すし酢と米酢と酢の違いは?お酢からすし酢も作れます!

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すし酢や米酢や穀物酢など酢の種類はたくさんあります。

ちらし寿司や手巻き寿司などで使う酢飯の酢は専用のすし酢じゃなくても大丈夫なのはご存知ですか?

すし酢は”酢”に”砂糖”と”醤油”を混ぜるだけで作ることができます。

そこで今回は、酢飯を作るために欠かせないすし酢の作り方と酢についてまとめました。

すし酢と米酢の違い

すし酢のイラスト

酢飯作りに使うすし酢は、酢に塩と砂糖を混ぜたお酢のことです。

ご自宅でも簡単に作ることができます。

作る手間を考えると市販のすし酢を買って酢飯を作る方が早いです。

すし酢を手作りするメリットは、甘めにしたり、酢を控えめにしたりと好みの味に調整できることです。

お寿司屋さんなどでは出汁を加えてすし酢に旨味を加えることもあります。

米酢とは

米酢のイラスト

米酢は酢の種類の1つです。

発酵させて酢を作るときに、1リットルに40g以上の米が使われている場合は米酢になります。

米だけを発酵させて作られているお酢は「純米酢」と言われます。

まろやかな酸味でコクのある旨味と複雑な香りがあり、酢の味が主役になる和食を作るときに使います。

すし酢の作り方

すし酢の材料のイラスト

ご自宅でも簡単に作ることができるすし酢の作り方です。

材料はお米1合に対して

  • 米酢 20ml
  • 砂糖 10g(約大さじ1杯)
  • 塩 5g(約小さじ1杯)

の3つを混ぜれば完成します。

熱々のご飯にすし酢を合わせる場合は砂糖や塩が溶けきっていなくても大丈夫です。

気になる時はレンジで少し加熱するか、しばらく冷蔵庫に置いておけば溶けます。

お米が2合、3合と増える場合はその倍数分の材料を足すようにしてください。

甘めが良かったり、酢の味を薄めたかったり、塩味を濃くしたい場合は、少しずつ調整して好みの味を作ってください。

すし酢のアレンジ

だし昆布のイラスト

米酢はすし酢として使う時の相性がとても良いですが、一般的な酢でも問題ありません。

酢の味が少しきつめになるので、好みで調整してください。

すし酢を作る時に昆布出汁を入れることもあります。

旨み成分を酢飯に足したいときに入れます。

昆布出汁を入れる時は、すし酢を作る材料に昆布2㎝を程を加え、弱火にかけてください。

砂糖と塩が溶けたら昆布を取り出して完成です。

他の出汁を使うことはオススメしません。

寿司ネタの多くは魚介類で動物性の旨みを持っています。

他の旨みを足す場合は植物性の旨みを持つ昆布が合っているからです。

かつおぶしやにぼしは動物性の旨みなので、すし酢と合わせるとあまり合いません。

市販のすし酢には出汁が入っている物と入っていない物があります。

お酢の種類

スーパーマーケットのイラスト

お店に行くと様々なお酢が置いています。

お酢を大きく分けると醸造酢合成酢に分かれます。

醸造酢は原料を発酵させて作ったお酢のことで、化学調味料などを合成していません。

対して合成酢は発酵させずに化学的に合成した酸味成分や調味料などを混ぜて人工的に作ったお酢になります。

合成酢は物がなかった時代に代用品として作られていたお酢で最近ではほとんど見かけません。

一般的に”酢”と言う場合は醸造酢を指します。

また、醸造酢の中でも穀物酢と果実酢に分かれます

穀物酢

ますに入ったお米のイラスト

穀物酢は穀物を原料とした酢で、1リットル中40g以上使われていることが条件になっています。

アミノ酸有機酸を多く含んでいて、料理の下ごしらえに使われることが多いです。

すし酢を作る時に使う米酢や、黒酢などが穀物酢になります。

黒酢は玄米や大麦などを原料としています。

果実酢

果実酢は名前の通り果実を原料にした酢です。

1リットル中300g以上の原料が使われていることが果実酢の条件となっています。

飲むお酢として使われたり、ドレッシングに使われたりすることが多いです。

りんご酢やぶどう酢(ワインビネガー)が果実酢になります。

すし酢に果実酢を使うと風味がだいぶ変わってしまうため、代用するのはオススメしません。

色々なお酢の味

米酢や穀物酢以外のお酢を料理する時にあまり使うことはありません。

それぞれのお酢には味や風味に違いがあり、使い分けることができれば料理の幅が広がります

代表的なお酢の味と特徴をご紹介します。

穀物酢

ラベルに「穀物酢」と書いてあるお酢は複数の穀物を発酵させて作られています。

味にクセがなく幅広く使え、一般的に使われているお酢になります。

玄米酢

玄米を発酵させて作ったお酢です。

米酢よりも香りとコクが強いのが特徴です。

色も米酢より少し濃くなり、黒酢として販売されていることもあります。

酢の物などにコクを出したい時に使うとオススメです。

黒酢

黒酢のイラスト

健康食品としても注目されている黒酢。

米・麹・水など黒酢のもとになる種酢を入れて太陽光を浴びさせます。

さらに糖化と酢酸発酵とアルコール発酵を同時に行う複合発酵で作られたお酢です。

アミノ酸が多く、酸味が強く、コクがあります。

基本的には穀物酢ですが、果実酢を混ぜて作る場合もあります。

りんご酢

りんごのイラスト

りんごからできている果実酢です。

さわやかなりんごの香りが残っているほんのり甘みのあるお酢です。

ドレッシングとしてよく使われます。

ぶどう酢(ワインビネガー)

ぶどうからできている果実酢です。

酸味が強いですが、さわやかな香りがあるのが特徴です。

ワインと同じように赤と白があり、赤は少し渋みが強いです。

白いぶどう酢はマリネを作るときに最適です。

バルサミコ酢

バルサミコ酢のイラスト

甘いぶどうの濃縮果汁から作り、長時間熟成させた果実酢です。

とても深みがあり、複雑な味わいがあります。

ステーキにそのまま付けるだけで美味しく食べることができます。

まとめ

すし酢は酢と砂糖と塩を混ぜるだけなので、市販のすし酢を使わなくても簡単に作ることができます。

米酢は米を発酵させて作ったお酢のことです。

般的には他の穀物と混ぜた穀物酢が多く、米だけを発酵して作ったお酢は純米酢と呼ばれています。

すし酢を作る時は米酢や穀物酢を使うことをオススメします。

お酢には様々な種類があり、それぞれ味や香りが違います。

料理するときに様々な種類のお酢を味や特徴に応じて使い分けられると素敵ですよね。

たくさんの種類のお酢を買い揃えてしまうと置き場所に困るのも事実です。

良く使う自分好みのお酢をいくつか揃えておくことをオススメします。