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さんまを冷凍するときに内臓は取っていますか?
内蔵を取らずにそのまま冷凍していますか?
さんまを冷凍するときはどのように冷凍したら長持ちさせることができるのでしょうか?
そこで今回は、さんまの冷凍方法と解凍方法についてまとめました。
このページの目次
さんまを冷凍するときに内臓はどうする?
さんまを冷凍するときに内臓を取るのか、そのままにするのかはどちらでも大丈夫です。
それぞれメリットやデメリットがあるため、そのときの冷凍の仕方や調理方法で決めてください。
さんまの内臓を取って冷凍する場合
メリット
きちんと内臓を取って冷凍すると、さんまを美味しく保存できて臭いの心配がありません。
また、さんまの内臓によく寄生しているアニサキスという寄生虫をあらかじめ取り除くことができます。
頭と内臓を取った後にさらにさんまを筒切り(輪切り)にして冷凍すると、小分けに冷凍でき、食べる時に少量ずつ使うことも可能です。
冷凍庫の場所がさんまで占拠されないのもポイントです。
筒切りとは、魚を骨ごと輪切りに切って切り身にすることです。
デメリット
さんまに限らず魚全般に言えることですが、内臓の下処理は慣れていないとなかなか大変な作業です。
手早くやらないとさんまが徐々に傷んでしまいます。
また、しっかり内臓を取って洗ったつもりでも、処理があまいと冷凍中にさんまから血がにじみ出ることがあります。
血がにじみ出てしまうと、さんまの身に血が回って美味しさが損なわれてしまいます。
血がにじみ出たさんまを食べる時は、解凍するときにきちんと洗って、早めに食べてください。
冷凍の仕方
冷凍するときはなるべく空気に触れさせないようにすることで、乾燥や酸化による劣化を防ぐことができます。
さんまを丸ごと冷凍する場合は、1匹ずつラップでぴっちりと包んでジップロックなどの保存袋に入れてください。
保存袋を閉めるときも空気をなるべく入れないようにするのがポイントです。
保存袋に入らないような大きなさんまの場合は、筒切りにして1つ1つラップをして保存袋に入れて冷凍するようにしてください。
内蔵を取ったさんまの冷凍保存期間
さんまをきちんと冷凍できていれば、約1ヶ月保存できます。
味や栄養を重視するのであれば、10日前後で食べきるようにしてください。
さんまの内蔵を取らずに冷凍する場合
メリット
下処理をせずに済むため、さんまを傷めずにそのまま冷凍することができます。
新鮮なさんまであれば、何もせずにそのまま冷凍する方が日持ちします。
また、冷凍したさんまを半解凍にすれば内臓をキレイに取り出すことができますよ!
半解凍状態だと、内臓がまだほんのりと固まっているので、血が飛び散ることがなく下処理や洗い物が楽になります。
デメリット
内臓を取らないでさんまを冷凍すると、身の部分に血が回ることがあって味が落ちます。
急速冷凍できれば大丈夫ですが、家庭の冷凍庫では難しいです。
また、さんまに寄生するアニサキスは冷凍すると死にますが、死んだ後にさんまの身についてしまうことがあります。
アニキサスが気になる方はあらかじめ内臓を取って冷凍することをオススメします。
冷凍の仕方
内臓を取ったさんまと同じように1匹ずつラップして保存袋に入れて冷凍して大丈夫です。
もっと新鮮さを保ちたい場合は、水に浸して冷凍すると鮮度が長く保てます。
さんまに限らず、アジやイワシのような小さめの魚は、氷漬けにすると簡単に空気を断つことができます。
さんまの劣化を最大限に防ぎたい時はお試しください。
水に浸して冷凍する場合は、さんまを水で洗ってからそのまま保存袋に入れ、ひたひたくらいの水を注ぎます。
袋の口をしっかり閉めて水が冷凍庫にこぼれないようにして、冷凍したらオッケーです。
水に浸して冷凍する方法は、さんまをそのまま丸ごと冷凍する時だけ使えます。
切り身にして水に浸して冷凍してしまうと、身が水でふやけてしまうので気をつけてくださいね。
また、大きいさんまで保存袋に入らないときも氷漬けはできません。
内蔵を取らないさんまの冷凍保存期間
新鮮なさんまだと冷凍保存で2~3週間ほど日持ちして、おいしく食べることができます。
なるべく美味しく食べたい場合は、内臓を取って冷凍したさんまと同様に10日ほどで食べきるようにしてください。
さんまの解凍方法
内臓を取っている場合も、取っていない場合も、解凍する時は室温での自然解凍で半解凍させるのが最適です。
冷蔵庫での自然解凍や電子レンジでの解凍はオススメしません。
冷蔵庫を使って長い時間をかけて解凍すると、さんまの酸化が進んでしまいます。
電子レンジを使うと解凍にムラができてしまうため、料理がしにくくなります。
どんなさんまでも半解凍状態で料理するようにしてください。
完全に解凍してしまうとさんまの旨みが流れ出てしまい、内蔵を取らずに冷凍したメリットを生かしきれなくなります。
水に浸して冷凍している場合は、袋ごと流水に浸して解凍するようにしてください。
グリルで焼く場合は冷凍したさんまをそのまま焼いても大丈夫です。
さんまを冷凍するときの注意点
新鮮な魚はその日のうちに食べる方が一番美味しいです。
さんまも例外ではありません。
どんなに良い冷凍庫でも家庭用の冷蔵庫の性能には限界があります。
冷凍すれば確実に鮮度は下がって味が落ちます。
それを知った上で、さんまを買い過ぎてしまったり食べきれなかったりする場合は冷凍保存を考えてください。
ちなみに、冷蔵の場合はせいぜい2~3日しか保存できません。
まとめ
さんまを冷凍する時は内臓は取っても取らなくてもどちらでも大丈夫です。
それぞれのメリット・デメリットを理解してどう料理するかなどを考えて選んでください。
内蔵を取る場合も取らない場合もなるべく空気に触れないように1切れまたは1匹ずつラップで包んで、ジップロックなどの保存袋で冷凍します。
なるべく早く冷凍できるよう、冷凍庫の一番奥にあるファンの近くに入れるようにするとベストです。
新鮮なさんまの場合は、水に浸して冷凍して氷漬けにすることと長く保存できます。
解凍する時は室温で自然解凍で半解凍し、半解凍のまま調理してください。
冷凍のままグリルで焼いても大丈夫です。
美味しく食べたい場合は、買ってきたその日に調理して食べると一番美味しいです。
無理に冷凍せず、なるべく早く美味しく食べてくださいね。
ちなみに…私は魚をさばくのが苦手なので、丸ごと冷凍してしまう派です。