が伸びすぎる場合は、12月頃に剪定を行ってください。
6~10月頃にかけて実がなって、収穫が可能です。
ビワの育て方
ビワもプランターや鉢植えで育てることができます。
日当たりの良い場所に、赤玉土小粒と腐葉土を7:3で用意してください。
水やりは、土の表面が乾いたころにたっぷりと与えて大丈夫ですが、湿気に弱いため水はけを良くしておくのがポイントです。
肥料を四半期に1回与えると育ちがよくなります。
大きくなりすぎた場合は、実をつける前は2月頃に、実をつけた後は9月頃に剪定するようにしてください。
実ができると、5~6月ごろに収穫して食べることができます。
レモンの育て方
レモンも鉢植えで育てることができます。
レモンの樹木は乾燥と寒さに弱いです。
土が乾いてしまわないように水やりはこまめに行う必要があります。
土は鉢植えの中に軽石をしき、果樹用の培養土を使うようにしてください。
2月・6月・9月・11月に有機質肥料を与えるとおいしいレモンの実がなります。
11月~2月頃に実がなり、収穫できます。
剪定を行う場合は、実がなった後の2月~3月ごろに行うようにしてください。
姫りんごの育て方
姫りんごは鉢植えで栽培できる小型のリンゴです。
小粒の赤玉土7、腐葉土3の土を用意し、風通しの良い日陰で育てるようにしてください。
水やりが大切で、花に水がかからないよう注意しながら春は1日1~2回、夏は1日2~3回程度あげる必要があります。
冬はあげすぎに注意しながら2~3日に1回程度と控えめにしてください。
肥料は6月にたっぷりと与えます。
剪定時期は12月~3月で、10月にかわいいりんごの実を収穫できます。
梅の育て方
梅は盆栽にも用いられることがある日本の歴史ある植物の1つです。
梅も鉢植えで育てることができます。
日当たりが良く、水はけのよい場所に小粒の赤玉土と腐葉土を7:3で用意してください。
水やりは土の表面が乾いたころにたっぷりと与えます。
12月から2月頃が剪定の時期で、夏場は間引きなどの手入れが必要です。
実をつけるためには人工授粉をする必要があるため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
キウイの育て方
キウイは寒さに弱く、関東地方や、東海地方から西寄りでないと育てるのは難しいかも知れません。
赤玉土を6、腐葉土を4でプランターなどに用意し、水は土の表面が乾いたころにたっぷりと与える必要があります。
肥料は植え付けの際に乾燥鶏ふんなどを1割程度混ぜ込んでおくだけで大丈夫です。
剪定時期は1月~2月頃で、比較的手間がかかりにくいフルーツの1つです。
しかし、実をつけるためには人工授粉を行う必要があります。
収穫は果皮が茶色になった頃に行ってくださいね。
フルーツを育てる際の注意点
フルーツを家庭菜園で育てる際は、土と日当たりがとても大切です。
植物に取って土からの栄養と、太陽からの光の光合成が最も大切な要素だからです。
水やりの頻度、太陽にあたる時間、剪定、間引き、肥料の与え方などフルーツによって違います。
正しい方法で育てることで、お家でも美味しいフルーツを栽培することができます。
甘い実をつけるため、ベランダやお庭で育てていると鳥などに食べられることもあります。
必ずネット等を使って保護するようにしてください。
害虫などの対策も行い、枯れてしまわないように注意してくださいね。
フルーツは野菜よりも育てにくい?
フルーツの方が野菜よりも育てにくいのは事実です。
野菜は種や苗から数ヶ月で収穫できますが、フルーツは実をつけるまでに何年もかかるケースも多いです。
土や肥料、剪定や間引きなど手入れが必要で、手間がかかります。
気候にも大きく左右され、地域によっては上手く育てられない種類のフルーツもあります。
少し気を抜くと枯れてしまったり、実が上手くならないなどということも少なくはありません。
まとめ
今回は比較的育てやすいフルーツをご紹介しましたが、野菜に比べると時間と手間がかかります。
フルーツを育てるには気候にも左右されやすく、地域によっては育たないフルーツもあります。
甘いフルーツの実は鳥の被害などに合いやすいなど問題点も抱えています。
鉢植えで育てられるフルーツもあり、マンションのベランダなどでも栽培する事ができます。
環境を整えて、きっちりと手間をかけると甘くて美味しいフルーツを育てることができますよ。
まずは育てやすいワイルドストロベリーや、ブラックベリー、ブルーベリーなどから始めてみてはどうでしょうか?
私は過去にブルーベリーとビワを育てていました。
ブルーベリーは育てやすく、手間を忘れてもちゃんと実をつけてくれました。
ビワは3年かけてやっと実がなり、2年間楽しませてもらいましたが、5年目に手間を怠り枯らしてしまった経験があります。
お家でフルーツを育てる場合は手間と手入れをしっかりとかけてあげてくださいね。