伊勢志摩サミットの開催された賢島周辺の観光スポットをご紹介!

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伊勢志摩サミットの開催された賢島は三重県志摩市可阿児町(あごちょう)にある小さな島です。

賢島は本州とはわずか10mしか離れていない島で、2016年5月に第42回先進国首脳会議「G7 伊勢志摩サミット」が開催されました。

大阪や名古屋から車と近鉄特急でアクセスすることができます。

賢島周辺には綺麗な海と自然がたくさんあり、観光スポットもたくさんあります。

そこで、今回は伊勢志摩サミットの開催された賢島の観光スポットをまとめました。

伊勢志摩サミットの開催された賢島周辺の観光スポット

賢島の航空写真

伊勢志摩サミットの開催された賢島には様々な観光スポットがあります。

美しい海と自然を満喫できる場所や、伊勢志摩サミットの開催後に観光スポットになった場所もあります。

今回はそんな伊勢志摩の英虞湾(あごわん)に浮かぶ賢島周辺の観光スポットを9ヶ所ご紹介します。

賢島周辺の観光マップ

賢島周辺のオススメ観光スポットをグーグル・マップにまとめました。

ピンをクリックするとこのページ内にある観光スポットの詳細情報へリンクしています。

 

全画面で見れる地図も別ページに用意しています。
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伊勢志摩サミット記念館「サミエール」

伊勢志摩サミット記念館「サミエール」

伊勢志摩サミット記念館「サミエール」は近鉄賢島駅2階にある、伊勢志摩サミットの記録と記憶を発信する拠点です。

第42回先進国首脳会議 「G7 伊勢志摩サミット」開催後、会場となった賢島には多くの観光客が訪れました。

各国の首脳たちをもてなした三重県の名産品は世界中で人気です。

サミットで得た遺産を生かして「サミエール」から伊勢志摩の魅力を発信しています。

記念館にはサミットで使われた尾鷲(おわせ)ヒノキの円卓首脳らの記名帳贈答品など約40点が展示されています。

隣にあるカフェではサミットで振る舞われた三重県の地酒などを飲んでくつろぐこともできます。

国内で次のサミットが開催されるまで、伊勢志摩サミット記念館「サミエール」は公開される予定です。

伊勢志摩の賢島を訪れた際は、閉館される前に訪れてみてはいかがでしょうか?

伊勢志摩サミットの舞台「志摩観光ホテル」

伊勢志摩サミットの舞台「志摩観光ホテル」

アメリカのオバマ前大統領が宿泊した旧館「ザ・クラシック」。

フランスのオランド前大統領をはじめ、各国首脳が宿泊した新館「ザ・ベイスイート」。

全首脳の記念写真は志摩観光ホテルのベイスイートの屋上庭園でした。

英虞湾(あごわん)をバックに全世界へと発信されました。

今も撮影台が置かれていて、同じ角度で撮影してSNSなどで発信される方が大勢います。

サミットのメイン会場となった志摩観光ホテルにも、2017年3月から旧本館「ザ・クラブ」に記念ギャラリーがあります。

乾杯に用いられた三重県四日市市の万古焼(ばんこやき)の杯や、首脳たちの胸元を飾った三重県産真珠のラペルピンなどの記念品が展示されています。

夕食会やワーキングランチのメニューなども紹介されています。

レストラン「ラ・メール クラシック」では、サミットで各国首脳に提供された料理を味わうこともできますよ!

伊勢エビのクリームスープ、「ラ・メール」の看板料理、鮑(あわび)のステーキ、英虞湾の絶景を楽しみながらの食事は格別です。

第42回先進国首脳会議「G7 伊勢志摩サミット」について

第42回先進国首脳会議「G7 伊勢志摩サミット」参加者による記念写真

2016年5月26日と27日の2日間にかけて開催された第42回先進国首脳会議です。

通称が「伊勢志摩サミット」となっています。

先進国の

  • 日本 安倍晋三(首相)
  • フランス フランソワ・オランド(大統領)
  • アメリカ バラク・オバマ(大統領)
  • イギリス デーヴィッド・キャメロン(首相)
  • ドイツ アンゲラ・メルケル(首相)
  • イタリア マッテオ・レンツィ(議長)
  • カナダ ジャスティン・トルドー(首相)
  • EU ジャン=クロード・ユンケル(委員長)
  • EU ドナルド・トゥスク(議長)

