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原付の車検証*を探しても見つかりませんか?
見つけることはできないと思います。
なぜなら、原付に車検証は存在しません!
原付のナンバーを取得した時に一緒に交付される標識交付証明書という書類が車検証の代わりになります。
今回は原付の車検証の提出を求められた時や、標識交付証明書についてまとめました。
*車検証の正式名称は自動車検査証(じどうしゃけんさしょう)です。
原付の車検証の提出が必要な時
原付でも車検証が必要な時があります。
- 事故に遭った時の保険申請
- 職場などに通勤する時の申請時
- 名義変更をする時
などで車検証の提出を求められます。
しかし、原付には車検証が存在しません。
その代わり「標識交付証明書」(ひょうしきこうふしょうめいしょ)という書類が車検証になります。
車検証の提出を求められたら「標識交付証明書」を提出すれば問題ありません。
場合によっては標識交付証明書ではなく、「軽自動車税申告書兼標識交付申請書」に受付印が押された書類でも証明書になります。
標識交付証明書とは?
これが「標識交付証明書」です。
標識交付証明書は標識(ひょうしき)つまり、ナンバープレートを発行した証明書になります。
原付を購入した時にお店で受け取ります。
自分で登録を行った場合は、ナンバープレートと一緒に交付されます。
写真と全く同じとは限りません。
自治体によって書式が違います。
書類をよく確認してください。
見たことがない方は、座席シート下の収納などを探してみてください。
標識交付証明書の記載事項
標識交付証明書には原付の情報が記載されています。
・ナンバープレートの番号
・住所 ・氏名
・原付のモデル ・年式 ・型式
・車体番号 ・エンジンの型式 ・排気量
・型式認定番号(公的な型番)
原付に車検証が存在しない理由
車検証ではなく、標識交付証明書が発行される理由は、原付を管理しているのは市町村だからです。
車検証を発行するのは国土交通省ですが、原付の標識交付証明書を発行しているのは地方自治体になります。
そのため、原付のナンバープレートには市町村名が入っています。
また、最近では市町村独自のデザインナンバープレートも見かけるようになりました。
松山市の雲形デザインナンバープレート
堺市の前方後円墳型ナンバープレート
標識交付証明書の再発行
標識交付証明書を探しても見つからない時は再発行ができます。
再発行は原付の登録されている市町村の役所で行います。
なんと!無料です!
必要な物は、
- 印鑑
- 身分証明書(免許書・保険証など)
この2点です。
原付の持ち主本人以外が行う場合は委任状が必要になります。
委任状のダウンロードはこちらから行えます。
標識交付証明書の携帯義務
国の法律で標識交付証明書は携帯義務が定められていません。
しかし、ほとんどの自治体法で携帯義務が定められています。
原付に乗る時は携帯するようにしましょう。
事故に遭った時に警察に提示を求められることがあります。
自賠責保険証書*(じばいせきほけんしょうしょ)の携帯は法律で義務付けられています。
*自賠責保険証書の正式名称は自動車損害賠償責任保険証明書(じどうしゃそんがいばいしょうせきにんほけんしょうめいしょ)です。
標識交付証明書と一緒に携帯することをオススメします。
コピーを携帯する
標識交付証明書と自賠責保険証書の原本をシート下収納や、運転席の前のポケットに入れるのは止めましょう。
もし原付が盗難に遭った時に名義変更が簡単にできます。
書類の作成が簡単で、管理が地方自治体に任せられているためです。
東京で盗難に遭った原付を大阪で名義変更した場合、役所の担当者は盗難情報を東京の警察に問い合わせることはマレです。
委任状は印鑑さえあれば誰でも簡単に作成できます。
そのため、原付に乗る時はコピーを携帯しましょう。
警察に書類を求められた場合でも、コピーで怒られることはありません。
まとめ
原付には車検証はありません。
必要な時は標識交付証明書を探しましょう。
車検証の代わりになります。
無ければ役所に行って標識交付証明書を無料で再発行してもらえます。
また、乗る時に標識交付証明書の携帯義務はありません。
しかし、原本ではなくコピーを自賠責保険証書と一緒に携帯するのがオススメです。
盗難に遭った時、書類の原本を原付に入れていると名義変更できるからです。