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朝起きると顔がパンパンにむくんでいることはありませんか?
顔のむくみの原因の多くは体の中の水分の巡りが滞っているからです。
漢方を使って体の中から環境を整えて改善することができます。
そこで今回は、顔のむくみに効く漢方についてまとめました。
このページの目次
顔のむくみに効く漢方
顔のむくみに効く漢方は数種類あります。
それぞれの漢方薬には違った特徴や効能があります。
原因にあった漢方を選んで、体内環境を整えることが顔のむくみの対処に重要です。
今回は代表的な5つの漢方薬をご紹介します。
五苓散(ごれいさん)
二日酔いや腎臓が原因のむくみに効果があります。
とても幅広く使われているメジャーな漢方薬です。
利尿作用があり、水分の摂りすぎによる頭痛やだるさにも効果があります。
PMS(月経前症候群)などにも効果があるため、生理痛などが酷い女性の方にもオススメの漢方薬です。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水太りしやすい方にオススメの漢方薬です。
水分の代謝を促進して顔のむくみを抑える効果があります。
関節痛、胃腸、体の免疫を高め発汗作用もあるためダイエットにも効果的です。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
ホルモンの乱れや貧血などに効果があります。
血行を促進し、滞っている水分の流れを良くする作用でむくみを解消する効果があります。
生理不順が原因の体の不調などにオススメの漢方薬です。
柴苓湯(さいれいとう)
胃腸の不調や喘息などに効果的な漢方です。
体の水分環境を整え、むくみを改善する効果があります。
また、熱を発散する作用があり、イライラや目の充血などにも効果的です。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
中高齢の方の頻尿や腰痛、かすみ目などに効果的です。
腎臓の機能低下によるむくみを改善する作用があります。
体を温める作用があるため、手足の冷えなどの時に服用しても大丈夫です。
むくみ・冷えの原因「水滞」
水分を沢山摂取することが健康に必ずしもいいとは限りません。
体の中の水分の巡りが滞っている場合は逆効果となります。
手足が冷え、顔や体がむくみやすく、体の中の水分代謝が悪くなります。
思いあたる方は「水滞」と呼ばれる状態になっている可能性があります。
水滞になると、天気の悪い日は体調を崩しやすかったり、喉は乾くのにトイレの回数が少ないなどの症状が出ます。
水滞にならないようにするには、いくつか気をつけるポイントがあります。
水分の摂りすぎに注意
水分を過剰に摂取すると水分を体に溜め込む原因となります。
無理に摂取するのではなく、自然にまかせて水分を摂りたい時に適切な量を摂るようにしてください。
適度な運動
少し筋肉をつけることで体の中に滞っている水分を筋肉が押し流します。
ウォーキングや、サイクリング程度の軽い運動で体内の流れを改善してください。
汗をかくことでむくみの解消にも繋がります。
体を冷やさない
冬場はもちろんですが、夏場もクーラーなどで体が冷えやすい体になっています。
足元や、体に直接冷気が当たらないよう対策するなどして、体を冷えから守ってください。
食べ物に気をつける
白砂糖などの甘いものは体を冷やす作用があります。
体を冷やす食べ物を控え、生姜や根菜など体を温める食べ物を積極的に摂るようにしてください。
まとめ
顔にむくみが出ている場合は漢方を飲み続けると効果的です。
顔のむくみの原因の多くは体の中の水分の巡りが滞っているからです。
体の状態にあった漢方と、生活習慣の改善をすることでむくみを解消して体を整えることができます。
水分の過剰摂取を避け、体を冷やす食べ物などを控えるようにしてください。
普段から軽く運動することで筋肉が体の滞っている水分を流してくれる作用もあります。
クーラーや冷たい飲み物などで体を冷やさないように対策し、漢方を使って水滞を改善して健康的な体を手に入れてくださいね。