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上野動物園でパンダを見るのには平日はましですが、週末や連休となると大変混雑しています。
特にシャンシャンが生まれてからは異常事態とも言える混雑具合です。
どこかゆっくりパンダを見れる動物園は無いのでしょうか?
あります!
日本にはパンダがいる動物園が他にも2つあります。
今回は上野動物園の混雑具合とゆっくりパンダが見える動物園についてまとめました。
上野動物園のパンダを見るには超混雑!
上野動物園でパンダの親子を見るには、30分ごとに案内され、1人 1分~2分程度しか見ることができません。
しかも、パンダを見るには整理券が必要です。
子供にゆっくりパンダを見せて上げたいと思っても気軽に「パンダ見に行こう!」と言える状況ではありません。
上野動物園のパンダの整理券の入手方法
パンダを見るための整理券は、開園日の開園時間(9時30分)に表門で先着順に配布されます。
他の門では整理券は配布されていません。
1日約9,000枚の整理券が発行されていて、年齢に関係なく1人1枚(0歳児でも)必要です。
整理券の希望者は全員揃っての受取りが義務付けられていて、一人が複数枚の整理券を入手することはできません。
そのため、子供も一緒に列に並んで待つ必要があります。
ゴールデンウィークは整理券の配布も行われません!
2018年のゴールデンウィーク期間中は上野動物園では整理券の配布が行われません。
混雑することを見越して、事前に往復はがきでの抽選申し込みをする必要があります。
希望日は指定できますが、希望時間は整理券と同様に指定できません。
また、応募は連休中ひとり1回・1日限りです。
同じ応募者による複数の応募はすべて無効とされるそうです。
また、当選後の追加や変更もできないとのことです。
当選が記載した返信はがきが、連休10日前に発送され、「観覧券」の代わりとなります。
整理券を入手できた!
「整理券を入手できた!パンダが見れる!」と喜んでばかりではいられません。
整理券には閲覧時間が決められていて、30分間隔で集合時間が設定されています。
9時45分~16時45分までの間のどの時間帯になるかは先着順で、事前に何時と指定することができません。
整理券をせっかく入手しても、パンダの親子の健康状態などが理由で公開を中止することもあります。
朝早くから並んだのにパンダを見ずに帰らなければいけないこともあります。
ゆっくりパンダを見たい!
上野動物園の混雑具合は異常と言ってもおかしくありません。
一時的な物かも知れませんが、日本には他にもパンダがいる動物園が2つあります。
神戸の「王子頭物園」と和歌山の白浜にある「白浜アドベンチャーワールド」です。
どちらの動物園も上野動物園のように混雑していません。
子供にパンダをゆっくり見せたいなら少し足を運んで関西までパンダを見に行くのも1つの選択肢です。
ゆっくりパンダが見れる白浜アドベンチャーワールド
白浜アドベンチャーワールドには5頭のパンダがいます。
休園日の水曜日以外は毎日 9:30~17:00 までいつでも好きなだけ「パンダ・ブリーデイングセンター」と「パンダラブ」で見ることができます。
入園料の4,500円を払えば追加料金はかかりません。
全5頭が展示されていない時もありますが、2頭はだいたい見ることができます。
白浜アドベンチャーワールドのパンダラブツアー
白浜アドベンチャーワールドではパンダをもっと近くで見れる「パンダラブツアー」を開催しています。
パンダについて詳しく専門家の話を聞くこともできます。
パンダラブツアーは15名定員の50分のツアーで、”これまでにない間近でのパンダとの対面、ジャイアントパンダの魅力に迫る”がテーマです。
別途追加料金が7000円かかります。
白浜アドベンチャーワールドのインターネットチケット購入サービスから申し込むことができます。
人気のツアーなので、早めに計画を立てて早めに予約してください。
ゆっくりパンダが見れる王子動物園
王子動物園には1頭のパンダがいます。
こちらも毎週水曜日の休園日以外は営業時間内にパンダを見ることができます。
市立動物園のため、入園料も600円とお手頃価格です。
今は1頭しかいませんが、2010年までは2頭のパンダを見ることができました。
王子動物園は神戸市内にあり、関西圏からも比較的アクセスもしやすいため、週末は多少混雑します。
しかし、整理券が配布されたり、見ている時間を制限されるような状態ではありません。
新幹線の新神戸駅からタクシーで10分程度です。
関東圏からもお金はかかりますが、子供にゆっくりパンダを見せたい時は王子動物園もオススメです。
関西のパンダを見に行こう!
