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居酒屋さんなどのお店に行くと、メニューに「焼酎・泡盛」と一括りにされて書かれているのを良くみかけませんか?
焼酎は比較的なじみがありますよね。
麦・芋・米・そば・黒糖など、バラエティーも豊かなことで知られています。
逆に泡盛って、どんなイメージをお持ちでしょうか?
「沖縄のお酒でしょ?」「度数が高いんだよね?」などなど、ウワサはいろいろ聞いたことあるけれど、実際には泡盛未経験、なんていうひとも結構多いんですよね。
泡盛と焼酎って、いったいどんな違いがあるのでしょうか。
このページの目次
泡盛と焼酎、実は同じ「焼酎乙類」!
日本の酒税法上では、泡盛も焼酎も単式蒸留焼酎(乙類焼酎)に分類されます。
単式蒸留焼酎とは、芋・麦・米などの原料を発酵させたアルコール含有物を単式蒸留機により蒸留したお酒です。
アルコール度数は45度以下のものをいいます。
蒸留の工程がシンプルなため、原料の香りなどによる影響がはっきりとでるのが特徴です。
一般的に「本格焼酎」と呼ばれるのは、この単式蒸留焼酎、乙類焼酎です。
どちらも「本格焼酎」というジャンルになります。
では、違いはどこにあるのでしょうか。
泡盛の定義とは?泡盛の歴史
- 原料:米(タイ米)
- 麹:黒麹
- 仕込み:全麹仕込み
- 蒸留方法:減圧蒸留
泡盛の歴史は600年といわれています。
沖縄生まれの蒸留酒は、日本最古の焼酎として、その製造方法の伝統は今日も変わらずに引き継がれています。
焼酎の定義とは?焼酎の歴史
- 原料:日本米(ジャポニカ米)
- 麹:白麹
- 仕込み:二次仕込み
- 蒸留方法:常圧蒸留
焼酎の歴史は泡盛よりも少し浅く、450年ほどの歴史があります。
九州(薩摩)で初めて作られた蒸留酒で、当時は今のように芋や麦などのバリエーションはなく、米だけが原料として使われていました。
味の違いはあるの?それぞれの特徴は?
泡盛は「バニラのような甘みと香り」がする、とよくいわれます。これはタイ米を使用することでバニリンという甘い香りが付くためです。
比較的クセが強く、風味が豊かなのも特徴です。
中でも甕(かめ)などに入れて3年以上熟成させたものは、古酒(クース)といい、味わいに深みがあり、口当たりもまろやかです。
焼酎は二次仕込みの段階で、芋を仕込めば芋焼酎、麦を仕込めば麦焼酎となります。
ここで芋や麦の香りや味が付き、それぞれの特徴が生まれます。
泡盛と比べるとクセがなく、香りもふんわりとしている特徴があります。
素材ごとの風味を味わえるのが焼酎の魅力ですね。
泡盛と焼酎のオススメの飲み方
泡盛と焼酎のオススメの飲み方をご紹介します。
泡盛のオススメの飲み方
泡盛はなんといっても「シークヮーサーの果汁」を絞って飲むのがおススメです!
柑橘系の果汁で、中でも酸味の強いものが合いますが、やはり王道はシークヮーサーでしょう。
甘い香りにさわやかな風味がプラスされて、口当たりがよくなりますよ。
焼酎のオススメの飲み方
焼酎は種類によっていろいろですが、やはりツウな飲み方は「やかん」です。
小さな土瓶や金物のやかんに焼酎をいれて、湯煎して温めます。湯気とともにふんわりといい香りが立ちのぼり、とってもおいしいですよ。
お猪口でちびちび、なんとも風情がありますよね。
まとめ
泡盛と焼酎って、同じ仲間なのに、作り方にも原料にも違いがあったんですね!
歴史も泡盛のほうが古いのには驚きました。
機会があれば、どちらも頼んで呑み比べてみる、なんていうのも楽しそうです。
最後に、泡盛にも焼酎にもあう肴をご紹介します。
泡盛には沖縄料理、芋焼酎には刺身、麦焼酎には肉料理など、それぞれに違いはありますが、泡盛・焼酎どちらにも共通してあう肴、それはなんと「さつまあげ」です!
ピリリとした味の飲み物にぴったり合うちょっぴり甘いさつまあげで、ついつい呑むペースも上がってしまいそうです。是非試してみてくださいね。