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カルビ、ハラミ、ロース、タン、サーロイン、ランプ、イチボ、ホルモン、レバー、ミノ…
焼肉屋さんに行くとたくさんのお肉がメニューに並んでいます。
その中から「この肉はどこの部位だろう?」と思うことはありませんか?
そこで今回は焼肉の部位についてまとめました。
このページの目次
カルビ、ハラミ、ロースなど、お肉の部位
焼肉用のお肉には様々な部位を使います。
部位によって味も違います。
お肉の味や特徴をまとめました。
カルビ
焼肉屋さんでは定番メニューのカルビ。
アバラ骨周辺の肉のことをまとめて「カルビ」と呼ばれることが多いです。
韓国語で「アバラ骨の間の肉」という意味で、日本語で言うと「バラ」になります。
お肉はキメが細かく、少し固めですが、脂が多く入っているため焼くとそれほど硬さを感じません。
アバラ骨周辺の肉は全てカルビとなるため、お店によって脂の量でカルビ、上カルビ、特上カルビと分けられています。
一頭の牛からたくさん取れるため、希少性はそんなに高くありません。
希少部位レベル1
中落ちカルビ
中落ちカルビは左右の肋骨の間にあるお肉のです。
カルビより脂が多いのが特徴で、他の部位と比較しても脂のノリが良いお肉になります。
上カルビや特上カルビとして販売している焼肉屋さんもあります。
高いお肉の場合は赤身と脂のバランスが最高ですが、安いお肉だと脂が多すぎて少し重たく感じるかも知れません。
カルビよりも一頭の牛から取れる量は少ないのでお店によっては売切になることもあります。
希少部位レベル3
骨付きカルビ
骨付きカルビはアバラ骨の”骨と骨の間”にあるお肉になります。
ゲタカルビと言われることもあります。
骨の周りのお肉で赤身と脂身のバランスが良くとても美味しい部位です。
骨から出る旨味を含んでいるため、カルビよりも美味しく感じることができます。
骨の周りに薄い皮には一番旨味成分が含まれているので必ず食べてください。
一頭の牛から限られた量しか取れない貴重な部位になります。
希少部位レベル4
ハラミ
定番のハラミはお腹のお肉ではなく、横隔膜のお肉です。
牛のちょうど真ん中辺りのお肉になります。
場所的には内蔵なので、ホルモンの一種に入ります。
カルビと味は似ていますが、脂が少なく、カロリーが低いのが特徴です。
柔らかくて脂とのバランスが良く、とても美味しい部位で人気があります。
高いお肉になるとキレイに脂が霜降り状になります。
一頭の牛から取れる量が限られているため希少度もそこそこ高くなります。
希少部位レベル3
サガリ
サガリもハラミの一つです。
横隔膜の下の肋骨側の部位になります。
脂と肉のバランスが良く、味はハラミに近いです。
お店によってはハラミとサガリを別にしているお店もあります。
一頭の牛から取れる量はハラミと同じぐらいです。
希少部位レベル3
ロース
ロースも焼肉屋さんに行くと定番の部位の1つです。
前足の付け根からお腹の上の背中側のお肉になります。
お肉としても一般的で、しゃぶしゃぶ、すき焼き、ステーキなどでも使われる部位です。
脂が適度にのっていて、柔らかくて味が濃いのが特徴です。
細かく分けると肩ロース、リブロース、リブキャップ、リブロース芯の4つに別れます。
お店によっては上ロース、特上ロースなど部位によって分けられています。
牛一頭の中で一番多く取れる部位です。
希少部位レベル1
肩ロース
ロースの中でも一番大きい部位が肩ロースです。
前足の付け根の辺りの背中側のお肉になります。
脂とお肉のバランスが良く、お肉の風味がしっかりとする部位です。
お肉のきめが細かくて旨味が多く、柔らかいのが特徴です。
サシの入りが霜降り状に入りやすい部位です。
