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細いペットボトルの飲み口にお米を入れようとするとポロポロこぼれてしまいますよね。
慎重に少しずつ入れることしかできないため、時間がかかります。
小さな口へどうしたらお米をこぼさずスムーズに入れられるのでしょうか?
そこで登場するのはろうと(じょうご)です!
今回はペットボトルへのお米の入れ方や、なぜペットボトルに入れるのかまとめました。
このページの目次
ペットボトルへのお米の入れ方(ろうと)
ペットボトルの小さな口にお米を入れる時はろうと(じょうご)を使ってください。
逆三角の円錐形(えんすいけい)で理科の実験にも使います。
百円均一の調理器具コーナーにも置いています。
一般的な物は先が細く、お米が詰まってしまうため、あまり効率的ではありませんでした。
近頃はペットボトルにピッタリ収まるろうと(じょうご)も販売されています。
ペットボトルの口に合う”ろうと(じょうご)”を使うと時間をかけずにお米をペットボトルに移し替えることができるのでオススメです!
ペットボトル用のじょうご
ペットボトルのキャップと同じサイズで回して付けることができるのでとても便利です。
ろうと(じょうご)が無い時の入れ方
わざわざ買うのも…
そんな時は自分で作ることもできます。
新聞紙や厚めの広告紙をなどを筒状に丸めて、片方を広げて円錐状の形にします。
逆側が小さい時ははさみでペットボトルの口の大きさに切るとお米を入れやすくなります。
また、ペットボトルをもう一本用意して底を切り、飲み口の部分同士をくっつける方法もあります。
ペットボトルの口と口の部分をテープなどで留めるとこぼれにくくなります。
保存することを考えると、お米はペットボトルの口元ギリギリまで入れることをオススメします。
お米を入れるペットボトルの選び方
ペットボトルなら何でも良いかというと、注意するポイントがあります。
お米は匂いが付きやすい食材です。
なるべくミネラルウォーターの入っていたペットボトルを使ってください。
ジュースやお茶などのペットボトルは、良く洗って、しっかりと乾燥させてから使うようにしてください。
お米は湿気があると品質が悪くなります。
また、ペットボトルの口が大型の物を使うとお米を出し入れする時に楽ですよ!
ペットボトルの洗い方
コップ1杯の水と台所用洗剤を1滴入れてふたをして良く振ってください。
しっかりとすすいで水気を切ります。
菜箸とキッチンペーパーなどで中しっかりと拭いてください。
2日ぐらい飲み口を上にして置いておくとよく乾きます。
ペットボトルに入ったお米の保存場所
ペットボトルに入れたお米は常温保存でも大丈夫です。
温度としては10~15℃前後で置いて置くことが理想的です。
冷蔵庫の野菜室がちょうど良い温度なのですが、5kgや10kgのお米を入れると冷蔵庫の使い勝手が悪くなります。
開け閉めの多い冷蔵庫では、ペットボトルの中が結露することもあるため、常温保存よりも管理が難しくなります。
また、お米は冷凍しないでください。
冷凍すると、お米中の水分が凍って、ひび割れを起こす可能性があります。
できれば、食器棚や食品庫などに保管しておくことをオススメします。
高温多湿の場所で保存するのは品質を落とす原因です。
シンクやコンロの付近の収納に保管するのはオススメできません。
お米をペットボトルで保存するメリットとデメリット
そもそもなぜお米をペットボトルで保存すると良いのでしょうか?
その理由は、ペットボトルは気密性が高いからです。
空気・湿度・においの影響を受けにくいのが一番のメリットです。
しかし、お米をペットボトルに入れるとご飯を炊く時に苦労します。
ペットボトルから計量カップに直接入ると計量カップが倒れてお米がこぼれることがあります。
お米を小分けにする手間がかかりますが、500mlのペットボトルにお米を入れると、ちょうど2.5合分になるので便利です。
お米のいろいろな保存方法
実はお米をペットボトルで保存することはあまり推奨されていません。
お米の保存方法には他にどんな保存方法があるのでしょうか?
