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運動もしていないのに肺に違和感や圧迫感がって息苦しく感じたことはありませんか?
それはもしかしたら肺や呼吸器の異常のサインかもしれません。
肺に圧迫感があって息苦しい時の原因や対処法についてまとめてみました。
このページの目次
肺の圧迫感と息苦しい原因
肺に圧迫感があって”息苦しい”と感じる状態の時は、
- 酸素がうまく取り入れられない場合
- 呼吸器(肺)にダメージを負っている場合
の2通りあります。
酸素がうまく取り入れられなくて息苦しい場合
肺に酸素が上手く取り入れられないと、とても息苦しくなります。
マラソン大会の後を思い出してみてください。
原因は外部からの影響によるところが大きいです。
- 激しい運動による酸欠
- 気圧の低い場所(高山)での呼吸
- 酸素濃度の低下
- タバコの煙や粉じんによる肺の炎症
- 過度なアレルギー反応による気管支の閉鎖
- 過度なストレスによる緊張状態
などが考えられます。
ハウスダストや動物のアレルギーによって呼吸器の粘膜の腫れによる呼吸困難が原因の時もあります。
また、過度なストレスによって血圧や心拍数が上昇し、筋肉の緊張によって呼吸が乱れることもあります。
外部からの原因を解消すると、息苦しくなくなります。
呼吸器(肺)にダメージを息苦しい場合
外部からの原因に思い当たることがなければ、呼吸器(肺)の病気を患っているかも知れません。
肺の病気になると肺への圧迫感や息苦しく感じることが多いです。
呼吸器とは鼻、口、気管、肺、横隔膜のことを指します。
肺の呼吸器疾患には、
- 慢性閉鎖性肺疾患
- 気管支炎(気管支喘息)
- 気胸
- 肺炎
- 肺結核
- 肺がん
などがあります。
慢性閉鎖性肺疾患
タバコの煙や汚染された空気を長期間に渡って吸い込んでしまうことで、肺の機能が損なわれてしまいます。
重度の呼吸困難や咳などの症状が現れます。
気管支炎(気管支喘息)
強いアレルギー反応により、気管支が炎症を起こして腫れる症状です。。
のどが絞まったように感じたり、咳が止まらないなどの症状があらわれます。
呼吸の際にヒューヒューと聞こえたり、炎症が酷い場合は窒息してしまうこともあります。
気胸
肺に穴が開いてしまう病気(実際は肺を覆う胸膜に穴が開く)で、肺に空気が侵入して潰れてしまいます。
突発的に呼吸困難を起こしたり、胸の痛みが症状として現れます。
細身で長身の男性に発症しやすい病気です。
肺炎
なんらかの原因で肺の機能に傷がつき炎症を起こす病気です。
息苦しさの他に、呼吸困難に陥ったり激しく咳き込むような症状が現れます。
肺結核
結核菌という細菌に肺が感染してしまう病気です。
微熱、倦怠感、咳や痰(血痰)、大量に寝汗をかくなどの症状が現れます。
初期症状は風邪と勘違いしやすいですが、病状が悪化すると呼吸困難に陥ってしまうこともあります。
肺がん
喫煙や汚染された空気を吸うことにより、肺にガンが発生してしまう病気です。
咳、呼吸困難、息切れ、痰(血痰)、胸の痛みなどが症状として現れます。
肺に圧迫感を感じて息苦しい時の対処法
リラックスして、頭を高くした状態(椅子に座るなど)で顎をあげて気道を確保してください。
身体を締め付けている衣服など(タイトなずぼんなど)は取り除き、出来るだけ楽な恰好をして深呼吸を心掛けます。
空気の環境が悪い場所にいる場合は、すぐにそこから離れて新鮮な空気を吸い込むようにしてください。
部屋の中にいるときは窓を開けて換気することも大切です。
深呼吸をするときは、息を吸うことよりも吐くことを意識してください。
しっかりと息を吐くことで、新しい空気(酸素)をたくさんを取り込めるようになります。
まとめ
肺の圧迫感や息苦しいと感じたときは、何らかの身体の異常が原因かもしれません。
息苦しさを感じる原因は呼吸器以外にあることもあり得ます。
症状が長く続いたり、改善が見られない時は病院での治療が必要です。
「おかしいな?」と思ったらすぐにお医者さんに診てもらい正しく対処してください。
また、禁煙や食生活などの生活環境の改善をすることで症状が軽減することがあります。
まずは自身の生活習慣を見直してみるのもいいかもしれませんね。