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日本犬として思い浮かびやすい柴犬と秋田犬。
よく似ていますよね。
柴犬と秋田犬を分別するには、どこを見ればわかるのでしょうか？
そこで、今回は柴犬と秋田犬の違いや見分け方やそれぞれの特徴、性格や飼い方までまとめました。
このページの目次
柴犬と秋田犬どこを見れば分別できる？
柴犬と秋田犬の一番わかりやすい分別方法は大きさです。
日本犬と呼ばれるのは、柴犬・秋田犬・紀州犬・四国犬・甲斐犬・北海道犬の6犬種です。
柴犬はその中で唯一の小型犬です。
成犬の体高は約40cm、体重は10kg前後になります。
秋田犬は唯一の大型犬です。
成犬の体高は約65cm、体重は35kg～50kgにまでなります。
小型犬と大型犬では体高も体重も大きく異なるため、見た目だけで分別することができます。
柴犬と秋田犬は顔でも分別できる！
顔の特徴でも分別することができます。
どちら犬の耳も立ち耳ですが、柴犬の方が耳が顔全体の割に小さく、秋田犬は大きくて厚みがあります。
柴犬はバランスの取れた目鼻の配置ですが、秋田犬は目鼻がやや中央に寄っています。
柴犬と秋田犬は毛長でも分別できる！
柴犬と秋田犬の毛長にも違いがあります。
柴犬は短毛のみの犬種です。
秋田犬には短毛と長毛どちらもいますが、もともとは北国の犬種なので長毛の方が多いです。
長毛の秋田犬はさらに一回り大きく見えます。
柴犬の歴史と特徴
柴犬は、縄文時代の遺跡から直系祖先の骨が見つかっています。
歴史は長く、キジやウサギなど小動物が主の狩猟犬でした。
狩猟犬として人々の生活をサポートし、地域の特性に応じた特徴を持っていました。
しかし、犬ジステンバーの流行や交雑種が増えたことにより、純粋な柴犬は激減しました。
そこで、残った中から優れた柴犬を交配させ、地域的な特性によりばらばらだった柴犬を、平均的な姿にすることで保存された歴史があります。
柴犬は、1936年に天然記念物に指定されています。
柴犬の毛色は、赤（茶）・黒・赤胡麻・黒胡麻の4種類です。
赤（茶）と黒は、裏白と呼ばれ、腹や尾の下など一部に白色が見られるのが特徴です。
胡麻は、赤・白・黒の混じった毛色で、赤みが強いと赤胡麻・黒が強いと黒胡麻と呼ばれています。
黒は、全体の1割程度で、胡麻は、全体の数%といわれています。
秋田犬の歴史・特徴
「あきたけん」という呼び名で親しまれていますが、秋田犬保存会では「あきたいぬ」としています。
秋田犬の祖先は、イノシシやクマなどの大型動物の狩猟犬でした。
闘犬として使われるようになり、より強くさせる為に大型の洋犬と交配され、純粋な日本犬ではなくなったこともありました。
闘犬が禁止された後、愛好家や研究者によって存続の為の新しい標準が作るべく改良されていきました。
一度は雑種の程度がはなはだしいと認められなかったものの、1931年に天然記念物に指定されています。
秋田犬の毛色は、赤・白・胡麻・黒・虎（ブリンドル）・まだら（ぶち）の6種類です。
黒はとても稀で、日本にはいないといわれています。
白以外は、柴犬と同様、裏白と呼ばれる、腹や尾の一部などに白色が見られます。
柴犬にはない虎（ブリンドル）は、虎に似た毛の模様を持っていて、秋田犬ならではの特徴です。
柴犬と秋田犬の性格の特徴は？
柴犬の性格は飼い主に対して忠実で、狩猟犬や番犬として親しまれてきた賢さも備えています。
飼い主に対して従順な反面、誰にでもすぐに懐くようなことはあまりなく、頑固だとも言われています。
秋田犬の性格は、渋谷駅前の忠犬ハチ公像のモデルとして知られるように、飼い主に対して忠誠心が強いと言われています。
柴犬同様、初対面の人に対して警戒心が強いので、番犬としても向いています。
闘犬であった名残から、攻撃的な面が見られることもあります。
柴犬や秋田犬を飼ってみたい！
柴犬は小型犬といえども狩猟犬だったことから、運動が大好きです。
運動させないとストレスから吠えることもあります。
毎日1時間以上の散歩が必要になります。
秋田犬は大型犬で体力もあるため、同じく1日1時間以上の散歩が必要です。
また、体が大きい分声量も大きくなります。
無駄吠えさせないようにしつけることも大切です。
柴犬と秋田犬の毛について
柴犬も秋田犬も、ダブルコートの犬種です。
アンダーコートとトップコートの二種類の毛が生えます。
換毛期には1ヶ月ほどかけて生え変わるため、驚くほど毛が抜けます。
日頃からのブラッシングはもちろんですが、皮膚病や毛だらけになることを避けるためにも、お手入れが重要です。
柴犬はペットショップなど比較的容易に飼い始められます。
秋田犬は都道府県によっては特定犬種として届け出が必要なこともあります。
飼育方法についても規定がある地域もあるため、手軽に飼うことはできません。
大型犬であることや、届け出等の手続きを考えると秋田犬の方が飼うのは大変です。
ダブルコートとは？
犬の毛は下毛（アンダーコート）と上毛（トップコート）のニ重構造になっています。
寒くなる頃に上毛の下に下毛が生えてきて寒さから体を守ります。
春になると下毛が抜けるようになっています。
そのためダブルコートの犬は抜け毛が多いのが特徴です。
まとめ
柴犬と秋田犬を分別するには大きさや顔つき、毛の長さで違いを見分けることができます。
お散歩中の柴犬や秋田犬に出会ったらまずは大きさで分別できますね。
柴犬も秋田犬も天然記念物に指定されており、歴史や性格も違います。
日本犬らしく飼い主に忠実と言われていますが、十分なコミュニケーションを取れてこそ成立する信頼関係です。
飼ってみたいと思った時は、犬用のスペースや犬と触れ合える時間の確保など、総合的に判断して家族に迎えるようにしてください。
決して無責任にならず、10年～20年愛してあげることを忘れないでください。