顎のリンパが腫れる原因は?痛みの改善の方法とは

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顎や顔のリンパが腫れてた時や、痛みを伴う場合の原因は様々です。

疲れやむくみなどの場合は自宅でケアすると改善することもあります。

しかし、そのままにしておくと病気の可能性もあります。

特に歯や甲状腺の炎症は病院で早めに診てもらい、正しい処置を行うようにしてください。

そこで今回は、顎のリンパが腫れる症状と原因をまとめました。

顎のリンパの腫れ

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顎のリンパが腫れている時は、

  • 顔の筋肉の疲れやむくみが原因
  • 歯や口の中の炎症が原因
  • 唾液腺の腫瘍
  • 甲状腺の異常や嚢胞(のうほう)
  • アトピー

などが原因です。

顔の疲れやむくみが原因の場合は、自宅でマッサージすると改善することがあります。

頬の筋肉や、耳の下から顎にかけてのラインをオイルなどを付けて滑らせてほぐしたり、耳の後ろから鎖骨にかけてリンパを流すと効果的です。

痛みが酷い場合は様子をみながらマッサージを行い、改善が見られない時は病院で診察してもらうようにしてください。

顎のリンパに痛みを伴う腫れがある時

顎のリンパが腫れている女性のイラスト

顎のリンパの腫れと共に痛みを伴う場合は炎症を起こしている可能性があります。

歯や歯茎から細菌が入っていたり、腫瘍や嚢胞(のうほう)によって痛みが出ています。

腫瘍や嚢胞の中には悪性で、転移することもあります。

また、アトピー性皮膚炎の場合にも首や顎に腫れや痛みが出る場合もあります。

痛みを伴う場合はマッサージして自分でケアするのではなく、病院で診てもらうことをオススメします。

顎のリンパが腫れる原因と改善方法

顎のリンパが腫れる原因は様々です。

顎のリンパが腫れる症状の出やすい病気や、痛みの特徴などをまとめました。

気になる病状があれば、早めにお医者さんに診てもらってください。

顔の筋肉の疲れやむくみ

美顔ローラーで顔のリンパをマッサージする女性のイラスト

体の疲れや老廃物の蓄積により、顔のエラが張ってしまったり、むくみなどから腫れや痛みを起こします。

顔の筋肉をほぐしてリンパの流れを良くすることで痛みを和らげ改善を施します。

リンパ節腫脹

リンパ節の炎症や細菌の感染が原因です。

通常は抗菌薬や消炎鎮痛薬が処方され、投薬治療で改善します。

唾液腺腫瘍

口の中に腫瘍ができた女性のイラスト

耳の下や顎の下が腫れている時は唾液線腫瘍の可能性があります。

良性の場合は腫れ以外の症状はほとんどありません。

悪性の場合、顔面神経麻痺転移して重症化することもあります。

医師に診てもらい、摘出手術や投薬治療などの治療にあたってください。

頸部嚢胞

嚢胞とは袋状の病的なできもののことです。

中に固形のものが入っていることもあります。

通常は腫れのみですが、炎症を伴うと痛みや周囲組織との癒着が起こる場合があります。

一般的には手術によって摘出しますが、注射による投薬治療を行うこともあります。

甲状腺腫瘍

甲状腺のイラスト

甲状腺はのどぼとけのすぐ下にあります。

多くの場合自覚症状はありませんが、腫れて症状が出ることもあります。

腫瘍の摘出手術によって改善します。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の方は痛みを感じやすく、交感神経の過緊張が原因で顎のリンパに痛みが生じる場合があります。

首元を温かいタオルで温めてリラックスすることで、痛みやリンパの腫れを抑えることができます。

顎骨炎

歯が原因の場合は顎やリンパの腫れや痛み、発熱などの症状が出ます。

口を開ける時や、唾を飲み込む時にも痛みを伴うことがあります。

抗菌薬や抗生剤などの点滴治療で炎症を抑える治療が行われます。

まとめ

顎のリンパに腫れや痛みがみられる場合、口の中の炎症や腫瘍などの様々な原因があります。

症状が軽い場合は疲れなどからくる老廃物の蓄積が原因であるケースがほとんどです。

しかし、症状が酷い場合は痛みや発熱などを伴うこともあります。

普段より腫れが大きかったり、患部が熱を持っていたら病院で早めに診察してもらうようにしてください。

ひどい場合は、摘出手術等の措置が取られることもあります。

普段から顎のリンパがむくんだり、腫れたりしているから平気だと侮らないようにしてくださいね。