この記事を読むのに必要な時間は約5分です。
生活習慣病の種類はいくつぐらい種類があるかご存知ですか?
実は、生活習慣病にははっきりとした病気の種類があるわけではありません。
食生活の乱れ、運動不足、睡眠不足、生活習慣の乱れ、喫煙、飲酒、ストレスなどが長年の生活習慣で積み重ねられて起こるあらゆる病気を総称して”生活習慣病”と呼ばれています。
最近では子供にもこれらの病状が増え深刻な問題となっています。
生活習慣病を予防するために、病気の種類とその原因や予防法についてまとめました。
生活習慣病の種類
生活習慣病は、毎日の生活習慣の積み重ねが原因で引き起こされる病気をすべての総称として呼ばれています。
代表的な病気や症状は、
- 脳血管障害
- 悪性腫瘍
- 心疾患
- 肥満
- 糖尿病
- 脂質異常症(高脂血症)
- 胆石症
- 歯周病
- 痛風
- 骨粗しょう症
- 癌
- 慢性気管支炎
などがあります。
過去には成人病と言われていました。
食生活の変化に伴い深刻な国民病と認識された胆石症なども後から加えられた経緯があります。
この生活習慣病の呼び名は、日野原 重明氏が提唱し、1997年に厚生省によって改称されました。
主な生活習慣病の種類別の特徴
生活習慣病は、癌とその他に分けられます。
癌以外の主な病気としては肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心臓病、脳卒中、肝臓病があります。
これらはサイレントキラーと呼ばれていて、気づかないうちにあなたの体を蝕んでいきます。
糖尿病
糖尿病は、腎症、網膜症動脈硬化症、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、感染症、歯周病等などの多くの合併症を引き起こしやすい病気です。
また、高血圧や高脂血症に糖尿病が加わると、それらの病状を悪化させるため、さらに厄介です。
糖尿病は血糖値が異常に高い病気で、糖質の摂り過ぎや調整機能の低下により起こる病気です。
運動不足も影響します。
糖尿病と歯周病の関係
糖尿病患者の8割が歯周病の症状があり、糖尿病が悪化すると歯周病も悪化することが分かりました。
逆に糖尿病が改善すれば、歯周病も改善される因果関係があるため、歯周病も生活習慣病に加えらました。
肥満
肥満は脂っこい食事と運動不足により体内の脂質が過剰状態になって引き起こされます。
高血圧、糖尿病をはじめとする生活習慣病を招きやすくなります。
肥満が進むとメタボリックシンドロームの兆候が出るため、健康診断などでも肥満の検査が行われるようになりました。
メタボリックシンドロームとは?
内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質異常症のなかから2つ以上の症状がある状態です。
ただ太っているだけではメタボリックシンドロームではありませんが、太っている人に出やすいのは確かです。
高血圧
高血圧は、塩分、脂質などの過剰摂取と加齢に伴う血管の劣化が引き起こす病状といわれています。
高血圧は血管壁の圧力を高めるため、脳卒中や心臓病・動脈瘤破裂などを引き起こしやすくなります。
脂っこい食事は、ドロドロ血になりやすく、血流が滞りやすくなります。
血圧を上げたり、血管壁に固まり血管の中に障害物(プラーク)を作りやすくなります。
ドロドロ血は、循環系の症状を悪化させる要因にもなります。
癌
癌は活性酸素と深く関係し毎日発生しています。
活性酸素が過剰になると癌が進行しやすくなります。
癌は遺伝子も関係しますが、食生活をはじめとする生活習慣とストレスも関係するといわれています。
生活習慣病の予防法
生活習慣病は、毎日の生活習慣により徐々に進行する病気です。
インフルエンザなどのように急に発症する病気とは違います。
そのため、毎日の食生活、運動不足など乱れた生活習慣の改善が、生活習慣病の予防や改善に最も大切です。
食生活が不規則で、外食が多くなると脂っこい食事や塩分・濃度の高い食事に偏ってしまいます。
現代人の食事は、古き良き日本食の”一汁三菜”の野菜を多く摂取する食生活ではなくなりました。
摂取量が少なくなった食物繊維やビタミン類の不足も生活習慣病の原因になっています。
できるだけ多くの野菜を摂取して脂っこい食事を控えた食生活をすることが生活習慣病の予防につながります。
また、体の栄養を供給する腸内環境を整えることも生活習慣病の予防には大切です。
日本の食事には醤油、味噌、漬物などの発酵食品も多く、腸内環境を整えるための生きた酵素を取り入れるのに適しています。
まとめ
生活習慣病にはたくさんの病気や症状があります。
1つの病気を指すわけではなく、生活習慣から来る病気や症状の総称を生活習慣病と呼びます。
毎日の生活習慣が積み重なって起こる病気は全て生活習慣病です。
食事や運動習慣の改善が生活習慣病の予防につながります。
日本食を取り戻すことで生活習慣病の予防につながると言われています。
世界無形文化遺産として登録された古き良き日本食を再び家庭の食卓に取り戻せば、生活習慣病で悩まされる方も減るかも知れません。
生活習慣を改善する意識を持ち、数十年後に生活習慣病で苦しまないように気を使ってください。