牛一頭から取れる量が多くそこまで貴重ではありません。
希少部位レベル2
リブロース
ロースの中でも細かいサシが入りやすくてキレイなお肉です。
肩ロースの後ろ側で、前足の付け根より少し後ろ側にある背中側のお肉になります。
柔らかくて旨味も濃く、お肉の風味もしっかりとあります。
こちらもサシの入りが霜降り状に入りやすい部位です。
とても人気の美味しい部位です。
牛一頭から取れる量が多いため、そこまで貴重ではありません。
希少部位レベル2
リブキャップ
リブロースの一番背中側のお肉になります。
ロースの中でも一番貴重な部位です。
サシが霜降りになりやすい部位で、見た目が美しいのが特徴です。
柔らかくて、旨味も濃く、しっかりとしたお肉の甘みも味わえます。
牛一頭から取れる量が少ないため希少部位に入ります。
希少部位レベル4
リブロース芯
リブロースの真ん中の部位をリブロース芯(リブ芯)と呼ばれています。
リブロースの中で肉と脂のバランスが一番取れている部位です。
お肉としての美しさはもちろん、脂の霜降り具合もお肉の中では最上位クラスの高級部位になります。
食べると柔らかくて、甘みが口の中に少しずつ広がってくるのが特徴です。
こちらも牛一頭から取れる量が少ないため希少部位に入ります。
希少部位レベル4
牛肉の中のサシとは?
サシとは牛肉の赤身の中に脂が入っていることをサシと呼びます。
筋肉の間に入った脂肪になります。
細かい程上質で、良いお肉とされています。
適度に入っていると肉と脂が混ざりあい、柔らかくなり、旨味が増します。
タン
焼肉屋さんの人気メニューのタンです。
まずはタンから焼肉を始める方も多いと思います。
タンは牛の舌になります。
タンにはいろいろな種類があります。
柔らかく歯ごたえがあり、塩で焼いて、レモンで食べるのが一般的です。
新鮮な物は刺し身でも食べることができます。
また、タンは牛一頭から1kg~2kgぐらいしか取れず、かなり希少な部位です。
人気が高く、入手が困難なため、有名なお店でも輸入しているケースもあります。
希少部位レベル5
タン元
舌の根本の部分はタン元と呼ばれています。
タンは根本の方が脂が多く、タンの中で一番脂がのっています。
焼肉屋さんでは上タンや、特上タンとして販売されていることが多い部分です。
脂がのっているため、柔らかくて歯ごたえがあり、とても美味しい部位です。
希少部位レベル5
タン中
舌の真ん中の1/3ぐらいの部分はタン中と呼ばれています。
牛タンを頼むと出て来る部位になります。
脂のノリはそんなにありませんが、タンの味わいをしっかりと味わうことのできる部位です。
希少部位レベル5
タン先
舌の先端部分の1/3ぐらいはタン先と呼ばれています。
先端は脂があまりのっておらず、硬いのが特徴です。
焼肉屋さんでタンを頼むとこの部位が出て来ることもあります。
牛タンスープや、シチューなど煮込み料理に使われることが多いです。
タンの中では比較的安い部位になります。
希少部位レベル5
タンサガリ
タンの根本から真ん中にかけての裏側の部分です。
筋が多く、とても硬い部位になります。
焼肉屋さんで出てくることはほとんどありません。
希少部位レベル5
サーロイン
牛の背中側のお尻の手前の部位です。
人間でいうと腰とお尻の間ぐらいの部位になります。
リブロースの後ろの部位です。
お肉が柔らかくて甘みがあり、脂もよくのっています。
食べると肉と脂が口の中で混ざり合い絶妙な味わいを出します。
脂がノリやすいため、高いお肉の場合はサシがキレイに入り霜降り状になっているのが特徴です。
牛肉の中でも代表的な部位の1つです。
ステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼きなどでも使用されます。
牛一頭から取れる量はそこそこあります。
