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自販機の横に高い確率でゴミ箱が設置されていますね。
あのゴミ箱、1つしか置いていないのに「缶・ビン」と、「ペットボトル」を分別するために2つ入り口があります。
ゴミを捨てるとごちゃ混ぜになってしまうのに、なぜ分別して捨てるようになっているのでしょうか?
今回はそんな疑問をまとめました。
自販機のゴミ箱が分別式になっている理由
自販機のゴミ箱が分別式になっている理由は、「缶・ビン」「ペットボトル」以外のゴミを入れられないようにする為です。
分別式のゴミ箱は1990年代中頃から採用され、全国に広まりました。
自販機を補充する際に、横に置いてあるゴミ箱のゴミも一緒に回収します。
回収したゴミは分けて処分することになります。
「スチール缶」、「アルミ缶」、「ビン」、「ペットボトル」以外のゴミが入っていると分ける作業に手間がかかります。
その手間が働いている人の給与に反映され、余計なコストがかかります。
そこで、「スチール缶」、「アルミ缶」、「ビン」、「ペットボトル」以外のゴミを捨てないように表記するようにしました。
分別の手間がかからないのはもちろん、他のゴミを捨てにくくさせる心理的効果もあります。
また、利用する人にも分別する意識を持ってもらい、環境意識高めるために役立っています。
この分別式のゴミ箱を採用してからリサイクル率も上がっています。
自販機のゴミ箱が分別式になっているもう1つの理由
自販機を設置する際に、ゴミ箱を新たに購入することになります。
その際に、分別式でないゴミ箱も、分別式のゴミ箱も値段は一緒です。
ゴミ箱本体と、投入口部分の蓋は別売りになっています。
蓋の値段は分別できない1口でも、分別できる2口でも値段は一緒です。
それなら、分別の手間が省けるゴミ箱を使った方が良いため、分別式が主流になっています。
自販機にゴミ箱を設置する義務はあるの?
なぜ自販機の横にゴミ箱が置いてあるのか気になります。
法律を調べると、自販機の横にゴミ箱を設置する義務は定められていません。
「容器リサイクル法」という法律が定められていて、販売事業者にはリサイクル義務が定められています。
しかし、その法律にも自販機の横にゴミ箱を設置しなければならないと明確に記されているわけではありません。
自販機を設置する時に親切心で、横にゴミ箱を設置しています。
そのため、自宅の前や、個人経営するお店などの自販機にはゴミ箱を置いていない場合も多いです。
資源としての価値
自販機を運営している企業には大量の「スチール缶」、「アルミ缶」、「ビン」、「ペットボトル」が集まります。
それらは数が多ければ、資源としてお金に替えることもできます。
私達がちゃんと分別して捨てることにより、資源として再利用されています。
自販機のゴミ箱にゴミを捨てていいの?
基本的に自販機のゴミ箱にその自販機で購入した商品以外のゴミを捨ててはいけません。
もし捨てると不法投棄になります。
しかし、ドリンクをその場で飲みきって捨てるという人は少数派です。
わざわざ家から持って来たゴミはもちろん捨ててはいけませんが、他で買った商品の「アルミ缶」、「スチール缶」、「ビン」、「ペットボトル」であれば自販機の横のゴミ箱に捨てれば良いと考えます。
自販機やコンビニなどで買った空容器であれば、自販機横のゴミ箱に捨てればリサイクルされるからです。
街にポイ捨てしたりするよりは、リサイクルされる方が地球にも優しいです。
自販機を設置している企業さんの親切心に甘えましょう。
まとめ
自販機の横にゴミ箱の入り口が2つに別れている理由は分別の手間がかからないようにするためです。
2つに分けることにより缶、ビン、ペットボトル以外のゴミが少なくなりました。
また、利用者も缶、ビン、ペットボトル以外のゴミを捨てにくくなります。
環境問題や、分別への意識を持つのにも役立っています。
設置する費用が一緒なので、メリットが大きい分別式のゴミ箱が多く採用されています。
自販機の横にはゴミ箱を設置する義務はありませんが、親切心で設置してくれています。
また、家庭から出るゴミは不法投棄になるので絶対に捨ててはいけません。
缶、ビン、ペットボトル以外のゴミも捨てると分別の手間になるので止めましょう。
常識の範囲内で自販機横のゴミ箱を利用してください。
空容器を資源としてリサイクルするためにも、利用する私達がルールを守っているからこそ分別式のゴミ箱が役に立ちます。