この記事を読むのに必要な時間は約8分です。
近眼になってしまっても視力を改善する方法があることをご存知ですか?
お金をかけてレーシック手術などを受ければ改善するのは知られていますが、他にもいくつかの方法があります。
そこで今回は、近眼の改善方法についてまとめました。
お金をかけずに近眼を改善するトレーニング方法などもご紹介します。
このページの目次
近眼を改善する方法
近眼を改善する方法はいくつかあります。
レーシック手術などお金のかかる方法から自分でできるトレーニング方法まで様々です。
今回は、
- レーシック手術
- コンタクトレンズ
- VR
- 視力回復センター
- 眼筋トレーニング
の5つをご紹介いたします。
最初の2つは眼の角膜を変形させて近眼を改善させる方法で、後半3つは眼の筋肉を鍛えて回復させる方法です。
レーシック手術で近眼改善
近眼の改善方法としてよく耳にするのはレーシック手術です。
レーシック(Lasik)とはLaser in Situ Keratomileusisの略語で、レーザーを角膜に照射して修正するという意味があります。
名前の通りレーザーを使って眼の角膜を薄く削って屈折力を調整して視力を回復させる手術です。
最近だと実績数が多くなり、レーザーの安全性も認められるようになりました。
実用化されてから歴史が浅く、手術後の数十年先まで実例がないため未知数な部分もあります。
手術の技術が完全には確立していないため、失敗するケースも出ています。
費用は保険適用外のこともあり、約40万円前後になります。
近眼の度合いによりだいぶ前後するようです。
特殊なコンタクトレンズで近眼改善
手術をせずに近眼を改善させる方法で、特殊なコンタクトレンズを使います。
仕組みは、寝ている間にコンタクトレンズを付け、角膜の形を変形させて視力が上がるように矯正します。
個人差が大きく、一晩で劇的に改善する場合もあれば、半年以上かかる場合もあります。
効果は一時的で、角膜の形を維持するためにはコンタクトレンズを使い続ける必要があります。
コンタクトレンズの使用を止めると元の状態に戻ってしまいます。
近眼用・遠眼用・乱視用など眼の状態によってコンタクトレンズをオーダーメイドして行う改善方法です。
費用は約20万円前後で、レーシック手術よりは経済的です。
強い近眼の人にはほとんど効果がないため、レーシック手術をオススメします。
VRを使って近眼改善
最近の研究でヘッドマウントディスプレイとVR映像を使って近眼を改善する方法が出てきました。
レーシック手術やコンタクトレンズと違い、衰えた眼の筋肉を鍛えて再びピント調節機能を回復させて、近眼を改善する方法です。
ヘッドマウントディスプレイの費用も安くなり、4万円前後で購入できるようになりました。
視力回復用のアプリや映像を購入するだけでお家で気軽に視力回復トレーニングができます。
しかし、VR映像を見すぎるとると斜視になる可能性もあります。
まだVRを使った近眼改善は研究している段階で、安全性や効果がしっかりと認められているわけではありません。
視力回復センターで近眼改善
視力回復センターは施設に通って、手術や薬を使わずに近眼を改善していく方法です。
VRと同じように、基本的には眼の筋肉を鍛えるトレーニングを行います。
同じ目的の方と一緒にトレーニングをすることで、1人で行うより楽しくトレーニングができるメリットもあります。
費用は月1万円ほどかかります。
詐欺のような話もあるため、通う場合は口コミや評判などを参考にして慎重に選ぶようにしてください。
眼筋トレーニングで近眼改善
一番お金をかけずに近眼を改善させる方法です。
眼の筋肉を鍛え、衰えてしまったピント調整機能を回復させることで近眼を改善させます。
トレーニング方法は様々ありますが、一般的で取り入れやすいトレーニングをご紹介します。
遠近トレーニング
ピント調節をする筋肉を直接鍛えます。
- ❶ 片方の手をまっすぐ伸ばして人差し指を立て、人差し指の爪を1秒間凝視します。
- ❷ 次に3~5メートル先の対象物を定めて1秒間凝視します。
❶と❷を30回以上繰り返してください。
8点凝視トレーニング
眼の周りの筋肉とピント調節をする機能に関係する筋肉を鍛えます。
眼の周りの血流改善にも役立ちます。
- ❶ 首を動かさずに上下左右斜め8点の方向のうち1点を、見えるギリギリまでゆっくりと眼を動かして3秒間凝視します。
- ❷ 次の方向に行く前に眼をつぶって1秒間休ませます。
❶と❷を8方向全て終わるまで繰り返してください。
まばたきトレーニング
眼を囲んでいる筋肉を鍛えます。
ピントを調節する筋肉をほぐし、血流も良くなります。
- ❶ 力を入れて眼をぎゅっと2秒間閉じます。
- ❷ 勢いよく眼をぱっと開いて2秒間そのままにします。
❶と❷を3~5回繰り返してください。
トレーニングは続けることが重要!
