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安全靴は工場などの仕事で足を守るために、つま先に鉄が仕込まれている作業靴です。
その構造から、安全靴は通気性が悪いため中は大変蒸れやすく湿気や匂い、雑菌などの原因となります。
そんな安全靴の”蒸れ”を対策するにはどのような方法があるのでしょうか?
そこで今回は、安全靴の蒸れ対策と、消臭方法についてまとめました。
このページの目次
安全靴の蒸れの対策
安全靴の構造上”蒸れ”とは切っても切れない関係です。
そんな安全靴にも簡単にできる蒸れ対策がいくつかあります。
- 脱いだら乾燥剤
- 少しでも脱いでおく
- 靴下を履き替える
- 中敷きを交換する
- 速乾性素材の布
- シューズドライヤー
- 複数用意する
同時にいくつかの対策方法を行うことで安全靴の蒸れの対策ができます。
元々が蒸れやすい構造の安全靴は、スニーカーなどと違い少し手間はかかります。
足の汗を出来る限り安全靴の中に残さないようにするようにしてください。
汗を残さないことで湿気を抑え、雑菌の繁殖を防ぎ防臭効果にも繋がります。
安全靴を脱いだら乾燥剤を入れておく
一日履きっぱなしの靴の中は汗で湿気を多く含んでいます。
次の日に湿気を持ち越さない為に脱いだ後は乾燥剤を入れて湿気対策を行うようにしてください。
乾燥剤がない場合は、クシャクシャにした新聞紙などが代用しても大丈夫です。
乾燥剤より新聞紙は吸収力は弱いため、応急処置的な使用としてオススメです。
安全靴はお昼休憩など少しでも脱いでおく
作業中でない時や、通勤中など出来るだけ安全靴を履かない時間を作るようにしてください。
少しでも履く時間を減らして、乾燥させている時間を作ることが蒸れの対策につながります。
少し荷物にはなりますが、通勤には別の靴を使うようにしてください。
靴下をまめに履き替える
蒸れの原因は足から分泌される汗です。
替えの靴下をこまめに履き替えることで安全靴に汗を残さず蒸れや雑菌を繁殖を防ぎます。
靴下は汗をよく吸収する綿100%のタイプや、5本指ソックスなどがオススメです。
安全靴の中敷きをこまめに交換する
靴下と同様に足の汗を長時間靴の中に留まらせないための対策です。
汗をかいてきたな、と感じたらすぐに交換するように数セット中敷きを準備しておくようにしてください。
使い捨てタイプではなく、繰り返し使えるタイプのインソールを用意しておくと方が経済的です。
靴下も同じタイミングで交換するようにするとさらに効果的です。
安全靴の中敷きに速乾性素材の布
速乾性素材のマイクロファイバー製の布を中敷きに貼るのも効果的です。
汗をかいても乾きやすいため、インソールが乾いた状態をなるべく維持するようにします。
肌触りも良いため、履いている時もソフトで、履きやすいのもメリットです。
複数の中敷きを用意して全てに貼って置くと、交換する度に乾いた中敷きを使うことができますよ。
シューズドライヤーを使用する
靴専用のドライヤーが販売されています。
帰宅後はしっかりとドライヤーで乾燥させることで、翌日も気持ちよく靴を履くことができます。
また、こまめに乾燥させることで、臭いや雑菌の繁殖を防ぐ効果もあります。
安全靴を数足用意する
毎日続けて履くことでより湿気が蓄積され、蒸れや臭い、雑菌の増殖に繋がっています。
可能であれば2~3足用意してローテーションで履くことで湿気を持ち越さずに履くことが出来ます。
安全靴の蒸れからくる臭いに
靴に汗が残ってしまい、嫌な臭いがしてきたら、靴の臭い対策も行うようにしてください。
重曹や、消臭・抗菌スプレーを使うと効果的です。
また、ニュージーランド生まれの魔法の粉もあります。
