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家のトイレにスリッパを置くか悩んでいらっしゃる方も多いかと思います。
あなたの家はトイレスリッパ置いてありますか?
置いて無ければトイレスリッパは置いた方が良いでしょう。
スリッパを「置くか」「置かないか」についてまとめてみました。
このページの目次
トイレスリッパを置く理由と置かない理由
トイレスリッパを”置いてある家”と、”置いてない家”の理由を調べました。
どちらもにもちゃんと理由があるようです。
スリッパを置く理由
トイレにスリッパを置いてある家は、トイレが汚い場所だと考えています。
男性が立って使うと尿ハネすることもあります。
狭いトイレでズボンを脱ぎ履きするため、ホコリもたくさん飛び散ります。
その汚い場所へ入る時に素足や靴下のままだと抵抗があるため、スリッパを置いています。
トイレに入る時に素足のままだと、汚れを家中に広げることになってしまいます。
スリッパを置いてある家はトイレにスリッパがあるのが当たり前で、使うことが習慣化しています。
他にもこんな理由がありました。
- 実家にあったから
- 足元が寒いから
- お客さんが来た時のため
- インテリアとして
スリッパを置かない理由
置いていない家はトイレを常に清潔にしているため、必要ないと考えています。
トイレマットを敷き、マメに交換して洗濯する家も多いです。
家族が使わないため置いていない家もあります。
他にもこんな理由がありました。
- 履くのがめんどくさい
- トイレが狭い
- トイレスリッパが汚い
- 子供がいるから
- ユニットバスだから
- 気にしない
トイレスリッパの歴史
”置く家”、”置かない家”、両方の理由がわかりました。
そこで、なぜ置くようになったか、いつから置くようになったか調べました。
トイレにスリッパを置くようになったのは住宅の歴史と関係しています。
昔の家のトイレ事情
古くから日本では長屋や町家のような集合住宅が一般的でした。
その頃は外にある共同トイレを利用していました。
水道設備が整っていなかった頃は外にあるのが普通でした。
例えお金持ちの家でもトイレは外にあり、離れや、家の端に設けられていました。
そのため、外履きを履いてトイレに行く事が当たり前でした。
和式便器
日本では洋式の便器が一般的になったのは80年代頃からです。
それまでは和式便器が普及していました。
和式便器は男性でも女性でも尿ハネをしたり、便器からはみ出たりします。
床が汚れるのが当たり前です。
現代のトイレのように、キレイな状態を保つことはできません。
汚いトイレに入る時に素足では抵抗があります。
今でも和式便器を使う時裸足で使う勇気はありません。
トイレ事情の変化
戸建住宅やマンションが一般的になりました。
水道設備も整ってきた50年代後半~60年代頃に家の中にトイレが作られました。
この頃のトイレはタイル敷の和式便器が多く、住まいと区別されていました。
汲み取り式が多かったため、家の端っこに設けられていました。
サザエさんの家の間取り図を想像すると分かりやすいです。
さざえさんの家も端にあります。
» 磯野家間取り画像
この頃から冷たいタイル敷の床の汚い和式トイレに入るため、下駄やスリッパが使われるようになりました。
西洋文化との融合
80年代に入ると洋式便器が普及しました。
住宅も西洋建築を取り入れた家が増えました。
90年代に入るとフローリングの住宅も増えます。
トイレと住まいの床に境目がなくなりました。
この頃からトイレにスリッパを置かない家が増えます。
歴史からみたトイレスリッパ
日本では古くから室内で履物を脱いで過ごす習慣がるため、トイレに行くときは”履く”文化がありました。
和式便器でトイレの床が汚かったのも理由の1つです。
家の中にあっても、タイル敷で住まいと区別される存在でした。
90年台に入ると洋式便器が普及し、トイレにそのまま入る抵抗がなくなりました。
日本の文化がアメリカみたいに室内で履物を履く習慣があれば、トイレにスリッパを置くのに悩まなかったかも知れません。
トイレスリッパ問題には育った時代と家が関係することが分かりました。
まとめ
育った時代と、家からトイレに履物やスリッパがあるのが当たり前の人がいます。
洋式便器で育った人や、新しい家で育った人は必要性を感じません。
しかし、トイレスリッパがあるのが当たり前の人は置いてないと汚く感じます。
家族ではなく、お迎えするお客さんの気持ちを考えましょう。
お客さんが〝使うか〝、〝使わない〝か選択できるようにして、不快な思いをせず帰ってもらう事で悪い印象を与えないように出来るからです。
だから、トイレスリッパは置いた方が良いでしょう。
トイレスリッパを使うことが習慣化すれば家の中を清潔に保つこともできます。
使う習慣がない家では、閉まっておいてお客さんが来る前にトイレ掃除をするタイミングで出すようにすれば良いでしょう。
忘れてしまう場合はなるべく便器から遠ざけて立てかけて置くと尿ハネの影響をあまり受けないでしょう。