3つのトレーニングを毎日行うと、慣れてきて約2分程で終わります。
眼筋トレーニングは1日に何回やっても大丈夫です。
筋力の衰えの少ない若い方の場合はトレーニングで近眼が改善されることが分かっています。
一般の筋トレと同じように、継続して行わないと効果が出ません。
また、効果が出るまでに時間もかかります。
近眼になってから時間が経っている方は大幅な視力回復はしませんが、老眼防止につながるため、やっておいて損はありません。
食べ物で近眼改善
眼に良いとされる食べ物を食べただけでは近眼が劇的に改善することはありません。
眼の使い過ぎによる一時的な視力の低下の場合は、食べ物だけである程度改善されることもあります。
近眼になって数年経っていると、食べ物の効果は補助的な役割です。
眼に良い食べ物として、ブルーベリー、鮭、エビが挙げられます。
これらの食べ物には”アスタキサンチン”という抗酸化物質が多く含まれていて、特に眼に対しての老化予防に効果があります。
また、血流を良くして筋肉をほぐすことも視力を回復させる効果もあります。
野菜、魚、大豆製品などをたくさん食べることも眼に効果的です。
逆に断食を行い、血液をキレイにして血流が良くする方法もありますが、素人がむやみに断食するのは危険なので止めてください。
蒸しタオル
血流を良くすることが視力改善につながります。
眼の上に蒸しタオルを当てることも効果的です。
眼の周りを温めるアイマスクなども販売されていますが、適当なタオルを濡らしてレンジで温めて使っても大丈夫です。
蒸しタオルだけでは劇的な効果は望めません。
食べ物と同じように補助的な役割と考えてください。
そもそもなぜ近眼になるの?
近眼になる仕組みをご存知ですか?
人間の眼はカメラのレンズのような働きをする水晶体の厚さを調節してピントを合わせています。
水晶体の厚さを変えるときに筋肉を使います。
遠くを見るときは筋肉を緩め、水晶体を薄くしてピントを合わせます。
近くを見るときは筋肉を収縮させ、水晶体を厚くしてピントを合わせます。
近眼の方は水晶体の厚みを変える筋肉が上手く動かなくなってしまった状態です。
ずっと収縮させていると筋肉は慣れてしまい、収縮した状態=緩めた状態になってしまいます。
そうなると、遠くを見るときにさらに筋肉を緩めることができなくなってしまうのです。
眼の角膜とは?
レーシック手術やコンタクトレンズの項目で出てきた角膜ですが、角膜は水晶体の手前、眼の表面にあります。
角膜は光を屈折させる役割があり、角膜と水晶体の力で光を屈折させてピントが合い、見えるようになっています。
水晶体は筋肉で厚みを変えて屈折力を変えることができますが、角膜は変えることができません。
レーシック手術や特殊なコンタクトレンズは屈折力の変えられない角膜を変形させることで近眼を改善させています。
まとめ
近眼の改善方法としては主に5つあります。
- レーシック手術
- 特殊なコンタクトレンズ
- ヘッドマウントディスプレイとVR
- 視力回復センター
- 眼筋トレーニング
レーシック手術と特殊なコンタクトレンズを使う方法は角膜の屈折率を変えて視力を回復させます。
ヘッドマウントディスプレイとVR、視力回復センター、眼筋トレーニングは眼の筋肉を鍛えて水晶体を正常に動くようにして近眼を回復させます。
トレーニングなどに併せて、眼に良い食べ物を食べたり、蒸しタオルで眼を温めるとより効果的です。
近眼を改善するためのトレーニングは他にもあり、関連した書籍もたくさん出ています。
自力で眼筋トレーニングで回復させようと思っている方は図書館で借りて読んでみてください。
私はパソコンやケータイの見すぎでさらに視力が落ちてきています。
さっそく毎日の眼筋トレーニングを取り入れたいと思います。