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虫刺されはオールシーズンの肌トラブルです。
特に夏になるとキンカン・ムヒ・ウナコーワは一家に一つどれかは必ず置いてある薬ですよね。
キンカン・ムヒ・ウナコーワは同じように使っていますが実は違いがあります。
そこで、今回はキンカン・ムヒ・ウナコーワの違いについてまとめました。
虫刺されの症状と患部の状態によって上手に使い分けて、早く痒みから逃れてください!
このページの目次
キンカン・ムヒ・ウナコーワの成分の違い
キンカン・ムヒ・ウナコーワに共通して含まれているのは「メントール」と「カンフル」です。
メントールとカンフルは清涼感を与える成分で、どれもスッとした感じを得ることがでます。
しかし、キンカン・ムヒ・ウナコーワは痒みを抑える成分が違います。
キンカンの成分
キンカンには独特の匂いの特徴となる「アンモニア水」が含まれています。
アンモニア水は痒みを抑える効果があります。
その強烈な匂いから気付け薬に使われることもあります。
「サリチル酸」が含まれていて、解熱作用や鎮痛作用があり、打撲や捻挫にも効果があります。
また、キンカンには「トウガラシチンキ」が含まれており、皮膚を刺激して血行を高める効果があります。
筋肉痛や肩こりなどにもキンカンは効果的です。
ムヒの成分
ムヒには「ジフェンヒドラミン塩酸塩」と呼ばれる痒みを抑える成分が含まれています。
また、「デキサメタゾン」とよばれるステロイドが含まれていて、炎症反応を抑える効果があります。
他にも「イソプロピルメチルフェノール」と呼ばれる殺菌作用のある成分も含まれています。
ムヒの中にはステロイドが含まれないシリーズもあります。
ウナコーワの成分
ウナコーワには「リドカイン」と呼ばれる局所麻酔薬が含まれています。
痒みの伝わりを麻痺させて、かゆみを感じなくさせます。
また、ムヒと同じく「ジフェンヒドラミン塩酸塩」も含まれていて痒みを抑えます。
ムヒとは逆に、ステロイドが含まれているシリーズもあります。
キンカン・ムヒ・ウナコーワのそれぞれの特徴
キンカンとムヒとウナコーワの成分から各虫刺され薬の特徴をまとめました。
キンカンの特徴
虫刺され+筋肉痛・打撲・捻挫などに有効
キンカンには虫刺され以外の効能にも特化しています。
湿布薬の代わりとして使用することができます。
しかし、アンモニア水を含むキンカンは目の近くなどに使えないため、顔の虫刺されでは使用することが出来ません。
筋肉痛や打撲、捻挫と虫刺されに効果がある薬です。
ムヒの特徴
虫刺され+炎症による傷などに有効
ムヒにはステロイドが含まれているため、蜂やムカデなど痛みを伴うような虫刺されにも効果的です。
また、掻きむしって化膿した傷や水ぶくれなどにも効果があります。
虫刺されと炎症による傷にも効果的です。
ステロイドなので顔への使用は2週間以内でとどめておいてください。
顔以外の患部にも、4週間以上の使用は控える必要があります。
ウナコーワの特徴
虫刺されのみ!
ウナコーワが一番シンプルな成分で作られています。
かゆみ止めに特化した効果しか含まれていません。
かゆみを抑えながら、局所麻酔でかゆみを麻痺させるため炎症が酷くなければ一番の虫刺され薬です。
目や目の周囲を避ければ顔に使用することもできます。
虫刺され薬の選び方
虫刺され薬を選ぶときには、
- ステロイドの有無
- 主に使うのが大人か子供か
を判断するようにしてください。
虫刺されの状態や、どんな虫に刺されたかによってステロイドが効果的な場合もあります。
酷く炎症を起こしているような場合はステロイドが含まれているタイプを選ぶようにしてください。
しかし、幼児に使用する場合はステロイドや強い刺激になるような成分を含まないタイプを選ぶようにしてください。
ステロイドを幼児に使うと副作用で細菌感染をしてしまうことがあります。
ステロイドとは?
人間の体内で作られるホルモンの1つです。
薬として使用すると炎症を抑えたり免疫力をコントロールする作用があります。
副作用が多いため使う際は注意する必要がある薬です。
まとめ
キンカン・ムヒ・ウナコーワには違いがあります。
3つとも一般的に家庭で使われている虫刺され薬ですが、成分に大きな違いがあります。
虫刺されの状態や、どの虫に刺されたのかによって炎症を抑える薬を選ぶ必要があります。
一家に一つではなく、種類と効果別に一つずつ常備しておくと便利です。
夏が来る前に、お家にある虫刺され薬を一度見直してみてはいかがでしょうか?
我が家は子供の頃から虫刺され薬はキンカン一筋で各部屋に置いてありました。
この記事を書いていてウナコーワとムヒも購入して3種類置くことを検討しています。