首脳陣9名によって開催されました。

日本では6回目の開催で、本州では東京に次いで2都市目の開催でした。

「エスペランサ号」での英虞湾クルーズ

エスペランサ号の写真

賢島港から出港している「エスペランサ号」での英虞湾クルーズも魅力的です。

大航海時代のスペイン船をイメージした遊覧船の「エスペランサ号」で50分かけて英虞湾を遊覧するクルージングです。

途中に真珠工場に寄港し、養殖真珠の母貝であるアコヤ貝への核入れの見学も付いています。

船の展望デッキに上がると英虞湾と伊勢志摩の壮大な自然に囲まれ、気持ちのいい潮風を全身で感じることができます。

乗船料は 大人(中学生以上)1,600円 子供 800円 です。

午前9時半から、午後3時半まで1時間毎に運行しています。

あなたと虜にする英虞湾(あごわん)について

夕日が沈む英虞湾の景色

英虞湾(あごわん)は伊勢志摩国立公園の一部で、志摩半島の南部にあります。

大小60の島と半島が美しい海岸線を描くリアス式海岸です。

志摩半島南西の先端、御座岬(ござみさき)と浜島町を結んだラインが湾の入口です。

太平洋の荒波は湾内に流れこむと比較的穏やかになり、海の動き・色・音さまざまな変化を刻々と楽しませてくれます

夕方には海面の穏やかさがレフ板となり、夕日を生かした素敵な島陰とオレンジ色のコントラスト・養殖筏のアクセントが別世界のようです。

私は雄大な海と英虞湾に沈む夕日に魅せられて、この半世紀何度も賢島を訪れました。

世界に誇る日本の美しさがここにあります。

志摩生まれではありませんが、私の”心のふるさと”の素晴らしい志摩の海を楽しんでいます。

海女が泳ぐ水族館「志摩マリンランド」

海女が泳ぐ水族館「志摩マリンランド」

賢島駅の北側にある大きなマンボウの看板の「志摩マリンランド」があります。

看板の通り名物のマンボウがいるマンボウ館・ペンギン島・クラゲコーナーなどがある水族館です。

館内最大の水槽では、伊勢志摩名物の海女さんが魚たちに餌付けも見ることができます。

サメやブリなどおよそ50種・約2500匹の魚が飼育されています。

駐車場も広く、車でのアクセスにも便利です。

入館料は大人:1,400円 / 中高生:900円 / 小学生:600円 / 3歳以上の幼児:300円です。

絶景の「横山展望台」美しい英虞湾を一望!

絶景の「横山展望台」美しい英虞湾を一望!

