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犬が食べてはいけない食材としてネギや玉ねぎは有名です。
最近は室内で飼われている犬も多く「誤って食べてしまった!」という事故も起こっています。
もしも、犬が玉ねぎの入ったスープや食べ物を食べてしまったらどうしたらいいのでしょうか?
そこで、今回は犬が玉ねぎを食べてしまった時の対処法をまとめました。
このページの目次
犬が玉ねぎの入ったスープを飲んでしまった時
犬が玉ねぎを食べると、元気がなくなり、下痢や嘔吐などの症状が出ることがあります。
ひどい場合は、痙攣・貧血・血尿などを引き起こし、最悪のケースは死に至ることも…
加熱の有無は関係なく、玉ねぎのエキスだけで犬が中毒を起こす可能性がある危険な食材です。
玉ねぎのスープを飲んでしまった場合は犬の様子をよく観察するようにしてください。
玉ねぎを少量でも食べたことが分かっている場合は、獣医さんへ連れて行くか、獣医師へ電話で問い合わせておくと安心です。
獣医産に伝える時は、いつ、どのような状態の玉ねぎをどのくらいの量食べたのかを伝えるようにしてください。
犬が玉ねぎの入ったスープを飲んだ時の応急処置
犬が玉ねぎの入ったスープを飲んですぐであれば、応急処置として吐かせる方法があります。
1つ目はティースプーン1杯程の塩を舌に乗せ飲まし、水を飲まして自然に吐くことを促す方法です。
もう1つはオキシドール(過酸化水素水)を薄めたものを、スポイトなどで口に入れて胃の中に入れて吐かせる方法です。
どちらも、手軽に入手出来て、すぐに試せるものではありま。
犬の大きさや年齢、持病などによっては悪化させる可能性があるので気をつけてください。
また、普段とは違う状況で無理やり飲ませようとすると、塩による中毒や誤嚥(ごえん)の恐れもあります。
まずは獣医師へ相談することをオススメします。
誤嚥(ごえん)とは?
食べ物など気管内に飲み込むことです。
塩を飲ませようとして肺などに間違って入ってしまうことを指します。
犬にとって玉ねぎはどのくらいが危険?
一般的に犬の体重1kgあたり15~20gが危険と言われています。
あくまでも目安で、あてになるものではありません。
大型犬が少量の玉ねぎで死に至ったケースもあれば、小型犬が半分程食べてしまっても症状がなかったケースもあります。
犬にも人間と同じで体質や個性があります。
犬の体重に比べてごくわずかな量だから必ず大丈夫と断言できるものではありません。
その時の体調や年齢によっても異なります。
また、柴犬や秋田犬は遺伝的に高カリウム赤血球を持っているため、玉ねぎ中毒になりやすい犬種です。
どうして犬は玉ねぎを食べてはいけないの?
犬に玉ねぎを食べさせてはいけない理由は、「アリルプロピルジスルフィド」という物質が血液中のヘモグロビンを壊し、貧血や血尿を引き起こすからです。
加熱された玉ねぎても毒性は消えないと言われていて、玉ねぎの皮や葉も危険です。
玉ねぎと一緒に料理した食べ物にも玉ねぎのエキスが含まれるため、食べさせないようにしてください。
餃子、ハンバーグ、味噌汁、カレーなど、玉ねぎが使われる料理は様々です。
人の食事を与えたり、犬が誤って食べないように気を付けてください。
危険な食べ物にもかかわらず、犬は玉ねぎの味が好きだそうです。
犬が届く場所には、玉ねぎを置かないようにしてください。
他に犬に食べさせてはいけない食材は?
ネギや玉ねぎ以外にも犬に食べさせてはいけない食品は様々です。
- ニラ
- にんにく
- アボカド
- コーヒー・紅茶
- チョコレート
- アルコール
- キシリトール
など。
ニラやにんにくも玉ねぎと同じ理由で食べさせてはいけません。
人にとっては栄養価の高いアボカドですが、「ペルシン」という毒素が含まれています。
玉ねぎ中毒と同じように下痢や嘔吐などを引き起こす可能性があります。
カフェインを含むコーヒー、紅茶、チョコレートも興奮作用が働き、呼吸が速くなったり落ち着きがなくなることがあります。
特にチョコレートは、下痢や嘔吐などを引き起こすチョコレート中毒になることもあり危険です。
アルコールも犬にとって有害です。
嘔吐・下痢以外に呼吸困難などで死に至ることもあります。
のど飴やガムなどで知られているキシリトールは、血糖値を下げて肝不全を引き起こすことがあります。
虫歯予防にキシリトールは一般的ですが、犬の口内ケアには犬専用の物を使うようにしてください。
犬に果物は与えても大丈夫?
果物はビタミン摂取や整腸作用など、健康を促す効果が期待出来る種類もあります。
しかし、犬にあげすぎると糖分の摂りすぎで肥満につながったり、下痢になることがあります。
りんご・バナナ・梨などは与えても大丈夫ですが、中には果物でアレルギーを起こす犬もいます。
果物を与える時は獣医さんで事前にアレルギー検査をしてから与えるようにしてください。
犬に与えてはいけない果物も!
犬に全ての果物を食べさせても良いかというと、そうではありません。
ぶどうとレーズンは食べさせてはいけない果物です。
ぶどうの何が原因か特定はされていませんが、腎不全を起こすことがわかっています。
レモンやグレープフルーツは、皮に中毒物質が含まれています。
犬に与える時は絞ったり、中の身だけを出して与えるようにしてください。
また、ドライフルーツは乾燥させることで成分が凝縮されています。
犬に与えると糖分や食物繊維など過剰摂取につながります。
下痢などを起こすので、食べさせないようにしてください。
まとめ
犬が玉ねぎの入ったスープを誤って飲んでしまった時は、しっかり様子をみて普段と変わらなか観察してください。
もしも、異常があった場合はすぐに獣医さんへ連れていくようにしてください。
何も様子がなくても電話などで獣医さんに確認しておくと安心です。
また、犬が食べては行けない食品は他にもたくさんあります。
食べても何も起きないこともありますが、犬種や年齢、大きさによって何かしらの症状が出ることもあります。
普段からあまり人間の物は与えず、犬には犬用の食事を与えるように心がけてください。
人間と同じ食べ物を与えると犬のしつけにもよくありません。
ドッグフードではなく手作りした食べ物を与える時は、犬にとって危険がないか特に気を付けて食べさせるようにしてください。