関西で全部で6頭のパンダが飼育されています。
お子様にパンダを見せたい時は、混雑する上野動物園を避けて、関西のパンダを見に来るとゆっくりパンダを見ることができます。
白浜アドベンチャーワールドへのアクセス方法
白浜アドベンチャーワールドへは、関東から来る場合は飛行機か新幹線になります。
大阪から車で約2時間~2時間半の道のりです。
飛行機の場合
羽田から白浜行きのJALの直行便(70分)があります。
南紀白浜空港から路線バスで約5分で到着します。
また、関西国際空港からもアクセスすることができます。
関西国際空港から、連絡橋の対岸にある「りんくうタウン駅」まで循環バスで15分または電車で約5分です。
「りんくうタウン駅」から「白浜アドベンチャーワールド」行きの高速路線バスもあります。
レンタカーでの移動が時間に縛らならないため、オススメです。
りんくうタウン駅から白浜アドベンチャーワールドへのバスの時刻表
新幹線の場合
東京から新大阪まで来て、新大阪からJR特急くろしおで「JR白浜駅」まで約2時間40分です。
「JR白浜駅」から路線バスに乗り換えて約10分で白浜アドベンチャーワールドに到着します。
王子動物園へのアクセス方法
王子動物園へは、関東から行く場合は新幹線で「新神戸」まで行くのが便利です。
大阪観光のついでに行く場合は、阪急電車で「梅田駅」から約37分です。
- 阪急神戸線「王子公園」駅から徒歩約3分
- JR東海道本線「灘」駅から徒歩約5分
- 阪神本線「岩屋」駅から徒歩約10分
- 山陽新幹線「新神戸」駅からタクシー約10分
または新神戸駅の少し南側にある「布引」バス停より神戸市バス”90・92系統”で「王子動物園前」まで約20分
日本にいるパンダ
日本には全部で9頭のパンダがいます。
- 東京の上野動物園に3頭
- 神戸の王子動物園に1頭
- 和歌山の白浜アドベンチャーワールドに5頭
です。
そして、日本にいるパンダの2/3が関西にいます。
国内のパンダ一覧
名前 | フリガナ | 誕生日 | 性別 |
|
飼育場所 | |
---|---|---|---|---|---|---|
香香 | シャンシャン | メス | 2016/06/12 | 日本 | 上野 | |
真真 | シンシン | メス | 2005/07/03 | 中国 | 上野 | |
力力 | リーリー | オス | 2005/08/16 | 中国 | 上野 | |
永明 | エイメイ | オス | 1992/09/14 | 中国 | 白浜 | |
良浜 | ラウヒン | メス | 2000/09/06 | 日本 | 白浜 | |
桜浜 | オウヒン | メス | 2014/12/02 | 日本 | 白浜 | |
桃浜 | トウヒン | メス | 2014/12/02 | 日本 | 白浜 | |
結浜 | ユイヒン | メス | 2016/09/18 | 日本 | 白浜 | |
旦旦 | タンタン | メス | 1995/09/16 | 中国 | 王子 |
上野動物園のシャンシャンについて
シャンシャンは上野動物園で2016年の6月に生まれたメスのパンダです。
お母さんはシンシンで、お父さんはリーリーです。
上野動物園で初めて自然交配で順調に成長しているパンダです。
シャンシャンが生まれてから上野動物園はパンダブームになり、毎日混雑するようになりました。
上野動物園のシンシンについて
シンシンは2011年2月に中国から上野動物園にやってきたパンダです。
上野動物園によると、食いしん坊で、トレーニングにも積極的で賢いパンダだそうです。
聞き慣れない音に敏感で、繊細な一面もあるので、シンシンを見る時は静かにしてあげてください。
上野動物園のリーリーについて
シンシンと一緒に2011年の2月に中国からやってきたオスパンダです。
上野動物園によると、優しくてマイペースなパンダだそうです。
急に走ったり、木に登ったり、転げまわったりすることもあります。
白浜AWのエイメイについて
白浜アドベンチャーワールドで唯一のオスのパンダです。
1994年9月の2歳の時にアドベンチャーワールドに中国からきました。
2001年には赤ちゃんパンダ「雄浜(ユウヒン)」のお父さんになりました。
ユウヒンは現在は中国の成都大熊猫繁育研究基地にいます。
既に15頭ものパンダの繁殖に成功しているビッグダディパンダです。
白浜AWのラウヒンについて
2000の9月に日本で12年ぶりに誕生した生まれも育ちも白浜アドベンチャーワールドの国産パンダです。
国産パンダとして、2008年9月に双子の「梅浜(メイヒン)」と「永浜(エイヒン)」を初めて出産しました。
現在は8頭もの赤ちゃんパンダの母親です。
5頭は中国へと帰され、現在3頭の子パンダが白浜アドベンチャーワールドで一緒に飼育されています。
白浜AWのオウヒンとトウヒン
エイメイとラウヒンの子供として生まれた双子のメスパンダです。
2014年12月に白浜で生まれて、現在も白浜アドベンチャーワールドで飼育されています。
見分けるポイントは耳の毛が長い方がオウヒンで、短い方がトウヒンになります。
トウヒンは顔を横から見ると、鼻が長いのも特徴です。
白浜AWのユイヒンについて
エイメイとラウヒンの子供として8番目に生まれたメスのパンダです。
ユイヒンはシャンシャンの生まれる9ヶ月前に生まれた白浜アドベンチャーワールドで一番若いパンダです。
2016年9月生まれで、白浜アドベンチャーワールドのパンダとしては一番大きい197gで生まれてきました。
好奇心が旺盛で、頭の上がとんがっているのが特徴です。
王子動物園のタンタンについて
王子動物園にいるタンタンは2000年7月に5歳の時に中国からやってきました。
10年間の予定でしたが、延長されてまだ王子動物園で飼育されています。
2007年と2008年に妊娠しましたが、死産と、生まれてすぐに無くなってしまいました。
パートナーだった「興興(コウコウ)」が2010年に亡くなってしまい、現在は中国から新しいパートナーが来るのを神戸で待っています。
なぜ白浜アドベンチャーワールドにパンダがたくさんいるの?