賢島から北へ5km(約10分)のドライブで行けるのが「横山展望台」です。

標高203mから南に広がる、複雑なリアス式海岸線と多くの島からなる英虞湾を眺めることができます。

遠くは熊野方面の朝熊山も見える志摩地方の全方向展望台になっています。

尾根に沿って第一から第三展望台まであります。

晴れた日は伊勢志摩でもトップクラスの絶景で、青い海と山の緑のコントラストはとても素敵ですよ。

夕方には海に沈む夕日も見ることができます。

地球の丸さが分かる「大王埼灯台」

地球の丸さが分かる「大王埼灯台」

賢島から車で約25分のところにあるのが「大王埼灯台」です。

志摩半島の東南端にあり、遠州灘と熊野灘の荒波を二分するように突き出た岬にあります。

1927年(昭和2年)に点灯を開始し、1978年(昭和53年)年に大改修をして今の姿になりました。

今もなお灯台として可動しており、入場協力金200 円で真っ白な円柱灯台の中にある階段で頂上まで上ることができます。

沖から来る船の最高位ポイント(マストの頂上など)から見え始めるため、地球の丸さを実感できます。

時期をずらすとロマンチックな「御座白浜海水浴場」

時期を外すとロマンチックな「御座白浜海水浴場」

夏の海水浴で賑わう御座白浜海水浴場(ござしらはまかいすいよくじょう)はオススメのドライブスポットです。

大王埼灯台からさらに西へ50分程のところにあります。

快晴の日には驚くほど砂が白く、海も澄んだマリンブルーに見えまるで南国のような透明度です。

夏の海水浴シーズンは混雑していますが、時期をずらせば快適にドライブできます。

人が少ない海岸はとてもきれいで人影の少ないロマンチックな雰囲気です。

賢島からの連絡船もありますが、1日に3便程と限られています。

車をお持ちでない方は連絡船を利用するのもオススメですが、便数が少ないのが残念です。

ヨーロッパの雰囲気を味わえる「志摩地中海村」

ヨーロッパの雰囲気を味わえる「志摩地中海村」

賢島から11km(車で約25分)ちょうど賢島の西対岸あたりに「志摩地中海村」があります。

欧州旅気分を味わえるリゾートで、約40台駐車可能な無料駐車場もあります。

真っ白な建物の連なる海沿いの町並みは地中海に面したスペインをイメージして作られました。

映画のセットのようなアンダルシアの町並みにはカフェ・商店・宿泊施設があります。

1時間ほどで見て回ることが出来ます。

本来は宿泊施設ですが、日帰りで風景だけを楽しみに行くのも大丈夫です。

宿泊者以外の方への営業時間は、11月28日から1月31日までが午前10時から午後5時、2月1日

から11月27日までが午前9時から午後6時までとなっています。

入村料は大人(中学生以上)500円・子供(小学生以下)無料です。

入村料の500円は村内の施設で金券として利用できます。

伊勢志摩真珠の原点「多徳島」

賢島の向いにある南西約1.3km、約40平方キロメートルの地元所有の無人島です。

賢島港から海上タクシー(チャーター船)で15分で上陸することができます。

英虞湾内の無人島で上陸できるのは多徳島だけだそうです。

1893年(明治26年)にミキモト真珠の創業者である御木本幸吉が「半円真珠」の養殖と事業化をめざし養殖場を開設したのが多徳島の開拓の始まりです。

その後、真円真珠養殖に初めて成功した由緒ある島でもあります。

島の東にはリアス式海岸の島にしては不思議な広い広場があります。

1917年(大正6年)に御木本幸吉がその頃には珍しいアート・スミス操縦の飛行機のデモ飛行のために多徳島に滑走路を作ったいう噂です。

その時のデモ飛行を見ようと2万人もの見物客が多徳島に押し寄せたそうです。

1959年(昭和34年)の夏に地元阿児町と朝日新聞厚生文化事業団が協力して多徳島で「アサヒ志摩キャンプ」が開設されました。

幕を閉じるまでの30年間夏は子供たちで賑わっており、利用者はのべ10万人を超えています。

汗を流したボランティアスタッフの学生は400人以上を数えました。

子供の頃に学校から「アサヒキャンプ」に参加された方もおられるのではないでしょうか?

