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最近では、子どもたちが通う習い事の種類は、実に多岐にわたります。
ダンスやサッカーはもちろんのこと、チア、お琴、フィギュアスケート、ゴルフなど。
珍しいものでは、子どもの頃から習える料理教室などもあるようです。
そんな中、いまなお不動の人気なのが、お習字です。
見る人に好感を持ってもらえる美しい字が書けるということは、いつの時代もみんなの憧れなのです。
さて、ひとくちに習字といっても、毛筆書写と硬筆書写があります。
子どもたちが習うなら、どちらがいいのでしょうか?
このページの目次
毛筆と硬筆はまったく別物!その違いは?
実は毛筆と硬筆では、同じ筆記用具であるということ以外に、ほぼ全くと言っていいほど共通点がないのです。
それぞれの特徴を確認してみましょう。
毛筆の特徴
「書道」といえばこの、毛筆を使って字を書くことです。
毛筆は、柄の先に穂と呼ばれる毛を取り付けた筆記用具のことです。
この穂の部分に墨をつけて字を書きます。
穂先がやわらかいので筆を置いた位置や移動させるときの力加減によって書き上がる線に変化が付きます。
テクニックがダイレクトに紙の上に表現されます。
硬筆の特徴
硬筆は、毛筆とは対照的に先の部分が硬い素材でできた、鉛筆やペンなどの筆記用具の総称です。
書写の世界では、毛筆を用いずに行う書道のことを硬筆と呼んでいます。
硬筆は硬い素材の筆先で書くため、線の太さや濃さが安定しています。
そのため書くテクニックはあまり必要ありません。
学ぶ内容にも違いがあった!
どちらも美しい文字を書くことに違いはありません。
しかし、毛筆と硬筆には学ぶ対象に違いがあります。
毛筆で学ぶこと
毛筆は、文字の構造を学ぶのはもちろんですが、それ以外にも筆の使い方や動かし方を細かく学びます。
毛筆には、鉛筆やペンにはない「運筆法」があります。
例えば「右払い」と「左払い」なんていう言葉を聞いたことありますよね。
この「右払い」や「左払い」も代表的な運筆法のひとつです。
文字の形を美しく仕上げる以外にも、思い通りの文字を紙に表現するにはどのような筆の動かし方をすればいいのかを学びます。
硬筆で学ぶこと
硬筆は、主に文字の骨格を学びます。
毛筆は一文字を作品とする場合もありますが、硬筆では文章を美しく書く、というイメージです。
そのため、字の形を知り、文字が並んだときに文章がより美しく見えるようにバランスの整った字を書くことを中心に学びます。
そのため、文字同志の間隔が均等になるように書く練習を多くします。
毛筆と硬筆それぞれのメリット
書道として習うなら毛筆、日常生活のために習うのなら硬筆がオススメです。
毛筆と硬筆にはそれぞれ違ったメリットがあります。
毛筆を習うメリットとは?
毛筆書写は、書道と呼ばれる日本の伝統文化であり、芸術です。
技術を向上させるために懸命に練習を積むことで、文字を美しく書けるようになるだけでなく、集中力が自然と身に付きます。
また、伝統の習い事には礼儀作法も付いて回ります。
心身ともに成長できる習い事ということですね。
硬筆を習うメリットとは?
硬筆書写を習い、技術を習得するメリットは、なんといっても日常生活で役に立つことが多いところです。
この技術は、子どものときだけでなく、大人になってからも一生活躍してくれる宝物になるでしょう。
また、毛筆書写のように専用の道具をあれこれそろえる必要もなく、手軽に始められるのも魅力です。
まとめ
毛筆も硬筆も、どちらもメリットがいっぱいでどちらを習わせた方が良いか迷いますね!
最初は両方共遊び感覚で子どもに触らせてみて、楽しく取り組めそうな方を習わせてあげてもいいかもしれません。
書道教室によっては、どちらも教えてくれるところもあるため、両方習っている子も多いようです。
教室選びも重要なポイントですね!
いずれにせよ、人生を豊かにする素晴らしい習い事だということは、まちがいなさそうです。