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犬に服を着せるのが珍しいことではなくなってきました。
服を一枚着せるだけで、印象も大きく変わり、愛犬の可愛さが増しますよね。
着せる服の種類も豊富になり、どんな服を着せるか迷ってしまいます。
犬の服はどんな素材がいいのかご存知ですか?
そこで今回は、愛犬にどんな服や素材を選ぶと良いのか、着せる目的や気を付ける点などをまとめました。
このページの目次
犬の服にオススメの素材
季節を問わず犬の服がお店に並ぶようになりました。
キャラクターのコラボ商品や、凝ったデザインの商品など、飼い主はに色々な選択肢があります。
見た目だけでなく、肌に直接触れる服の素材は犬にストレスなく服を着てもらうためにとても大切です。
犬の服は伸縮性のある素材がオススメ!
犬の服はなるべく伸縮性のある素材を使った服を選んでください。
綿100%や、デニム、革など伸びにくい素材の服は犬にストレスを与えてしまいます。
着せるときに、伸び縮みしない服はとても着せにくいです。
犬の動きを制限することなくフィットする服を選ぶと嫌がることも少なくてオススメです。
季節によって選ぶ犬の服の素材
夏の暑い時期はメッシュなど熱のこもりにくい素材が適しています。
紫外線対策や防虫効果のある素材の服も販売されています。
冬の寒い時期にはフリースやダウンなど防寒の機能やナイロンなど風を通しにくい素材を選んであげてください。
犬の服は洗いやすい素材
犬の服は外出時に服を着ることが多いため、洗濯できるかどうかも大切です。
汚れてもすぐに洗える素材の方が清潔を保てます。
飼い主にとってもお手入れが楽ですよ!
犬に服を着せる理由
犬に服を着せる理由は飼い主が犬にオシャレをさせたいだけではありません。
犬種によっては原産地と日本の気候が合っていないことはよくあります。
暑さ・寒さ対策以外にも服を着せる理由があります。
暑さ対策で服を着せる
寒い地方が原産の犬種(シベリアンハスキーやグレートピレネーズなど)は、厳しい寒さに耐えられる毛皮を持ちますが、暑さが堪えます。
足の短い犬種(ダックスフンドやコーギーなど)は、地面との距離が近いため照り返しの熱も受けやすく、暑さ対策が必要です。
短頭種と言われる鼻先の短い犬種(パグやシーズーなど)は、スムーズな呼吸がしづらいため、体温を下げにくく熱中症になりやすいといわれています。
上記の犬種に限らず、犬は人間のように汗をたくさんかいて体温を調節する機能が備わっていません。
飼い主が、犬に服を着せて体温調整しやすいように、夏の暑さ対策をしてあげる必要があります。
人間の服や寝具にも使われている”触るとひんやりする素材”や”濡らして振ったりすると冷たさを感じる服”などは暑さ対策にオススメです。
寒さ対策で服を着せる
南国が原産の犬種(チワワなど)は寒さに弱いです。
犬の被毛には、ダブルコートとシングルコートの二種類があります。
ダブルコートの犬種は寒さから体を守るアンダーコートと、皮膚を保護するトップコートで成り立っています。
このアンダーコートがほとんどない、シングルコートの犬種(トイプードルやヨークシャーテリアなど)は寒さ対策の出来るアンダーコートを持っていません。
服を着せて寒さを調節してあげる必要があります。
全身短毛の犬種(ミニチュアピンシャーやイタリアン・グレーハウンドなど)は服を着せて防寒対策がしないと命に関わります。
体温の調節機能が低い老犬や小型犬も、外出時は服を着せてあげるようにしてください。
寒さ対策にはフリースやダウンなど、飼い主と同じような素材を選んであげるのがオススメです。
毛が抜け落ちるのを防ぐために服を着せる
犬と一緒に食事などを楽しめるお店も増えました。
一緒に行けるお店でも周りの方が犬好きとは限りません。
毛が落ちるのを嫌がったり、アレルギーを持っている方もいます。
他の方が不快な思いをせず、飼い主も愛犬と楽しく過ごせるようにマナーとして服を着せることもあります。
車に乗せる時も服を着せているとシートなどに毛が落ちるのを防げます。
犬が汚れるのを防ぐために服を着せる
足の短い犬種はお腹が汚れやすいです。
毛の長い犬種は地面に毛が付いて汚れたり、絡まったりします。