今は廃屋や薮山のような茂みがあるだけで何もない、心安らぐ自然の豊かな無人島になっています。

ミキモト多徳養殖場について

ミキモト多徳養殖場は一般公開されてないのが非常に残念です。

宝飾品メーカーの「ミキモト」の創始者、御木本幸吉が明治時代に多徳島で成功した真円真珠養殖の研究はミキモト多徳養殖場の研究所に引き継がれています

現在は賢島の西対岸約2kmに研究所があります。

ミキモトがめざしているのは「天然のアコヤガイ資源と健全な漁場環境を守る」ことです。

養殖場は現在、多徳と福岡県にある「相島(あいのしま)」の2か所にあります。

多徳養殖場では2~3年かけてアコヤガイの母貝(ぼがい)を稚貝(チガイ)から養殖しています。

母貝に真珠の核を入れ、さらに4年間育てるときれいな真珠が完成します。

福岡の相島養殖場で使われている母貝は、天然のアコヤ貝です。

多徳養殖場にとっても近親交配を避け、最高級の真珠を生産するための天然母貝の調達は非常に重要な課題になっています。

100年の長きに渡り、世界の”ミキモト・パール”ブランドの品質を継続し続けるためには、はかり知れない人々の努力と苦労があります。

鳥羽にあるミキモト真珠島では博物館や記念館などを見学することができます。

伊勢志摩にある賢島について

本州とつながる賢島大橋の写真

賢島は三重県志摩市阿児町、英虞湾にある周囲海岸線長7.3km、面積0.68平方キロメートルの小さな島です。

本州との間は10m程しか離れておらず、近鉄電車が島内に直接乗り入れています。

2016年5月に第42回先進国首脳会議「G7 伊勢志摩サミット」が開催され、世界的に有名な島になりました。

伊勢志摩サミットのメイン会場であった「志摩観光ホテル」は昔から関西セレブには保養地として人気のホテルです。

山崎豊子の小説「華麗なる一族」の舞台としても登場しています。

島の人口は100名程で、東と北に本州と繋がる橋が2本あります。

島への乗り入れるルートが少ないため、セキュリテイ的にもサミット開催地に適していました。

明治時代に賢島の南の多徳島でミキモトの真円真珠養殖の成功し、1970年に近鉄が乗入れて伊勢志摩の観光地として定着しました。

賢島へのアクセス

三重県の賢島へは大阪から車で約3時間で行くことができます。

電車でも大阪から近鉄特急で最短2時間35分でアクセスすることができます。

名古屋からはもう少し近く、車で2時間30分、近鉄特急で2時間10分かかります。

北大阪・京都方面から車でのアクセス

家族で車に乗っているイラスト

名神高速道路「吹田インターチェンジ」から「草津ジャンクション」で新名神高速へ乗り換えます。

「亀山ジャンクション」で東名阪・伊勢道・亀山・伊勢方面へ進んでください。

「関インターチェンジ」で伊勢自動車道へ名称が変わります。

そのまま進んで「伊勢西インターチェンジ」で降りてください。

「伊勢西インターチェンジ」から賢島駅までは国道167号線で約40分程の道のりです。

南大阪・奈良方面から車でのアクセス

西名阪道・阪神高速・阪和自動車動の「松原ジャンクション」で西名阪方面に進みます。

西名阪道を経由して名阪国道を関まで進んでください。

「関インターチェンジ」で伊勢自動車道へ乗り、「伊勢西インターチェンジ」で降りてください。

「伊勢西インターチェンジ」から賢島駅までは国道167号線で約40分程の道のりです。

名古屋方面から車でのアクセス

名古屋からは名古屋都市高速で「名古屋西ジャンクション」へ向かってください。

「名古屋西ジャンクション」から東名阪道へ進みます。

東名阪道を「関インターチェンジ」まで進むと伊勢自動車道へ名称が変わります。

伊勢自動車道を「伊勢西インターチェンジ」で降りてください。

「伊勢西インターチェンジ」から賢島駅までは国道167号線で約40分程の道のりです。

大阪・京都・名古屋から近鉄特急でのアクセス

近鉄「賢島駅」の写真

「大阪難波駅」から1本で賢島まで行ける近鉄特急が便利です。

料金は特急券込み3,920円で、最短2時間35分で「賢島駅」まで行くことができます。

難波周辺のチケット屋さんで特急の回数券を購入するとお安くなります。

「京都駅」からも近鉄特急で2時間45分でアクセスでき、料金は4,430円です。

「名古屋駅」からは近鉄特急で2時間10分で、料金は3,580円になります。

賢島近郊のレンタカー

レンタカーのイラスト

賢島まで電車で来て、近郊の観光をレンタカーでするのもオススメです。

賢島から鳥羽方面に2駅進んだ「近鉄鵜方駅」に「ニッポンレンタカー」や「オリックスレンタカー」などがあります。

レンタカーを借りる際は、事前に予約するようにしてください。

まとめ

賢島は三重県志摩市英虞湾にある面積0.68キロメートルの小さな島です。

橋で本州と繋がっていて車ではもちろん、大阪・京都・名古屋から近鉄特急が直接乗り入れしています。

2016年5月に第42回先進国首脳会議「G7 伊勢志摩サミット」が開催された、世界的にも有名な日本の島です。

  • 伊勢志摩サミットの記念館
  • 開催地の志摩観光ホテル
  • 世界的に有名なミキモトの真珠産業
  • リアス式海岸線と多くの島からなる英虞湾
  • 緑豊かな自然

など多くの観光スポットが周辺にあります。

伊勢志摩は世界に誇る日本の美しい風景が残る数少ない観光地の1つです。

機会があれば、ぜひ一度伊勢志摩へ観光してみてはいかがでしょうか?

私は賢島周辺の自然と絶景に魅せられ、何度も訪れています。

賢島の航空写真は国土交通省に帰属しています。
伊勢志摩サミット記念館「サミエール」の写真はMiyuki Meinaka様に帰属しています。
志摩観光ホテルの写真はMiyuki Meinaka様に帰属しています。
エスペランサ号の写真は志摩マリンレジャー株式会社に帰属しています。
英虞湾の写真はMiketukunibito様に帰属しています。
志摩マリンランドの写真はMiyuki Meinaka様に帰属しています。
横山展望台からの写真はGood-balance様に帰属しています。
御座白浜海水浴場の写真はN yotarou様に帰属しています。
志摩地中海村の写真は
Miyuki Meinaka様に帰属しています。
賢島大橋の写真はMiyuki Meinaka様に帰属しています。