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京揚げという食べ物をご存知ですか?
京揚げは関西地方で販売されている油揚げの一種です。
関西では一般的ですが、他の地方ではあまり馴染みがありません。
今回はそんな京揚げと油揚げの違いについてまとめました。
このページの目次
京揚げとは?
京揚げは主に関西で販売されている油揚げの1つです。
関西のスーパーでは豆腐類のコーナーに油揚げと共に並んでいます。
京都では油揚げよりも京揚げの方が販売スペースが広く取られていることが多いぐらいよく使う食材の1つです。
京揚げと油揚げの違い
京揚げと油揚げの違いは主に2つあります。
- 厚み
- 大きさ
です。
京揚げと油揚げの厚みの違い
油揚げは薄切りにした豆腐を油で揚げて作ります。
薄切りにした豆腐を使うため、油揚げは内部までしっかり揚がっています。
両面から揚げているため、豆腐の白い部分はほとんど残っていません。
一方の京揚げは油揚げより少し厚めに切った豆腐を使います。
そのため、中に少し豆腐が残っています。
中の豆腐の厚みは油揚げの1/5ぐらいで、外側は油揚げのようにふっくらしています。
京揚げと油揚げの大きさの違い
油揚げは一般的に横幅15cm、縦幅10cm前後のサイズで販売されています。
スーパーでは1袋2枚~3枚入りでで販売されていることが多いです。
一方京揚げは横幅が25cm~30cm、縦幅は10cm~15cmとかなり大きなサイズで販売されています。
スーパーでは1袋に1枚入りで販売されていることがほとんどです。
油揚げとうすあげの違い
関西では京揚げとスーパーで一緒に並んでいるのは油揚げではなく”うすあげ”になります。
関西では油揚げの事を「うすあげ」と呼び親しまれています。
油揚げとうすあげの違いは呼び方が違うだけで、関西では「うすあげ」が油揚げを指します。
地方によっては油揚げが厚揚げを指す場合に使われている所もあります。
油揚げの他の呼ばれ方
京揚げのように油揚げに似た食材は地方によって様々な呼ばれ方をしています。
京揚げやうすあげの他にも、
- 皮揚げ
- 一枚揚げ
- 松山揚げ
- 大和揚げ
- 南関揚げ
- アブラゲ
- きつねさん
- あげさん
- おあげ
など様々な呼ばれ方があります。
油揚げとは違う形・厚みをしていることが多いですが、一般的には油揚げに分類できます。
地域による油揚げの種類
油揚げと似た食材で地域によって違いがあるのはおもしろいですね!
他の地域の油揚げについてもまとめました。
宮城県の三角油揚げ
宮城県仙台市の青葉区にある西方寺近辺では三角形をした油揚げが一般的です。
形が三角形になっていて、京揚げよりもさらに厚くなっています。
定義とうふ店で揚げたての三角油揚げが食べられます。
奈良県の大和揚げ
奈良県では豆腐を斜めに切って揚げた油揚げと厚揚げを1つで味わえる「大和あげ」が販売されています。
斜めに切ることで、厚い側は豆腐がたくさん残っていて厚揚げのようになります。
一方の薄い方は油揚げのようになっています。
愛媛県の松山あげ
愛媛県の松山市近辺では豆腐の水分を抜いてから作る油揚げ「松山揚げ」が販売されています。
水分がないため、賞味期限が3ヶ月ととても長いのが得料です。
調理に使う時に水抜きする必要がないのでそのままお味噌汁などに入れることができます。
熊本県の南関あげ
熊本県の南関町でも松山あげと似た「南関あげ」が販売されています。
こちらも賞味期限が3ヶ月と長期保存が可能です。
水分を抜いて作るため出汁が染み込みやすいのも特徴です。
まとめ
京揚げとは、関西地方を中心に販売されている油揚げの一種です。
一般的な油揚げよりも少し厚みがあり、横長に大きいのが特徴です。
また、関西地方では油揚げのことを「うすあげ」と呼びます。
他にも油揚げの呼ばれ方は様々で、地方によって違います。
地方によって油揚げにも種類があります。
水分を抜いた油揚げや、形の違った油揚げが違う名称で販売されています。
食材として馴染みのある油揚げにこんなに多くの種類があるのに驚きました。