この記事を読むのに必要な時間は約5分です。
アイロンに設定されている「低」「中」「高」の3段階、具体的に何度くらいなのかご存知ですか?
アイロンの「低」は80度~120度、「中」は140度~160度、「高」は180度~210度ぐらいになります。
今回はアイロン温度と、素材別の適した温度やスチームとドライの違い、新しい洗濯表示についてまとめました。
このページの目次
アイロンの「低」「中」「高」の温度
アイロンの温度設定は、「低」が80度~120度、「中」が140度~160度、「高」が180度~210度として一般的に設定されています。
衣服にアイロンをかける時は、具体的な温度よりも、「低」「中」「高」の3段階で判断することが多く、あまり温度までは馴染みがありません。
アイロンの温度が指示されていることも
衣服にかける以外で使用する時は設定温度が明確に表記されていることがあります。
入園・入学・進級に伴って活躍する、アイロンで接着出来るお子様のワッペンやゼッケンや、カラフルなビーズで好きな形を作り、アイロンで接着させるアイロンビーズなどには、具体的な温度まで記載されていることが多いです。
記載されている時は、アイロンに一般的に設定されている温度を参考にしてアイロンを使ってください。
アイロンの「低」「中」「高」に適した素材
アイロンの温度設定は、一番低い物と一番高い物の間が約130度の差があります。
温度設定を間違うと生地を傷めてしまいます。
そのため、適した温度で使用する必要があります。
- 「低」アクリル・ナイロン・ポリウレタンなど
- 「中」レーヨン・キュプラ・フェルト・ナイロン・ポリエステルなど
- 「高」綿・麻など
衣類には、複数の繊維が混ざっている場合がよくあります。
例えば、綿とポリエステルが混ざっている場合は、綿の「高」ではなく、ポリエステルの「中」を使用するなど、低い方に合わせるとトラブルを避けられます。
温度が低い方が、生地への負担は少ないので、低い方からかけることがポイントです。
アイロンをかける時は洗濯表示をチェック
衣類にアイロンをかける時には、洗濯表示の確認が重要です。
衣類の内側にタグのような形で付いています。
生地別の適した温度を知っても、衣類がどの素材なのかすぐに判断するのは難しいですよね。
洗濯表示のところに素材やアイロンの温度が表示されています。
表示に従ってアイロンをかけると安心です。
新しい洗濯表示
国際標準表示のアイロンのマーク
2016年12月から、これまでの日本工業規格(JIS)が定めた日本独自の表示方法から、国際標準化機構(ISO)の規格との共通表記になりました。
アイロンの温度表示から「低」「中」「高」がなくなり、アイロンの形の絵に、”・”の数の違いで表わしています。
「低」は、「・」が1つ、「中」は、「・・」が2つ、「高」は「・・・」が3つで表示されています。
それぞれの限界温度は「低(・)」は110度で、スチームなしです。
「中(・・)」は150度で、「高(・・・)」は200度になっています。
アイロンのスチームとドライの違い
一般的な家庭用アイロンには、スチームとドライどちらの機能も備わっているアイロンが多く使用されています。
ドライは、蒸気を使わずに熱と手の力でシワを伸ばします。
シワがきつく伸ばしにくい綿や麻に向いていて、ズボンの折り目などをパリッと仕上げることができます。
スチームとは、蒸気(スチーム)の力を使って繊維を緩めています。
シワの伸びやすいウールやカシミヤに向いています。
ふんわりとした仕上がりになるので、セーターなどに選ばれます。
また、スチームには、衣類に付着した臭いの元の粒を、スチームを当てることによって吹き飛ばしたり、水分と一緒に排出したりと、消臭の効果も期待できます。
従来のアイロン台を使用するアイロンから、スチーム機能にも特化した、衣類を掛けたままで
使用できるハンディタイプのアイロンも、手軽に使用出来ることから、人気が高まっています。
まとめ
日常何気なく使用しているアイロンの「低」が80度~120度、「中」が140度~160度、「高」が180度~210度で設定されています。
温度指定のある商品などは、「低」「中」「高」の設定温度を参考にしてアイロンを使用してください。
また、衣類の生地の素材によっても適した温度が違います。
衣類についている洗濯表示を参考にして適した温度でアイロンがけするようにしてください。
2016年12月から洗濯表示も国際標準化機構(ISO)の規格に変更されました。
アイロンのマークに「低」が”・”「中」が”・・”高が”・・・”で表されています。
洗濯表示を確認して正しい温度で使用するれば、大切な衣類を長持ちさせることが出来ますよ!
さらに、ドライとスチームを使い分けられれば、今まで以上に満足のいく仕上がりになります。
ワイシャツやブラウスなど、細かい作業が多くて手間のかかるアイロンがけですが、正しいやり方で楽しい家事の1つになればいいですね!
洗濯表示の写真はDvortygirl様に帰属しています。