白浜アドベンチャーワールドでは、難しいと言われているパンダの繁殖の研究がとても盛んだからです。
また、生まれても小さいうちに死んでしまうことの多いパンダを育成する技術も兼ね備えています。
白浜アドベンチャーワールドの「パンダ・ブリーデイングセンター」は世界中の動物園から注目されているパンダ繁殖・育成・研究施設です。
そこで生まれた「良浜(ラウヒン)」が成長し、次々に繁殖を成功させています。
そのため、白浜アドベンチャーワールドにはたくさんのパンダが飼育されています。
関西ではパンダの赤ちゃん誕生は珍しくない!?
関西では白浜アドベンチャーワールドのCMでよく赤ちゃんパンダが登場します。
白浜アドベンチャーワールドの繁殖研究が盛んなため、2~3年に一度は赤ちゃんを生ませることに成功しています。
また、白浜生まれのパンダが既に11頭も故郷である中国の「成都大熊猫繁育研究基地」や「柳州市動物園」へ帰っています。
中国にいるパンダで名前の最後に「浜」の漢字が付くパンダは白浜生まれです。
ユイヒン誕生のニュース記事
オウヒンとトウヒン誕生のニュース記事
成都大熊猫繁育研究基地について
成都大熊猫繁育研究基地は中国の内陸部にある成都にあるパンダの研究保護施設です。
パンダは絶滅危惧種で2,000頭しかいません。
そのため、育児放棄された赤ちゃんパンダや、怪我をしたパンダの保護活動も行っています。
繁殖・育成などの研究を国が中心として行っているパンダの基地になります。
世界で一番パンダが飼育されている場所です。
パンダ好きならぜひ行ってみたいですね!
柳州市動物園について
中国の南部の西側にある柳州市の動物園です。
白浜で生まれた「明浜(メイヒン)」が現在飼育されている動物園です。
メイヒンともう1頭のパンダが飼育されています。
まとめ
東京の上野動物園でパンダをみるのはとても混雑していて、朝から整理券に並んだり、往復はがきで抽選応募をしなくてはいけません。
また、パンダを見るために訪れたとしても見ることができないこともあります。
国内には全部で9頭のパンダが飼育されていて、2017年6月に生まれたシャンシャンを含めて3頭が上野動物園にいます。
関西には国内のパンダの過半数が飼育されていて、神戸の王子動物園に1頭と和歌山の白浜アドベンチャーワールドに5頭です。
東京からは少し遠いですが、国内でゆっくりパンダを見たいなら関西方面に見に行くことをオススメします。
白浜アドベンチャーワールドは世界でも珍しいパンダの繁殖が得意な動物園です。
そのため、関西ではパンダの赤ちゃん誕生のニュースはそれほど珍しいことではありません。
白浜アドベンチャーで生まれたパンダの11頭が中国に帰っています。
白浜アドベンチャーワールド生まれのパンダが帰った本場中国の「成都大熊猫繁育研究基地」は世界で一番数多くのパンダを飼育しています。
パンダが好きならぜひ一度は行ってみたい場所ですね!
この記事は2018年4月の情報を元に書かれています。
白浜アドベンチャーワールドのパンダの写真はViamedia様に帰属しています。
王子動物園のパンダの写真は663highland様に帰属しています。
シャンシャンの写真はm_mpan様に帰属しています。
シンシンの写真はchika7954様に帰属しています。
リーリーの写真はnanairo_or様に帰属しています。
エイメイの写真はpeace515様に帰属しています。
ラウヒンの写真はscorpiovickie様に帰属しています。
オウヒンとトウヒンの写真はsakkk39様に帰属しています。
ユイヒンの写真はsuyubaki様に帰属しています。
タンタンの写真はkaede_chi69様に帰属しています。
パンダの赤ちゃんの写真はJoshua Doubek様に帰属しています。
成都大熊猫繁育研究基地の写真はKreisverkehrsampel様に帰属しています。
コメント
詳しく優しくとっても親切に書かれています。ありがとうございます!!
Ikuko Cianci 様
はじめまして。
管理人です。
ありがたいコメントを頂きありがとうございます。
その言葉を励みに今後も記事を書かせて頂きます。