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少しお値段のする居酒屋や和食料理店などでお刺身を頼むと、花が盛り付けられてくることがあります。
お刺身の上に乗ってくる花にはきちんと意味があり、食べることもできます。
黄色い小さな花は「菊」で、小さな枝付きの紫の花は「穂紫蘇(ほじそ)」です。
そこで今回は、お刺身の上に乗っている花の名前や意味についてまとめました。
お刺身に乗っている花の名前
和食料理店や居酒屋でお刺身の上に乗っている”花”にはちゃんと名前があります。
- 黄色い小さい花の名前は「菊」。
「食菊」「食用菊」とも呼ばれています。 - 小さな枝付きの紫の花の名前は「穂紫蘇(ほじそ)」です。
「花穂(はなほ)」として呼ばれることもあります。
いずれもお刺身のツマや薬味に使われる代表的な”花”になります。
お刺身に乗っている花(菊)
お刺身の上に乗っている黄色い小さな花は一見するとタンポポに見えますが、小さな「菊」です。
観賞用の菊とは違い、食用に栽培されているため食べても問題ありません。
菊には殺菌作用があり、冷蔵技術がなかった時代には食中毒対策として一緒に食べていたそうです。
今では冷蔵技術が発達し、彩りを与えるために形骸化されています。
スーパーなどでお刺身を買うとプラスチック製の「菊」が乗っていることもあります。
1パッケージで20個~30個入って500円前後で販売されています。
お刺身に乗っている花(穂紫蘇)
枝付きの小さな紫の花は「穂紫蘇」という名前で販売されています。
紫蘇は古くから料理のアクセントとして日本の料理で使われてきました。
花穂・穂紫蘇も殺菌作用があり食中毒予防の毒消しとして用いられてきました。
また、紫蘇には食欲増進効果もあります。
菊よりも見かけることが少ないため、あまり馴染みのない方もいるかも知れません。
1パッケージで20本程入って700円前後で販売されています。
お刺身に乗っている花の食べ方
お刺身にのっている「菊」は食用に栽培されているので、食べることができます。
食べ方はそのまま食べるわけではなく、花びらを千切ってお醤油の中に入れて使います。
お刺身にお醤油をつける時に花びらと一緒に食べてください。
菊の香りがして、花びらの食感を感じることができます。
「穂紫蘇」も花をちぎってお醤油に入れてお刺身と一緒に食べるのが一般的です。
紫蘇の風味がしてさっぱりお刺身を食べることができます。
中には脂の多いお刺身を食べた後の口直しに食べる方もいるようです。
基本的には花びらや花を食べるため、千切って食べるようにしてください。
花びらの根本の部分や穂紫蘇の茎の部分には苦味があります。
お刺身に乗っている花の意味
お刺身に乗っている花は刺身のツマとして盛り付けられています。
お刺身のツマと言うと、大根を細く細かく切ったものをイメージしがちです。
しかし、お刺身の盛り付けられているツマには大根以外のものも含まれます。
- ワカメ
- ミョウガ
- 大葉
- 人参
- 大根
- 菊
- 花穂・穂紫蘇
- きゅうり
などは全てツマです。
お刺身のツマには、「妻」と「褄」の2つの意味があります。
1つ目の「妻」にはお刺身のパートナーとして一緒に食すという意味です。
「褄」には端という意味があり、ツマは基本的にお刺身を盛り付けると端に置かれています。
まとめ
お刺身に添えられている黄色い花の名前は「菊」「食菊(しょくぎく)」「食用菊(しょくようぎく)」です。
紫の小さい花は「穂紫蘇(ほじそ)」という紫蘇の一種になります。
両方とも刺身のツマの1つとして添えられていて、食べることができます。
花びらや花を千切って醤油の上に散らしてお刺身と一緒に食べるのが一般的です。
お刺身のツマにはお刺身と一緒に食べるという意味があります。
添えられている花にも殺菌や抗菌効果があり、食中毒予防に効果があるとされています。
今度どこかでお刺身を頼んで、花が添えられていたら一緒に食してみてはいかがでしょうか?