どんな犬でも雨の日は雨に濡れるだけでなく、はねかえりもあって体全体が汚れてしまいます。
レインコートを着せていれば、外出後のお手入れの手間が大幅に軽減されます。
皮膚を守るために服を着せる
散歩中に草むらに入るとノミやダニなどが毛に付く恐れがあります。
虫を寄せ付けない天然成分を使用して加工された素材の服も出ています。
紫外線対策としてUVカット素材の服も販売されています。
また、アレルギーやアトピーがある犬は掻いてしまうのを防ぐために、服を着せることが有効な場合もあります。
犬は舐めて治そうとするので、術後の傷や塗った薬などを舐めてしまうことがあります。
一般的に術後はエリザベスカラーをつけますが、動きの多くを制限されて嫌がる犬も多いため、舐めるのを防ぐための服もあります。
犬の服を選ぶ際のポイント
犬の服はサイズが合っている服を選ぶことがとても大切です。
犬は服を着せることで、いつもより動きが制限されます。
なるべく動きが制限されないような服を選んであげてください。
犬の服は”首まわり・胴まわり・着丈”の3項目でサイズが決まっています。
しっかりととサイズを測り、対応している服を選んであげてくださいね。
同じサイズ表記でもメーカーやモデルによってサイズが違うことはよくあります。
同じサイズだから大丈夫だと判断せず、犬も一緒に連れて行けるお店では試着して決めることをオススメします。
犬の服を選ぶ時は試着も大切!
犬の服を取り扱っているお店には試着用の台やサンプルのサイズ見本が揃えられているところが多いです。
対象になる犬種が目安として書いてある商品も多いですが、実際に着せて選ぶと安心です。
サイズと一緒に全体のデザインもチェックして、着せた後に耳が聞こえにくくなったり、足が動かしにくくなったりしないか見てあげてください。
また、どのような手順で着せる服なのかも選ぶ時のポイントです。
頭や足を通すだけのタイプ、マジックテープやスナップボタンで留めるタイプなどデザインによって着せ方も違います。
犬が服に慣れているか、着せやすいかなどで選んであげてくださいね。
犬に服を着せる時に気を付けること
どんなに適した素材でサイズが合っていても、犬が嫌がっているのを無理に着せるのは避けてください。
犬によっては圧迫感や拘束されている感じがして嫌がる場合もあります。
動きが鈍ったり固まってしまっている時は、嫌がっているサインです。
無理に服を着せてストレスになると、今まで築いてきた犬との信頼関係を壊すことにもなりかねません。
装飾品には注意!
リボンやビーズなどのかわいい装飾品が付いた服もあります。
装飾品が付いた服を着せる時は飼い主が見ていられる時だけにしてください。
装飾品が取れて誤飲につながるからです。
ずっと見ていられない時は装飾の少ない服を着せるか、簡単に取れないか確認してから着せてあげてください。
皮膚炎にも注意!
犬に服を着せていると服と被毛に摩擦が起きて毛玉ができやすくなります。
毛玉はそのままにしておくと「皮膚炎」を引き起こす原因になり、放置していると最悪の場合は皮膚が裂けてしまうこともあります。
服を脱がせた後はブラッシングなどしっかりとケアしてあげてください。
服を着せたままにしていると犬の皮膚の状態を確認することが出来ません。
皮膚にトラブルや異変があっても気付きにくいため、着せたままにはせず犬の皮膚の状態も飼い主としてしっかり見てあげるように気を付けてくださいね。
まとめ
犬の服の素材は伸縮性がある素材で犬にストレスのかかりにくい素材がオススメです。
犬に服を着せる時は愛犬が寒さや暑さに強いのかどうかなどを知り、目的に併せて服を着せるのかが重要なポイントです。
選ぶ服の素材も暑さや寒さ対策、虫対策、抜け毛対策によって変わってきます。
どんな時でも犬にとっての心地良さを優先してあげることが大切です。
手作り用の型紙なども充実していて、手作りすることもできます。
オーガニックコットンを使用したり、縫い目が肌に当たらないようにするなど愛犬のことを考えて手作りする方もいます。
犬も飼い主も一緒に快適に過ごせるような服や素材を着せる場面に応じて選んであげてくださいね。
嫌がる犬に無理やり服を着せることは止めてあげてください。