希少部位レベル3
ヒレ
サーロインの下にある内蔵寄りの部位になります。
とても柔らかく、脂が少ないためあっさりとしています。
口の中で広がる甘みと舌触りが特徴です。
焼きすぎると固くなるので、火を通す時は軽くで大丈夫です。
牛一頭から約3kg程しかとれない希少部位になります。
そのため、値段も高く、なかなか焼肉屋さんでも食べる機会はありません。
希少部位レベル4
シャトーブリアン
シャトーブリアンはヒレの中心部の芯にあたる部位になります。
ヒレの中で一番やわらかい部位です。
ヒレの一部分で、非常に高級です。
焼肉屋さんで出しているところは珍しいです。
ステーキとして食べるのが一般的です。
牛一頭から取れる量は非常に少なく、超希少部位になります。
希少部位レベル5
ランプ
牛のお尻の辺りのお肉をランプと呼びます。
いろいろな料理に使える部位なので食べる機会が多い部位の1つです。
脂は少なめですが、肉が柔らかく、肉汁も多く出るのが特徴です。
お肉のきめが細かく、あっさりとした味わいです。
新鮮なお肉はユッケとしても使われます。
牛一頭からそれなりに取れます。
希少部位レベル3
イチボ
イチボはお尻の一番後ろの部位になります。
ランプと一緒にされることも多く、お店によってはランプとイチボどちらかで呼ぶこともあります。
お尻に近いため、脂がランプよりも多いのが特徴です。
ランプと同様にお肉のキメが細かく、柔らかく、肉汁も多いです。
牛一頭からはごくわずかしか取れないため希少性が高い部位の一つです。
希少部位レベル4
ホルモン
ホルモンは牛の内蔵などをまとめてホルモンと呼びます。
焼肉屋さんのメニューでホルモンを頼むと大腸や小腸が出て来ることが多いです。
ホルモンには様々な種類があり、人気のハラミやタンもホルモンになります。
また、各部位によって食感や味わいがバラバラです。
牛1頭の約30%ぐらいがホルモンになります。
レバー
ホルモンの中でも人気のレバーは牛の肝臓です。
内蔵の中でも柔らかい部位で、歯ざわりがよいのが特徴です。
少し匂いがあり、味にはクセがあります。
人によって好き嫌いが別れます。
ビタミンA、B、鉄分、ミネラル、たんぱく質など栄養素が豊富に含まれています。
牛1頭から約5kg程とれるためそこまで希少ではありません。
希少部位レベル1
ミノ
ミノは牛の4つの胃袋の1つ目になります。
色が白くて歯ごたえがあるのが特徴です。
内蔵の中では臭みがなく、味にもクセがないため、食べやすい部位です。
4つの胃袋の中では歯ごたえがあり、コリコリとした食感が味わえます。
ミノの中で分厚い部分はサンドミノと呼ばれ、焼肉屋さんでは上ミノとして出されることが多いです。
厚みのあるサンドミノには少し甘みがあります。
牛1頭から1つしかとれませんが、それ程多く食べられないため希少性は高くありません。
希少部位レベル2
人気部位のランキング
焼肉の好きな部位のランキングです。
- 1位 カルビ
- 2位 タン
- 3位 ハラミ
- 4位 ロース
- 5位 ヒレ
やはり上位には王道の部位は入っています。
焼肉屋さんで人気のメニューは皆さん同じですね!
上位5品を注文すれば間違いないので、迷った時はこのランキングを参考にしてください。
まとめ
カルビ、ハラミ、ロース、タン、サーロイン、ランプ、イチボ、ホルモン、レバー、ミノなど、焼肉屋さんのメニューにはたくさんのお肉が並んでいます。
カルビ、ハラミ、ロース、タンでも細かく種類が別れています。
上カルビ、特上ハラミとメニューが分けられている理由は、一つの部位でもいろいろな部位に分かれているからです。
焼肉屋さんで注文する時の参考にしてください。
他にも数えられないぐらいいろいろな部位があります。
迷った時はランキングの上位5品を頼めば間違いありません。