ペットボトル以外では、
- ジッパー付きの保存袋
- 米袋(ビニールやクラフト紙)
- 米びつ
- タッパー
- ビン
などを使って保存している方が多いです。
どんな保存方法にも共通ですが、お米を入れ替える時は継ぎ足すのではなく、古いお米を使い切ってからにしてください。
古いお米が混ざっていると虫が発生することがあります。
また、容器も洗ってから新しいお米を入れるようにしてください。
ジッパー付きの保存袋(ジップロックなど)
ジッパー付きの保存袋はオススメの保存方法です。
小分けができて、家庭にも必ずあります。
できれば二重ジッパーの物を使ってください。
ペットボトルと同じく、空気・湿度・においの影響を受けにくい入れ物です。
米袋(ビニールやクラフト紙)
お米を買ってきたそのままの状態で、一番楽で手間がかかりません。
お米が呼吸をするために、袋には空気が通れる穴が開いています。
袋の開け口を留めていても、お米が湿ったり、酸化が進む可能性があります。
米びつ
米びつに保存しておくのはあまりオススメできません。
蓋を閉じたときに完全密閉されていない事や、シンクやコンロの近くに置かれていることが多いです。
また、大きく、形が複雑でしっかりと洗えない場合もあります。
米びつを使う場合は、保存に適した湿気のない冷暗所に、市販の虫除け剤などを入れてください。
唐辛子を虫よけとして入れる方もいますが、唐辛子がカビることもあるため、市販されている物を使うことをオススメします。
タッパー
タッパーでの保存もオススメです。
ふたが密閉ができるゴムのついたタッパーが最適です。
お米ををすりきりいっぱい入れて保存するようにしてください。
ビン
ペットボトルの代わりにビンを使うこともできます。
デメリットはペットボトルより重く、蓋が密閉できないことです。
お米を保存するために知っておきたいこと
お米は呼吸をしています。
通気性の悪いところに保存していると、酸欠状態になり、たくさん呼吸をしようとします。
酸素を吸収し、炭酸ガスや水分や熱を出すと、お米の酸化が進行します。
酸化が進んだお米は残念なことに味が落ちてしまいます。
では、なぜ気密性の高い容器に入れるのでしょうか?
お米を気密性の容器に入れる理由
お米を気密性の高いペットボトルや、ジッパー付きの袋、タッパーなどに入れて保存する理由は、空気を抜くことができるからです。
お米は無酸素で保存することで呼吸をしなくなります。
真空状態に近い程、長く保存ができて、酸化が進みません。
そのためにはペットボトルやジッパー付きの袋、タッパーなどにお米をギリギリまで入れることをオススメしています。
お米を容器ギリギリまで入れるとそれだけ空気の量が少なくなります。
さらに、お菓子などに「食べられません」と書いてある脱酸素剤を入れて、ふたを密閉すれば完璧です。
お米の酸化、乾燥、におい移りを防ぎ、この状態だと、虫や卵が入っていたとしても2週間で死滅します。
お米の保存を工夫する理由
お米の保存についてまとめましたが、「そこまでやる必要はないのでは?」と思われる方もいるかも知れません。
お米の保存期間は短く、夏だと2週間、冬だと1ヶ月程度です。
キロ単位で買うことが多いお米は、日本人の主食として食べられています。
なるべく美味しく食べたいですよね!
そのためには、しっかりと保存をしておけばおいしい状態を伸ばすことができます。
ぜひ、お米を長く保存して、おいしく召し上がってください。
玄米を保存する時は?
玄米のまま保存しておくと酸化が進みにくいです。
1年経ってもおいしく食べることができます。
そのため、お米を玄米で購入し、炊く前に家庭用の精米機で精米している方もいらっしゃいます。
なるべく長く置いておく場合は、玄米でお米を購入することをオススメします。
まとめ
お米をペットボトルに入れるコツはろうと(じょうご)を使うことです。
近頃はペットボトルの飲み口に合うろうと(じょうご)も販売されています。
また、新聞紙や、ペットボトルが2本あれば代用することも可能です。
ペットボトルにお米を入れる際は、しっかりと洗い、乾燥させてから入れてください。
湿気はお米にとって天敵です。
また、お米は空気に触れていると酸化が進みます。
ペットボトルに入れるのはお米が酸化しないようにするためです。
なるべく、密閉度の高い容器に入れて、空気を少なくして保存するようにしてください。
私の家では農家さんから玄米を直接買って、炊く前に必要分だけ精米しています。
いつも美味しいお米が食べたい時は玄米でお米を買うのも1つの方法です。