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原付を友人や、家族から譲り受けたり、ネットオークションで安く購入したりすることはよくあります。
そんな時、原付の名義変更や、自賠責保険の名義変更は少し面倒です。
そこで今回は名義変更手続きの流れをまとめました。
このページの目次
原付の名義変更
原付を譲り受け、名義を変更する時は廃車にしてからでないとできません。
廃車にした後、再び登録するのが一般的です。
同一市町村内や、同居する家族間では名義変更できるケースもあります。
原付の廃車手続き方法
登録してある市町村で手続きを行います。
他市町村でできる場合もあります。
しかし、登録してある市町村で手続きする方が確実で、手間もかかりません。
譲り受ける時は持ち主に廃車手続きをしてもらいましょう。
原付を廃車にする時に必要な物は、
- ❶ 廃車申告書(役所窓口にあります。)
- ❷ ナンバープレート
- ❸ 標識交付証明書(ナンバープレートと一緒にもらいます。)
- ❹ 印鑑
の4点あれば廃車手続きが可能です。
廃車の手続きが終わると廃車証明書が発行されます。
この廃車証明書は次に登録する時に必ず必要な書類です。
必ず受け取ってください。
標識交付証明書がない場合
標識交付証明書は無料で再発行ができます。
再発行は原付の登録されている市町村の役所で行います。
印鑑と身分証明書を持って行けば大丈夫です。
廃車手続きをする前に再発行手続きをしてください。
廃車手続き行わずに譲り受けた場合
廃車手続きを行わずに原付を譲り受けた場合、あなたが廃車手続きをする必要があります。
そんな時は前の持ち主に必ず委任状を用意してもらいます。
委任状のダウンロードはこちらから行えます。
委任状があれば、登録してある市町村で廃車手続きを受け付けてもらえます。
遠くて行けない場合は、郵送で受け付けてもらえるか登録してある市町村に電話で確認してください。
廃車手続きが終わると廃車証明書が発行されます。
原付の登録
あなたが住んでいる市町村で手続きを行います。
原付が手元になくても書類が揃っていれば手続きできます。
原付を登録にする時に必要な物は、
- ❶ 廃車証明書
- ❷ 譲渡証明書
- ❸ 自賠責保険証明書
- ❹ 標識交付申請書(役所窓口にあります。)
- ❺ 軽自動車税申告書(役所窓口にあります。)
- ❻ 身分証明証(免許証、保険証など)
の6点になります。
あなたが用意する物は❶・❷・❸・❻になります。
❶廃車証明書
原付を廃車にした時に発行される書類です。
前の持ち主から譲り受ける時に必ず受け取ってください。
無ければ自分で用意する必要があります。
❷譲渡証明書
原付を譲り受ける証明書を所定の形式で用意します。
原付の標識交付証明書から車名・型式・車体番号・原動機の型式を記入します。
1行目に前の持ち主の住所氏名を書いてもらい、印鑑を押してもらいます。
2行目に日付、あなたの住所氏名を書いてください。
あなたの印鑑は押さないでください。
この書類も前の持ち主から譲り受ける時に用意してください。
譲渡証明書のダウンロードはこちらから行えます。
❸自賠責保険証明書
前の持ち主が加入している自賠責保険が残っている場合は一緒に譲り受けてください。
自賠責保険が切れている場合は先に加入してください。
ナンバープレートがなくても車体番号だけで加入できます。
コンビニ、郵便局、バイク屋さん、保険会社の営業所などで加入できます。
自賠責保険の名義変更
原付には自賠責保険の加入が義務付けられています。
自賠責保険は運転者にかける保険ではなく原付の車体にかける保険です。
そのため、原付の名義変更が終わっても、自賠責保険の名義は前の持ち主のままということはよくあります。
自賠責保険は必ず名義変更しなくてはいけないルールがないからです。
万が一事故を起こした時や、自賠責保険が切れた時に前の持ち主に連絡が入るため名義を変更しておきましょう。
前の持ち主が行う場合
現在かけている保険会社の営業所で手続きを行います。
必要な書類は
- ❶ 自賠責保険承認請求書(2人の住所氏名と印鑑が必要)
- ❷ 自賠責保険証明書
- ❸ 保険票章(ナンバープレートに貼ってあるシール)
- ❹ 身分証明証(免許証、保険証など)
の4点が基本的に必要な書類となります。
他にも保険会社によって必要な書類が違います。
事前に電話で問い合わせて確認することをオススメします。
あながが行う場合
あなたが行う場合も保険会社の営業所で手続きを行います。
必要な書類は
- ❶ 自賠責保険承認請求書(2人の住所氏名と印鑑が必要)
- ❷ 自賠責保険証明書
- ❸ 保険票章(ナンバープレートに貼ってあるシール)
- ❹前の持ち主の実印と印鑑証明書
の4点が基本的に必要な書類となります。
❹の実印と印鑑証明を用意してもらうのが大変です。
他にも保険会社によって必要な書類が違います。
事前に電話で問い合わせて確認することをオススメします。
オススメの方法
前の持ち主が行う場合にせよ、あなたが行う場合にせよ書類を揃えるのが大変です。
そのため、自賠責保険の名義変更を行わずに乗り続けている方が多いです。
そこでオススメの方法を紹介します。
自賠責保険の名義変更は行わず、あなたが自賠責保険に加入します。
原付の自賠責保険は簡単に加入できます。
ナンバープレートがなくても、車体番号があれば加入できます。
1台に複数の自賠責保険がかかっていても問題ありません。
1年で約7,500円、複数年契約すると割引され、最長5年で約17,000円です。
前の持ち主は保険会社に連絡して解約手続きを行ってください。
保険期間が残っていると返金されます。
お互いが別々に手続きを行えるので手間が省けます。
まとめ
原付と自賠責保険の名義変更手続きは面倒です。
原付の名義変更はあなた1人でもできます。
自賠責保険の名義変更は手続きに必要な書類を用意するのがとても大変です。
そのため、自賠責保険の名義変更を行わずに乗っている方が多いです。
そこで、自賠責保険の名義変更は行わず、あなたが自ら加入することをオススメします。
コンビニなどで車体番号があれば加入できるので、お互いに手間がかからず楽です。
譲り受けた原付を大切に乗るためにもきっちりと手続きをしてください。