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初夏になると現れる蛍。
夜になると大群で飛び交い、光を放ち、とても幻想的な空間を演出してくれます。
そんな蛍の見頃は本州では6月から7月頃です。
地方によって気候が違うため、鑑賞できる時期は異なります。
そこで今回は蛍が何月から見れるのかをまとめました。
このページの目次
蛍は何月から見れるの?
蛍は早いところでは5月頃から飛び始めます。
沖縄など温かい所では2月から見られることもあるようです。
地方によって気温差があるので、見頃はバラツキます。
近畿から関東にかけては6月~7月頃が一番の見頃です。
地域別の蛍の見頃
地域別に南から蛍が何月から見れるのかまとめてみました。
- 沖縄:4月下旬~5月中旬
- 九州:5月下旬~6月中旬
- 中国:5月下旬~6月下旬
- 四国:5月下旬~6月下旬
- 近畿:6月上旬~7月下旬
- 中部:6月中旬~7月中旬
- 関東:6月上旬~7月中旬
- 東北;7月上旬~7月下旬
- 北海道:7月上旬~8月上旬
地域によって見れる蛍の種類は違いますが、本州では6月頃が見頃です。
蛍が活動する時間帯は?
蛍が見られる時間帯は日が落ちてからです。
ちょうど夏至の時期とも重なり日が長いので、夜7時~9時頃が活発に活動する時間帯になります。
夜遅すぎると蛍は休み、発光するのを止めてしまいます。
日が落ちてすぐぐらいのタイミングがベストです。
蛍はなぜ発光するの?
蛍が発行する理由は3つあると言われています。
- 求愛行動のため
- 刺激された時
- 天敵から逃げる時
たくさんの蛍が飛び交っている時は、求愛行動をしているタイミングがほとんどです。
オスの方が明るく光を放ち、光によってメスを探しています。
蛍によってはオスしか発光しない種類もいます。
蛍の成虫は1週間~2週間しか生きられません。
その短い間に子孫を残すためにメスへの求愛行動を行います。
蛍が活発に活動するコンディション
蛍が活発に活動するためにはいくつか条件があります。
- 風が穏やか
- 湿度が高い
- 月明かりが少ない
- 曇り空
- 水の近く
蛍は繊細な生き物で活動が活発になるためには、いくつかの条件が必要です。
全ての条件が揃わなくても活動することはあります。
複数の条件が重なるとで、より活発に活動するようになります。
特に梅雨時期の6月は雨が多いため、雨の日には活動が弱まります。
蛍を鑑賞しに行くには、臨機応変に対応できるようにしておくことがポイントです。
複数の条件が重なったタイミングで見に行けるようにしておくと、乱舞している様子を見ることができる可能性が高いです。
蛍の種類
日本でホタルと言えばゲンジボタルのことを指します。
様々な種類のホタルを全国的に見ることができますが、特に多いのはゲンジボタルとヘイケボタルの2種類です。
他にもヒメボタルや沖縄の固有種のオキナワスジボタルなどが生息しています。
世界中で約2,000種類、日本には50種類が生息していると言われています。
その中でもゲンジボタルは明るい光を発するため、日本のホタルの代表的な存在になっています。
ゲンジボタルの特徴
ゲンジボタルは体調1.5cm~2cm前後で、鹿児島から青森まで日本のほとんどの地域に生息しています。
黄緑色の光の明るい光を放ちます。
頭の後ろにある赤い斑点がくっついているのが特徴です。
ヘイケボタルの特徴
ヘイケボタルは沖縄以外全国的に生息しています。
体調が1cm前後でゲンジホタルよりも小さいです。
体が米粒のように丸く、頭の後ろの赤い斑点が離れているのが特徴です。
光る時は黄緑色の光を1秒程度放ちます。
ゲンジボタルより明るさが弱いです。
ヒメボタルの特徴
水の無いところで生息するヒメボタルは主に山の中で見ることができます。
体調は8mm前後で、ヘイケボタルやゲンジボタルより小さいです。
赤い模様がリボンのような形で頭の後ろについています。
光り方も特徴的で黄緑色の光を連続して何回もフラッシュのように光ます。
オキナワスジボタルの特徴
オキナワスジボタルは沖縄でホタル鑑賞をする時に見られる固有種です。
沖縄や、沖永良部島、奄美大島などに生息しています。
7mm前後とかなり小さなホタルです。
ヒメボタルと同じように山や林の中に生息しています。
頭の後ろの斑点がオレンジ色になっています。
蛍を見に行く時のマナー
蛍を見に行く時に気をつけて頂きたいことをまとめました。
- 強い光を放たない
- 蛍が驚くので草むらなどに入らない
- ゴミを捨てない
- 捕まえて持って帰らない
- うるさくしない
特に蛍は光ることによってコミュニケーションを取っています。
人間が放つ懐中電灯、車のライト、カメラのフラッシュなどにより蛍に悪影響があることが分かっています。
蛍に直接懐中電灯を当てたり、フラッシュを使って撮影するのは止めてください。
蛍の撮影する時の注意
スマートフォンや、コンパクトデジカメで蛍を撮影するのはとても難しいです。
蛍が写っていないからといって、フラッシュを付けても写りません。
フラッシュの光の方が蛍の光よりも強いからです。
また、フラッシュはホタルにとっての生態系を壊す原因にもなっています。
蛍を撮影する時は絶対にフラッシュを使わないでください。
どうしても撮りたい場合は夜景モードで撮影してください。
夜景モードが付いていない場合は諦めて心にその瞬間を刻んでください。
まとめ
蛍が活発に活動する時期は6月から7月上旬です。
種類は違いますが、全国的に蛍を見ることができます。
日が暮れた7時~9時頃が見頃です。
風が弱く、湿度が高い、曇りの日の綺麗な水辺で活発に活動します。
一般的に日本で蛍と言うとゲンジボタルを指します。
日本には50種類もの蛍が生息していますが、多いのはゲンジボタルとヘイケボタルです。
蛍を撮影する時は絶対にフラッシュを使わないでください。
フラッシュを使っても写すことはできませんし、蛍にも悪影響を与えます。
また、蛍は環境によって影響を受けやすい繊細な生き物です。
蛍を見に行く時はマナーを守って静かに鑑賞してください。