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帽子のつばにシールを貼ったままの方をよく見かけますよね?
”ニューエラ”というブランドの帽子に貼っている方が多いです。
実は貼ったままにするのにはちゃんと意味があるんです。
今回はニューエラのキャップに貼ってあるシールの意味と貼ったまま被る理由をまとめました。
このページの目次
ニューエラのシールの意味
ニューエラのシールには「サイズ」と「型番」と「ブランドロゴ」が入っています。
貼ったまま被っている方のほとんどは59FIFTYという型番が多いです。
ニューエラの最もポピュラーなラインで、1つ6,000円程度で販売されています。
100%ウールのしっかりとした素材で、1cm刻みのサイズで販売されているため、帽子としては高価です。
そのシールを貼ったままに被っている意味は主に3つあるとされています。
- ❶ 新品の帽子を被っている事を証明するため
- ❷ 店から盗んだことを証明するため
- ❸ マイケルジョーダンがシールを貼ったまま被っていたから
この3つの意味が1つにつながる理由を見つけました。
ニューエラについて
ニューエラはメジャーリーグ全球団の帽子を生産しているアメリカのオフィシャルサプライヤーです。
1920年に創業したニューヨークに本社がある会社です。
メジャーリーグ以外にもNFLやNHLのキャップも生産しています。
日本のプロ野球では横浜DeNAベイスターズの帽子はニューエラの物が使われています。
ニューエラのシールを貼ったままにする意味
1980年台後半にアメリカで、スポーツウェアが若者のファッションとして広がりました。
ブラック・アメリカンの中でナイキなどスポーツ系ブランドがファッションアイテムとして取り入れられるようになります。
新品の証明のため
その頃、新品と証明するためにサイズタグを付けたまま着ることが流行します。
貧しい家庭環境で育ち、古着しか着れない状況で育った多くのブラック・アメリカンは新品へのこだわりが非常に強かったためです。
買ったにせよ、盗んだにせよ新品で手に入れた物はタグを付けたまま着るのが”新品”を着用している証明でした。
ヒップホップの流行
ちょうど1980年代から1990年代はアメリカでヒップホップがメジャーになる時代と重なります。
アーティストがブラック・アメリカンのファッションでメディアに露出されるようになります。
アーティストのファッションを取り入れた若者の間でもタグを付けたまま着用することが広がります。
マイケルジョーダンもブラック・アメリカンとして活躍するアーティストのファッションを取り入れてシールを貼ったままメディアに露出したことは想像できます。
ニューエラのサイズタグの変更
同じ頃にニューエラはサイズ表記がタグからシールへと変更しました。
シールはタグと同様の意味を持っているため、タグを外さずに着用したいた延長線上でシール剥がさずにニューエラの帽子を被るのが一般的となりました。
80年代から90年代の流行がシールを貼ったまま被る原点になっています。
今でもその流れがニューエラのキャップには残っています。
ニューエラがタグからシールへ変更したことが最大の理由です。
日本での意味
日本でも多くの方がニューエラのシールを貼ったまま被っているのを見かけます。
アメリカでアーティストのファッションとして流行したため、その影響を受ける日本のアーティストが火付け役となりました。
アーティストがメディアに露出され、日本にも影響を与えました。
本来の意味を知って付けたままにしているのかは分かりません。
ニューエラのシールはお好みで
シールを貼りっぱなしにして被る意味が分かっても、やっぱり貼ったままは嫌だと言う方も多いと思います。
本来であれば貼っても剥がしてもどっちでも大丈夫です。
貼ったままにする方、剥がす方の双方の意見がありました。
貼ったままにする方
- 剥がすとニューエラの価値が下がる
- ブラック・アメリカンへのリスペクト
- 別に剥がす必要を感じない
- 帽子を脱ぐ時につばに手垢が付かないから
- なんとなく
など
剥がす方
- 貼ったままだとダサい
- サイズタグを付けたまま被りたくない
- 貼ったままだと中途半端に剥がれてきた時が嫌
- 粘着部分の周りが汚れる
- 剥がした時につばに変な日焼けが残る
など
貼っている人と剥がしている人の割合
アメリカでも同じ疑問を持っている方が多いみたいで、コミュニティサイトで面白い統計を見つけました。
シールを剥がす | 48 |
---|---|
シールを剥がさない | 24 |
コメントに返信のあった数字を統計していたのですが、ほとんどの方がシールを剥がすという意見でした。
アメリカでは2/3の方がシールを剥がしているみたいです。
アメリカでは帽子を被る週間が日本より多いと思うので、日本では同じ数字にはならないと思います。
日本の方がファッションアイテム感覚が強いので日本では剥がしていない割合が高そうです。
つばの裏側に張り替える
ニューエラの帽子はつばに刺繍やプリントが入っている物があります。
そういった商品ではニューエラのシールが最初からつばの裏側に貼ってあります。
それらを真似して、表に貼ってあるシールを裏側に張り直す方もいらっしゃいます。
裏側に貼ればあまり目立たず、貼ったままにもしておけるのでナイスアイデアですね。
まとめ
ニューエラのシールを貼ったままにする意味はアメリカのブラック・アメリカンのファッションが由来しています。
タグを付けたまま新品を着用するのが流行したのが原点です。
同じタイミングでニューエラがサイズ表記をタグからシールに変更したため、貼ったまま被るようになりました。
その文化が日本にも入ってきてシールを貼ったまま被っている人をよく見かけます。
ニューエラのシールは貼ったままでも剥がしてどちらでも大丈夫です。
貼ったままにする場合は、理由や意味を知っておくと説明できるかと思います。
アメリカでは剥がす人の割合が多いみたいです。
あなたの好みに合わせて貼ったままにするか、剥がすか決めてください。
理由も知らずになんとなく「みんな貼ったままだし貼ったままにしよう」と考えるのはダサいと思います。