重曹を使って臭い対策
安全靴に乾燥剤と一緒に重曹を入れるようにしてください。
重曹はストッキングや靴下などに入れてから入れるようにしてくださいね。
重曹には消臭効果と吸湿効果があります。
臭いを取りながら湿気も吸収してくれる優れ物です。
消臭・抗菌スプレーをする
ドラッグストアなどで販売している消臭・抗菌スプレーも役立ちます。
履き始めから毎日脱いだあとにスプレーしておくと臭いが抑えられています。
抗菌作用もあるため雑菌の増殖を防ぎます。
グランズレメディを使う
ニュージーランド生まれの魔法の粉です。
履く前に靴の中に付属のスプーン1杯入れるだけです。
数日繰り返すと臭いがいつの間にかなくなっています。
グランズレメディにはミョウバンが含まれていて、足の臭いをとる効果を発揮します。
濃い色の靴下の場合、脱いだ時に白い粉がついてしまいますが、効果は絶大です。
足にも消臭対策
蒸れ対策や消臭対策を行っても臭いが抑えられなかったら、靴ではなく、足に対策を行ってください。
靴の蒸れは足から出る汗が原因です。
足の汗を抑えて蒸れと消臭対策をするのもオススメです。
ミョウバン水に足をつける
足の汗を抑えためにミョウバン水が役立ちます。
1.5リットルのペットボトルにミョウバン50gを加え、水を入れて、2日ほど置いておきます。
2日経つとミョウバンが水の中に溶け込んでいます。
ミョウバン水に足をつけると、制汗効果や収れん作用が働き、皮脂の過剰な分泌を防ぐ役割を果たします。
また、ミョウバン水をさらに50倍程に薄めてスプレーなどに入れて持ち歩いておくと制汗剤代わりにも使えます。
出先や職場で気になったときに足に軽く湿らせる程度にスプレーして使ってください。
収れん作用(収斂作用・しゅうれんさよう)
収れん作用とはタンパク質を変性させることで組織や血管を縮める作用です。
制汗効果や肌をひきしめる効果があります。
そのため、化粧品などにミョウバンが含まれています。
デオナチュレ 足用さらさらクリーム
足の汗に悩む方のなかで人気なのが「デオナチュレ 足用さらさらクリーム」です。
靴を履く前に塗っておくと、汗が抑えられ、さらさらが持続します。
ロールオンタイプなども販売されていて、ミョウバンが成分に含まれています。
パウダータイプやメントールなどが含まれていることでサラサラした感じやスッとした効果なども期待できます。
ハッカ油で足を冷やす
ハッカ油をエタノールや精製水で希釈して、それを足にスプレーします。
ハッカ油にはメントールが含まれているため、足が蒸れてきたり、暑さを感じたら足にスプレーすると冷たい感覚で足を冷やします。
自然と汗が引いていくのでオススメです。
まとめ
安全靴を履く方にとっては悩みの種である蒸れ。
構造上仕方が無いかも知れませんが、できるだけ汗を靴の中に残さないことが大切です。
汗を残すことで湿気が発生し、蒸れて雑菌が湧きます。
靴下やインソールなどをこまめに交換し、家に帰ってからは乾燥剤を入れたり、靴専用のドライヤーで乾かすようにしてください。
翌日まで安全靴の中の湿気を持ち越さないことが蒸れの対策になります。
それでも臭いが発生してしまう場合は、消臭剤やグランズレメディなどで対策してください。
特に重曹は臭いと湿気の両方に効果的です。
グランズレメディは本当に効果があるので、だまされたと思って試してみてくださいね。
更に足の汗対策を行うことで、靴の蒸れを抑えることに繋がります。
安全靴の手入れだけでは追い付かない時は、足の臭い対策も一緒にするようにしてください。
安全靴の蒸れは雑菌や水虫などの原因にもなります。
日ごろから対策して衛生的に保つよう心掛けるようにしてください。