空腹になると腹痛が!お腹がチクチクする… その症状の原因と対処法について

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昼食前や、夕食前の空腹時になるとお腹がチクチクと痛んできますか?

早朝にお腹が痛くて目覚める方もいるみたいです。

そんな方は胃酸過多症(いさんかたしょう)かも知れません

胃酸過多症は他の病気の初期症状の可能性もあるため、放っておくと重病を患っている可能性もあります。

そこで今回は胃酸過多症の原因と対処法についてまとめました。

胃酸過多症の痛みの特徴

 胃酸過多症のイラスト 

毎食後、数時間後にお腹がチクチクと痛みだす方は胃酸過多症の可能性があります。

胃酸過多症は胃の中で胃酸が大量に分泌される症状です。

胃酸は食べ物を消化するために必要な酸で、胃の中で分泌され、強い酸性をもっています。

健康な場合は食べ物を消化するため必要量の胃酸が分泌されます。

胃酸過多症の方は必要以上に分泌されるため、消化が終わっても胃酸が分泌されチクチクと痛みはじめます。

胃酸過多症の症状

胃酸過多症になると空腹時に腹痛が起こるのが大きな特徴です。

他にもこのような症状がある場合があります。

  • 慢性的な胃痛
  • 胃もたれ感が続く
  • 胸焼けが続く
  • ゲップがよく出る
  • 何も食べていないのに口が臭い

などのような症状が続いている場合も胃酸過多症かも知れません。

胃酸過多症の原因

胃酸過多症の原因は様々です。

生活の上で習慣になっている事が多いです。

  • 食べ過ぎ
  • 早食い
  • 辛いものの食べ過ぎ
  • アルコールの飲み過ぎ
  • コーヒーの飲み過ぎ
  • 喫煙
  • ストレス
  • 自律神経の乱れ

これらの原因には多くの方にが当てはまります。

症状のある方は一度病院で診察してもらうことをオススメします。

胃酸過多症の対処法

不健康な胃のイラスト

胃酸過多症で困っている方にオススメの対処法をご紹介いたします。

どれもお腹に優しい方法です。

胃酸過多症になっている場合はお腹に無理をさせない事が一番の対処法です。

消化に良い食べ物

胃酸過多症の時はなるべく消化に良い食べ物を食べましょう。

肉類、油もの、生魚、ラーメンなどを食べるのは止めましょう。

お粥や、うどん、りんご、キャベツなどがオススメです。

アルコール・タバコ・コーヒー

アルコールの多量摂取、タバコの吸い過ぎ、コーヒーの飲み過ぎも胃酸過多症の原因になります。

アルコール、タバコ、コーヒー、全て依存度が高いです。

症状が出ている間は量を減らすか、一時的に止めて起きましょう。

刺激物

香辛料や薬味は胃に刺激を与えます。

胃酸過多症が起こっている時は控えた方が良いです。

唐辛子の入っている料理、わさび、にんにく、ネギなどの薬味の入っていない食べ物を食べてください。

温かい牛乳

牛乳には胃の粘膜を保護する特徴があります。

冷たい牛乳は胃に刺激を与えてしまい逆効果です。

温かい牛乳を飲んで胃の中に粘膜を作り、保護してください。

胃酸過多症に効く市販薬

胃酸過多症を発症している時に効く市販薬をご紹介します。

市販薬でも症状を抑えることができますが、一時的な効果しかない場合もあります

長く続く場合や、我慢出来ない痛みを伴う場合は診察してもらってください。

ガスター10

胃が痛い時はとりあえずこれ!というメジャーな薬です。

胃酸の分泌を抑える成分が入っています。

1日2回まで服用することができ、水なしで飲める口中速溶タイプの錠剤です。

服用しやすいのもうれしいです。

ガストール

胃酸分泌を抑える成分胃酸を中和する成分が含まれています。

胃酸を中和することによって胃の粘膜を保護する働きがあります。

パンシロンキュア

胃酸の分泌を調整する成分が含まれています。

既に出ている胃酸を中和する成分も入っているため、服用後すぐに楽になるのも特徴です。

さらに!胃の粘膜を回復させる成分も含まれています。

一石三鳥の薬です。

胃酸過多症の診察と検査と治療

診察中のイラスト

胃酸過多症は多くの方が患う可能性のある症状です。

症状がある場合は、内科や消化器科、胃腸科へ行って診察してもらいましょう。

胃酸過多症の診察方法

小さなクリニックなど専門の設備がないところでは問診から、胃酸過多症と診察されることが多いです。

その際に薬を処方されます。

1週間程飲み続け、改善されない場合はさらに詳しい検査を行います。

胃酸過多症の検査方法

胃酸過多症の検査は胃酸の酸性度を調べて検査を行います。

口や鼻からチューブを通して胃液を採取します。

時には胃カメラで中を撮影しながら採取します。

胃液の酸性度を調べます。

胃のレントゲン検査を行うこともあります。

胃酸過多症の原因が他の病気の症状として起こっている場合は、さらに詳しい検査をします。

胃酸過多症の治療方法

胃酸過多症を患っている時、最初は投薬治療から始まります。

胃酸の分泌を抑える薬を処方されます。

胃酸によって胃に炎症がある場合は、炎症止めも一緒に処方されます。

1週間程薬を飲んで収まることが多いです。

それでも収まらなければ他の病気が原因で胃酸過多症が起こっていると考えられます。

その場合、根本的な病気を治す治療へと変わります。

胃酸過多症の原因となる病気

腹痛のイラスト

胃酸過多症の原因となる病気はたくさんあります。

  • 胃潰瘍(いかいよう)
  • 十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)
  • 胃ガン
  • ピロリ菌

などが原因で胃酸過多症を引き起こすこともあります。

死因にもなり得る病気もあるので、胃酸過多症の症状がある場合は、早めに病院へ行ってください

まとめ

胃酸過多症は多くの人に見られる症状です。

多くは空腹時の胃痛が特徴ですが、症状は他にも見られます。

日常的な原因が胃酸過多症を起こします。

市販薬でも痛みを抑えることができます。

しかし、胃酸過多症は他の病気の原因の可能性もあります。

症状があれば、きっちりと診察を受け、検査に行きましょう

自分が思っている以上の大病を患っているかも知れません