行政書士にお願いできる仕事や行政書士の必要性について

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弁護士や税理士と聞くと何となくイメージができますが、行政書士とは一体何の仕事をする方なのでしょうか?

いたことは有るけど、正直わかりにくいですよね?

行政書士は簡単に言うと官公庁に提出する書類を作成するお仕事です。

今回はどのようなことで行政書士を頼ればいいのか、どのような書類を作成してもらえるのかをまとめました。

行政書士の仕事とは?

行政書士のバッジのイラスト

行政書士とは簡単に説明すると書類作成を代行する仕事をする方です。

国家資格で、官公庁(各省庁、都道府県庁、市区町村、警察署等)に提出する書類を作成する専門職です。

書類の作成に伴う相談やコンサルタント業務などにも応じてもらえます。

行政書士のお仕事は1万種類以上もあると言われており、法律が絡んだ様々な業務を代行してもらえます。

私達の生活ではあまりお願いすることはありませんが、いろいろな場面で行政書士の方にお仕事をお願いすることができます。

行政書士にお願いできる仕事の例

行政書士が代行している仕事の中でも私達の生活の中で身近な例をご紹介いたします。

  • 任意後見契約に関する書類
  • 自賠責保険に関する資料収集や書類
  • 土地等に関する申請手続き
  • 協議書や示談書の書類
  • 自動車登録に関する書類
  • 離婚協議書の作成
  • 法的効力のある内容証明の文章の作成

などがあります。

任意後見契約に関する書類

倒れそうな老人のイラスト

自分自身が倒れた時や、認知症になった時など判断力がなくなった時に、事前に後見人を選んでおくことを”任意後見契約”と言います。

財産の管理や、銀行口座の解約など本人しかできないことを後見人にお願いできるよう、事前に選んでおくことができます。

ここ数年で行政書士への相談がかなり増えた事例の1つです。

将来の財産管理の事が気になる場合は司法書士の方へご相談してみてください。

自賠責保険に関する資料収集や書類

車のディーラーのイラスト

自動車を持つと必ず入らなければいけない自賠責保険の請求や資料作成などを代行おしてもらえます。

仕事として自賠責保険における被害者請求手続きは弁護士と行政書士のみが行える手続きになっています。

交通事故による後遺障害に関する調査なども行ってもらえるため、後遺症が残る事故などに合った場合は行政書士の方へご相談ください。

土地等に関する申請手続き

日本の土地に関する法律はかなり細かく決まっています。

一般の人ではなかなか理解できません。

そこれで、行政書士の方にお願いすることによって、農地に家を建てる際の手続きなどを代行してもらえます。

田んぼになってる所に家を建てたい時や、住宅地に駐車場を作りたい時など様々なケースがあります。

協議書や示談書などの書類の作成

書類のイラスト

土地や建物を貸したい時にトラブル防止のために協議書や示談書などを作成します。

後々トラブルにならないために事前に話し合いなどで取り決めた内容を双方同意の元で文章に起こします。

その際の書類の作成を代行してもらえます。

自動車登録に関する書類の作成

自動車の登録申請や車庫証明、自動車に関する申請手続きも行政書士にお願いすることができます。

自動車の新規登録、住所変更、名義変更、車庫証明、廃車手続きなどです。

車屋さんにお願いすることも多いと思いますが、こちらも行政書士の仕事の範囲内です。

離婚協議書の作成

離婚届のイラスト

離婚の示談が成立した際の離婚協議書の作成も行っています。

養育費や、示談金などの取り決め、親権問題など離婚する際に生じた内容を文章として公的に作成してもらいます。

お金や子供の問題で取り決めることが多い”離婚”の前に一度行政書士の方へ相談することをオススメします。

法的効力のある内容証明の文章

クーリングオフを申請する際の書類、貸したお金の返済に関する書類、弁償してもらうはずがされない等の金銭が絡んだ場合の内容証明などの作成も司法書士にお願いできます。

金銭、商品、契約などに関する内容を証明するための書類で、訴える前に一度行政書士に相談すると問題が解決するケースもあります。

行政書士のその他の業務

書類に目を通す行政書士のイラスト

他にも、法人設立手続き、契約書の作成、特許の申請、会計記帳、補助金制度のアドバイザー様々な業務と行っています。

そのため、大きな起業となると専属の行政書士を何人も雇用しています。

行政書士の必要性

私たちの生活は想像以上に複雑になっています。

書類を作成して提出する機会は意外と多く、企業となると1日で膨大な数の書類を処理しています。

そんな時に正確に書類を作成し、トラブル無く円滑に進めるためにも行政書士が必要になってきます。

公的な書類を作成する際に不安があったり、手続きが面倒な時は行政書士に相談すれば解決するかも知れません。

まとめ

官公庁に提出する書類も簡素化が進んでいます。

しかし、私達一般人からすると専門用語が多く、とても複雑で難しいのが実情です。

専門性を持つ行政書士が代理することで、書類作成を迅速に行うことができます。

最近では“コンサルタント”として活躍するケースも増えて来ています。

行政書士の資格だけでは出来ない業務もあります。

そういった場合は弁護士や税理士など他の方への取り次ぎも行っています。

公な書類を作成したい場合や、高官庁に提出する書類を作成する必要性がある時などは行政書士の方相談してみてください。

弁護士にお願いするより敷居が低いため、気軽に相談できるのもありがたいです。