道路の横に反射板の付いた風車は何のため?なるほど!ナイスアイデア!

この記事を読むのに必要な時間は約4分です。

車で道路を走っていると、路肩やガードレールに反射板の付いた風車が設置されています。

あれは何のために設置されているかご存知ですか?

あれはドライバーの視線を誘導するためについているんです!

今回は道路に付いている反射板の付いた風車についてまとめました。

道路に付いている反射板の付いた風車の名前

道路の反射板に付いている風車の写真

道路に付いている反射板の付いた風車の名前は「防じん型デリネーター」という物です。

デリネーターとは視線誘導標という意味で、ドライバーの視線を誘導して道路に注意を向けさせるために付いています。

運転席側はオレンジで、助手席側は白色になっています。

目的は光を当てて反射板を光らせることです。

風車を回して、ドライバーの視線を集めるためではなく、風車が付いているのには別の理由があります。

反射板に風車が付いている理由

反射板に風車が付いている理由は反射板を掃除するために付いています。

実はあの風車の裏側にはブラシが付いているんです!

車が通過する時の風を利用して風車を回しています。

風車が回ることで、裏側のブラシで反射板を綺麗にする役割があります。

実にエコロジーナイスアイデアです。

ブラシの付いていない反射板が一般的なデリネーターです。

防じん型デリネーターが使われる道路

トンネルのイラスト

デリネーターの汚れは雨や霧など少ない水分でも自然に落ちるように作られています。

しかし、交通量の多い道路や、トンネルの中などは自動車の排気ガスによってかなり汚れます。

そのために「防じん型」のデリネーターが設置されていることが多いです。

防じん型デリネーターの構造

防じん型デリネーターで一般的なのは、風車の羽の裏側に3分割されたブラシが付いているタイプです。

外周用中周用内周用と3つに分かれています。

反射板の両面に羽が付いているタイプと片面にしか付いていないタイプがあります。

デリネーターとは?

デリネーターの写真

デリネーターは道路の横に設置してあり、道を示す案内標識の1つです。

道路の左側と右側が違う色に反射することで、道の先がどちらに曲がっているかなどを判断するために設置されています。

天気が悪くて先があまり見えない時や、夜に安全運転するために大切な役割があります。

高速道路では50m間隔に設置されていて、車間距離の確認などにも利用されます。

ガードレールに反射板が貼ってあるのもデリネーターの一種です。

直線道路、カーブ、分岐路、橋、トンネルなどいろいろな場所で見かけることができます。

デリネーターには様々な種類があります。

防塵型デリネーターもその中の1つです。

詳しいデリネーターの種類は道路視線誘導標協会で紹介されています。

一般道と高速道路でデリネーターが違う!

高速道路のイラスト

一般道は基本的に両方向通行になっています。

前後どちらからでも確認できるように、両面に反射板や羽根がついています。

高速道路用のデリネーターは主に一方通行の道路に設置します。

そのため、反射板や羽根が片面にしか付いていません。

また、高速道路の場合は大きめに作られていて、NEXCOの規格に合わせたデリネーターが採用されています。

デリネーターの色

青色の防塵型デリネーターの写真

デリネーターの反射板の色は基本的に運転席側はオレンジで、助手席側は白色です。

事故の多いカーブや道幅の狭い箇所では、黄色や赤や青など色の変化で注意を促すように作られることもあります。

まとめ

道路で見かける反射板に風車の付いたあれは「防じん型デリネーター」という物なんですね!

風車が付いている理由は、安全のために反射板を掃除する役割があるんです。

電気も使わずに走っている車を使うアイデアは実におもしろいですね!

しかも、安全運転のためにすごく役立っていることが分かりました。

今度見かけたら風車の裏にブラシが付いているか確認してみたいです。

デリネーターの写真は道路視線誘導標協会 様に帰属しています。